「最高の夢をありがとう」GLAY、10年越しの東京ドームライブ開幕

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GLAYが5月30、31日の2日間にわたり、東京・東京ドームにてワンマンライブ「20th Anniversary FINAL GLAY in TOKYO DOME Miracle Music Hunt Forever」を開催した。この記事では初日30日の模様をレポートする。

TERU(Vo)(撮影:岡田裕介 )

TERU(Vo)(撮影:岡田裕介 )

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このライブは彼らが昨年11月から今年2月にかけて行った全国アリーナツアー「GLAY ARENA TOUR 2014-2015 Miracle Music Hunt」の最後を飾り、さらにデビュー20周年のアニバーサリーイヤーを締めくくる公演。また、2005年のデビュー10周年全国ドームツアー「10th Anniversary Year Final GLAY DOME TOUR 2005“WHITE ROAD”」のファイナル公演で、TERU(Vo)がマイクスタンドに衣装の白いジャケットをかけ「10年後に、このジャケットを必ず取りに来るから」と宣言したことから、“約束のライブ”としてファンが待ち焦がれていたライブでもあった。

10年前に残していったジャケットを羽織るTERU。(撮影:岡田裕介 )

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ライブのオープニング、スクリーンを飾ったのは10年前にTERUが残した「この白いジャケットを取りに来る」というメッセージ。ステージ上方からはそのときTERUがマイクスタンドにかけた白いジャケットがゆっくりと降下し、会場は大興奮に包まれる。さらにアリーナ後方に浮かんでいた大きな4つの風船が地面へ降りていく。この風船の正体が気球であることに気づき、オーディエンスは騒然。そこへメンバー4人が颯爽と現れ、気球に乗り込んだ。ドーム中空に高く浮かんだ気球はステージへ向けてゆっくりと動き出し、会場には割れんばかりの大歓声が響いた。

ステージに到着したTERUは笑顔でジャケットに腕を通し「OK、東京ドーム!」と絶叫。オープニングナンバー「HEROES」が始まった。2曲目の「Young oh! oh!」ではTAKURO(G)、HISASHI(G)、JIRO(B)が花道へ飛び出し、軽やかにそれぞれの音を奏でる。冒頭のMCでTERUは「やっと来たぜ東京ドーム! 10年前のあの約束を忘れずによくぞ集まっていただきました。本当にありがとう!」と集まったファンへの感謝を述べる。そして「今日は10年前にやった曲もあるし、僕たちの20周年記念作でもある『MUSIC LIFE』の曲ももちろんやるし。今この時点のGLAYを思いっきり楽しんでください」と語った。

TAKURO(G)(撮影:岡田裕介 )

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そんなMCに続いては2005年の東京ドーム公演でも演奏した「Freeze My Love」を披露。より深みを増した歌声と音色で会場を魅了する。「Only Yesterday」の大サビではJIROが強引にTERUと肩を組み、左右に揺らして観客を笑わせる一幕も。「浮気なKISS ME GIRL」ではアリーナ席を大きなズラーバルーンがいくつも飛び交い、スタンド席には1万6000個もの小さなズラーバルーンがばらまかれるという演出でファンを喜ばせた。和やかなひとときが終わると、ステージ後方には室屋光一郎が率いるストリングス隊が登場。10年前と同じく溝口肇がタクトを振るストリングス隊は、GLAYの4人とTOSHI(Dr)、SEI(Key)とともに「pure soul」「つづれ織り ~so far and yet so close~」を奏で、観客を深い感動に導いた。さらに「この10年間の思いをこの曲に託したいと思います」というTERUの言葉から「軌跡の果て」へ。過去のGLAYの映像をバックに、メンバーたちの思いが詰まった演奏が繰り広げられた。

「BLACK MONEY」では、アリーナツアーでこの曲を演奏した際に披露された「JIRO vs HISASHI」の続編とも言える映像が流れる。TAKUROが2人に向けて銃を発砲するという衝撃的な映像は「TO BE CONTINUED」の文字で締めくくられ、場内からはどよめきが起こった。そしてライブは終盤戦へ。「誘惑」「百花繚乱」「FAME IS DEAD」「TILL KINGDOM COME」と強力なロックチューンを連発する。最後にTERUは「なかなか会えないときもあるけど、僕らはこうやってみんなが帰って来られる場所を作って待っているので、また遊びに来てくれたらうれしいです。これからもよろしくね!」と、集まった5万5000人に挨拶。ラストナンバーとして「BLEEZE」を高らかに歌い上げ、ステージを後にした。

HISASHI(G)(撮影:岡田裕介 )

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アンコールではメンバー全員がオーディエンスに挨拶を行った。JIROはライブのオープニングを振り返り「オープニングから自分の苦手な高いところで……(笑)」と苦笑い。そして「みんなMCで言ってたけど、よく10年間待っててくれたよね。今日は最高ですよ」と感慨深げに語った。また、HISASHIは「今日ひさしぶりにGLAYのライブに来た人もいると思うけど、10年経っても何も変わらずに、こんな感じでやってますので(笑)。この先も10年、20年とやっていきますんで、応援よろしくお願いします」と挨拶した。リーダーのTAKUROは「この人生をもってGLAYを守り続けて、またここでみんなに会いたいという思いが、僕のこれからの生きる標になりました。最近になってようやく『俺、GLAY向いてる』って気付きました、20年かかりました(笑)」と冗談を交えつつ、新たな決意を明かした。そして、この20周年を東北の復興支援に捧げたことを改めて振り返りながら、アコースティックセットで「さくらびと」を奏でる。さらに10年前の東京ドームで演奏した「HOWEVER」も披露し、懐かしの光景を再現する形となった。

JIRO(B)(撮影:岡田裕介 )

JIRO(B)(撮影:岡田裕介 )[拡大]

その後も「SOUL LOVE」「SHUTTER SPEEDSのテーマ」と、10年前にも演奏された名曲を次々とパフォーマンスしていく。「微熱(A)girlサマー」ではカラオケ風のテロップがスクリーンを飾り、観客を盛り上げた。最後の曲に入る前、TERUは10年越しの東京ドーム公演が実現したことについて改めてファンに感謝を述べた。そして「次にまたできるかできないかわかんないけど、できないと思ったらできないんだ! やろうと思ったらできる……かもしれない!(笑)」と笑わせる。そんな言葉の後に披露された最後の曲は「MUSIC LIFE」。曲が終わるとTERUは「最高の夢を見させてくれて本当にありがとう! これからも一緒に生きていこうな!」と、笑顔で呼びかけた。

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20th Anniversary FINAL GLAY in TOKYO DOME Miracle Music Hunt Forever
2015年5月30日 東京都 東京ドーム セットリスト

01. HEROES
02. Young oh! oh!
03. everKrack
04. Freeze My Love
05. 妄想コレクター
06. 祭りのあと
07. Only Yesterday
08. 浮気なKISS ME GIRL
09. pure soul
10. つづれ織り ~so far and yet so close~
11. 軌跡の果て
12. BLACK MONEY
13. 誘惑
14. 百花繚乱
15. FAME IS DEAD
16. TILL KINGDOM COME
17. BLEEZE
<アンコール>
18. さくらびと
19. HOWEVER
20. SOUL LOVE
21. SHUTTER SPEEDSのテーマ
22. 微熱(A)girlサマー
23. MUSIC LIFE

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読者の反応

MUSIC_GLAY @MUSIC_GLAY

【 #GLAY ・2015.05.30 】

TERU(2005.03.13):「10年後、このステージにこのジャケット絶対に取りに来るから」

🔔7年前の今日は、約束通りそれが実現した日ですね✨

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