田邊駿一男泣きのBLUE ENCOUNT初リキッドワンマン

BLUE ENCOUNTが1月28日に東京・LIQUIDROOMにて「TOUR2014 ROOKIE’S HIGH」の追加公演を行った。

ニューシングル「もっと光を」のリリース当日に開催された今回のライブはスペシャアプリでの生中継も行われ、多くのファンが4人のパフォーマンスを堪能した。冒頭で田邊駿一（Vo, G）が「BLUE ENCOUNT始めます。よろしく！」と挨拶をすると怒号のような歓声が沸き、これに呼応するようにバンドは1曲目の「アンバランス」からハイボルテージなステージを展開した。最初のブロックで十二分にフロアを温めたあと、田邊は「やりたかった、ここで！」「今までのツアーよりも最高の1日にしたいと思います。最後までついてこいよ！」と観客を挑発。ギミックに富んだギターフレーズが飛び出す「MEMENTO」、高村佳秀（Dr）が叩く祭り囃子のようなリズムで観客を踊らせる「ワナビィ」を畳み掛けた。

この日が初のLIQUIDROOM単独公演となった彼らだが、田邊が「すげえ広いと思ってたんですけど。完全にホームみたいな感じです」「みんなが引くくらい緊張してません」と言っていたように堂々としたパフォーマンスで観客を惹き付ける。江口雄也（G）と辻村勇太（B）が背中でそれぞれの楽器を弾きオーディエンスを沸かせた「ONE」、盛大なシンガロングに会場が一体となった「VOICE」など新旧のナンバーがフロアを熱狂させる。また田邊が情感たっぷりに歌い上げたラブバラード「YOU」では柔らかな空気が漂い、攻撃的なだけではないバンドの一面をしっかりと証明してみせた。

「HANDS」「THANKS」などメジャーコード全開のロックチューンが続いた後半ブロックでは、メンバーが唐突に観客を巻き込んで「もっと光を」のヒット祈願を敢行。カメラマンをステージに呼び込み、カメラに向かって観客と一緒に二拍手一拝をすると、田邊は「顔、押さえたからな。CD買ってくれなかったら家まで行くから。お礼参りじゃなくて呪い回りするから。今年はそういう方向で売っていきますから！」と叫び観客を爆笑させた。

ライブのクライマックスを彩ったのは最新曲「もっと光を」。同曲は昨年行われたツアーでも毎回披露されており、早くもオーディエンスに浸透している新たなライブアンセムだ。田邊は涙ながらに、自分たちの音楽や方向性を揶揄された過去の出来事を語り、悔しい思いをしながらもファンに支えられてきたことを明かす。そして「一生俺らの音楽で守ります。絶対守るから。一緒に歌い続けてください。誰に何と言われようと、俺らの音楽を信じてください。あなたが作ってくれた歌を歌います」と「もっと光を」を力強く奏でる。サビではメンバーの歌にあわせてオーディエンスも全身全霊で声を響かせた。

当初アンコールは「ANSWER」と「PLACE」の2曲の予定だったが、田邊の「3曲やっていい？」のひと言で急遽「マキャベリズム」も披露することに。4人は観客を存分に満足させて、最後はオーディエンスが歌う「もっと光を」に見送られてステージをあとにした。なおアンコールのMCで田邊は「今年はとてつもない加速度でいきますんで」と宣言しており、今後の動向にも注目が集まる。