このツアーは3月リリースのミニアルバム「ONE」を携えて行われたもの。ツアーファイナルで彼らは、ツアー中に培った各地での経験を存分に発揮し、爆発力あふれるパワフルなライブを展開した。村上学(G, Vo)の「いくぞ!」という言葉を合図に1曲目「Cry Cry Cry」の演奏をスタートさせ、盤石なアンサンブルを奏でていく4人。「cold girl lost fiction」では村上と吉牟田直和(B)が向かい合って頭を激しく揺らし、實吉祐一(Dr)がオフマイクで咆哮するなど熱いパフォーマンスを見せる。さらにフロアから合唱が沸き起こると、飯野桃子(Piano, Cho)は笑顔で客席を見渡していた。
3曲目の「国境はなかった」を歌ったあと、「ついにツアーファイナル! ただいま東京!」と叫んだ村上。彼の発言に対してテスラ結成の地が鹿児島であることから飯野が「あれ、『ただいま東京』って言うようになったんだね?」とツッコミを入れると、村上は大阪と北海道でも似たような発言をしたことを白状しつつ、「全公演ファイナルくらいの気持ちでやってきて、今日に向けて仕上げてきました!」と話した。ライブの中盤、彼らはテスラ初のラブソングだという「MOTHER」や、高音ツインボーカルとアグレッシブなバンドサウンドが折り重なるアップリフティングなナンバー「Lie to myself」で観客の視線を釘付けにしていった。
北海道・苫小牧行きのフェリーに乗船した際、ボヤ騒ぎがあり乗客全員が取り調べを受けたというツアー中のエピソードを挟んで、彼らはライブの後半に変拍子を取り入れたナンバー「Imagination Gap Ground」、アカペラのハモリから始まるパーティチューン「Tuesday」などを畳み掛けてフロアを踊らせる。そして村上は「今日が新しい旅の始まりだと思っています。これからもみんなと一緒にいろんな景色を見たいです、どうぞよろしくお願いします」と躍進を誓い、本編の最後に「めんどくせえ」「アンダーソン」というキラーチューンをメンバーとともに投下してステージをあとにした。
アンコールでは最新ミニアルバムのタイトルナンバー「one」をエモーショナルに届けた4人。その後8月26日にメジャー2ndフルアルバム「ジョハリの窓」をリリースすることを発表してから、新曲「サラバ」を早速披露。ラストナンバーの「Shake your hands saying good bye」までアクセル全開のパフォーマンスで駆け抜け、レコ発ツアーを締めくくった。
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テスラは泣かない。「国境線上で唄う」
2015年6月14日 UNIT セットリスト
01. Cry Cry Cry
02. cold girl lost fiction
03. 国境はなかった
04. fuga
05. my world is not yours
06. Calico
07. MOTHER
08. サイドセクション
09. Lie to myself
10. Arc
11. イムソン
12. Imagination Gap Ground
13. Tuesday
14. メロル
15. めんどくせえ
16. アンダーソン
<アンコール>
17. one
18. サラバ(新曲)
19. Shake your hands saying good bye
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