アニメ映画「
この日の舞台挨拶には2人のほか黄瀬和哉総監督、野村和也監督と脚本を手がけた冲方丁、製作総指揮の石川光久も登場し、作品に対する思いや製作時の裏話を語った。長編映画の音楽を手がけるのは今作が初という小山田は、各曲を作る上で意識したことを「アニメーションなので、画面の情報量は実写と比べて少ないんです。かといってあまり情報量を入れてしまうと、セリフや効果音とぶつかってしまうので、バランスを考えながら作りました」とコメント。また、完成した作品と音楽について黄瀬総監督は「僕は好きです。今回は本当に小山田さんにやっていただいてよかったと思っています」と絶賛した。
坂本と小山田は“坂本真綾 コーネリアス”名義でこの映画の主題歌「まだうごく」も担当している。主題歌レコーディングの模様について話が及ぶと、小山田は「坂本さんは異常に歌入れが早くて(笑)。昼ぐらいに集まったんだけど夕方には終わっちゃって、もう速攻帰る! みたいな感じで(笑)」と明かし、坂本は苦笑い。小山田に「練習してきたんですか?」と尋ねられた坂本は「練習してない、って言うとアレなんですけど……(笑)。難しい曲であるほど燃えるので、がんばりましたね。普段のレコーディングではもっと(回数を)歌うんですけど、今回は小山田さんがすぐOKって言ってくれたので」と語った。
もともと小山田のファンだったという坂本は、小山田から「全然バッチリだったので。坂本さんはすごくきれいな声で、癖がない感じで好きですよ」と褒められ笑顔に。「本当に『攻殻機動隊』のおかげで巡り合わせていただいて、感謝しています」と、この出会いを喜んでいた。
イベントの最後に坂本は「小山田さんとのこともそうなんですけど、“縁”ていうのは私にとって大切なもので……素子を演じるのは逃げ出したいくらい大きなプレッシャーでしたけど、ここで出会った縁に乗らない手はないと思いました。そういうスタッフさんばかりが集まって、みんな愛を注いで作った作品です」と、「攻殻機動隊」への愛を語る。さらに「私が『草薙素子役の』と挨拶するのは今日が最後かな、と思います。最後のアフレコは桜が満開の日で、そんな日に卒業できたので、幸せな気持ちで任務完了できました」と挨拶し、この「攻殻機動隊 新劇場版」をもってシリーズから卒業することを示唆した。
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