「MIYAVI Tour 2015 "WE ARE THE OTHERS"」は全国9カ所を舞台に実施された、最新アルバム「The Others」のレコ発ツアー。この日の公演では、日本のファンのみならず、数多くの国と地域のファンが集結した。拠点をアメリカに移したMIYAVIは、ライブ中に何度となく日本人としての矜持を口にしつつ、相棒のBOBO(Dr)とともに熱いステージを繰り広げた。
ツアーファイナルは最新アルバムのオープニングナンバー「Cruel」で幕を開け、序盤は「Into The Red」「Come Alive」まで新作の曲順通りに展開に。MIYAVIはギターを持ったままキレのあるステップを踏み、ファズの効いたリフや伸びやかなリードを奏でて観客を魅了していく。そして「Odyssey」では「叫ぼうぜ!」と煽って、シンガロングを巻き起こした。
日本語と英語を織り交ぜたMCではこの日のライブに海外向けメディアの取材が入っていることを明かし、「俺たちの熱を世界に届けようぜ!」と訴えたMIYAVI。その後アメリカに移住したこと、今回のツアーで日本の9カ所を回ったこと、昨年ロサンゼルスに拠点を移し、ロスとナッシュビルで新作を完成させたことなどを語った。ここでは「つらい時期もあったけど、それを乗り越えて日本に帰ってくることができてうれしく思ってます」とコメント。そして「All The Way」を披露し、ブルージーかつエモーショナルなギターソロも聞かせた。続けてMIYAVIは「Alien Girl」「Secret」というアッパーチューンをセクシーに歌い踊ったあと、ジャケットを脱いでタンクトップ姿に。さらにエレキギターからアコースティックギターに持ち替え、BOBOとの軽快なジャムセッションを挟んで「Guard You」「Calling」を届けた。
ライブの後半、MIYAVIはクラブDJのように煽りや合いの手を混ぜつつ、「Universe」「Survive」「Let Go」というダンスチューンをプレイ。そして新作のタイトル曲である「The Others」をドロップし、大合唱を巻き起こして会場の空気を1つにしてから、「Horizon」で本編を締めくくった。アンコールに応えてステージに登場したMIYAVIは、「Set It On Fire」で再び会場のテンションを引き上げ、続けて電気グルーヴ「Shangri-La」のカバーを投下。MCではMIYAVIが観客に出身国をヒアリングしたことにより、アメリカ、カナダ、イギリス、ドイツ、フランス、イタリア、中国、香港、台湾、フィリピン、インドネシア、マレーシア、アラブ首長国連邦など世界中のファンが来場していることが明らかになった。
さらにMCは続き、MIYAVIは2020年に東京でオリンピックが開催されることに触れてから、アンジェリーナ・ジョリーが監督を務めるハリウッド映画「UNBROKEN」に出演した際のエピソードを挟んで、日本人としての誇りを持つことについて言及。「隣の国をディスってる暇もなければ、政治家の揚げ足を取ってる暇もない。国が強くなるということは1人ひとりが強くなること」と熱く語り、「世界、一緒に行こうぜ!」と観客に呼びかけた。そして未来への希望を込めたナンバー「Day 1」を届けてから最後は「Strong」でフィニッシュ。熱気冷めやらぬまま、日本ツアーは大団円を迎えた。
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MIYAVI Tour 2015 "WE ARE THE OTHERS"
2015年5月16日 新木場STUDIO COAST公演 セットリスト
01. Cruel
02. Into The Red
03. Come Alive
04. Chase It
05. Odyssey
06. All The Way
07. Alien Girl
08. Secret
09. Guard You
10. Calling
11. Universe
12. Survive
13. Let Go
14. The Others
15. Horizon
<アンコール>
16. Set It On Fire
17. Shangri-La
18. Day 1
19. Strong
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