FOLKS、故郷に捧げたキャリア初ワンマン

1

82

この記事に関するナタリー公式アカウントの投稿が、SNS上でシェア / いいねされた数の合計です。

  • 47 83
  • 1 シェア

FOLKSが12月23日に北海道・Sound Lab moleにて初のワンマンライブ「CAMP FIRE #FOLKS」を開催し、約1時間半にわたる熱演でオーディエンスを魅了した。

FOLKS「CAMP FIRE #FOLKS」北海道・Sound Lab mole公演の様子。(Photo by Kaoru Chiba)

FOLKS「CAMP FIRE #FOLKS」北海道・Sound Lab mole公演の様子。(Photo by Kaoru Chiba)

大きなサイズで見る(全12件)

FOLKS「CAMP FIRE #FOLKS」北海道・Sound Lab mole公演の様子。(Photo by Kaoru Chiba)

FOLKS「CAMP FIRE #FOLKS」北海道・Sound Lab mole公演の様子。(Photo by Kaoru Chiba)[拡大]

東京と大阪での自主企画イベント「CAMP FIRE」を経て、地元北海道に戻ってきたFOLKSの面々。静謐なインストゥルメンタルナンバーがこれから始まるライブの“場”を作り出す中、観客はラップトップやキーボードといった機材が所狭しとひしめき合うステージに視線を注ぐ。そして暗転とともにメンバーが姿を見せると、彼らを歓迎するように温かな拍手を送った。それぞれの位置に就いた5人は、ライブの始まりを告げるように「Take Off」をプレイ。繊細なアンサンブルとエフェクトをかけた岩井郁人(Vo, G)の歌声が、FOLKS独特のスケール感のあるサウンドを奏でていく。

楽曲ごとに演奏する楽器を入れ替えていくスタイルが特徴のFOLKS。「HOMETOWN STORY」ではサポートドラマー、岩井郁人、小林禄与(G, Syn, Per, Cho)による躍動的なトリプルドラムの上に浮遊感のある歌声が絡み、新曲「CARVE OUT」では四つ打ちのリズムの上に高橋正嗣(Programming, Syn, Cho)の鳴らすきらびやかなシンセサイザーの音が幾重にも重なりドリーミーなムードを紡ぎ出す。一方で岩井豪利(Vo, G)のひずんだギターや、高橋が鳴らすサイケデリックなシンセの音色が炸裂する「Frenemy」ではフロアの空気がぴんと張りつめた。

FOLKS「CAMP FIRE #FOLKS」北海道・Sound Lab mole公演の様子。(Photo by Kaoru Chiba)

FOLKS「CAMP FIRE #FOLKS」北海道・Sound Lab mole公演の様子。(Photo by Kaoru Chiba)[拡大]

岩井郁人はMCで開口一番に「今日は来てくれて本当にありがとう」と観客に感謝の思いを伝え、「今日は新曲をたくさん用意してきました。最後まで最高に楽しんでいきましょう」「寒いよね北海道って。勘弁してほしいよね(笑)。でも東京から帰ってきたときに、寒いし空気も乾いてるんだけど……帰ってきた気がして。改めてここがホームだと思いました」と地元でライブができる感慨を噛み締める。そして「冬の北海道の歌を作りました」とクリスマス間近のこの日にぴったりな「冬の向日葵」をプレゼントし、続けてトライバルなリズムと野口一雅(B, Cho)の重厚なベースで観客を踊らせる「UNIVAS」をパフォーマンス。2月25日にリリースされるミニアルバム「SNOWTOWN」からの新曲を、いち早く観客に届けた。

「Forever」「Two young」というダンサブルな曲を挟みつつ、岩井郁人の「今の俺たちの気持ちをありのまま表現した曲です」という紹介を経て新曲「キャスカ」へ。「SNOWTOWN」の最後に収録されるこの曲は、リバーブをかけたドラムから幕を開け、岩井郁人と岩井豪利が伸びやかなツインボーカルを聴かせるナンバー。雄大なサウンドがフロアに響きわたり、FOLKSの新たな面が観客に届けられる。そしてフロアを高揚させたライブの定番曲「Good-bye, friends」、開放的な「Everything is Alone」をもって本編は締めくくられた。

FOLKS「CAMP FIRE #FOLKS」北海道・Sound Lab mole公演の様子。(Photo by Kaoru Chiba)

FOLKS「CAMP FIRE #FOLKS」北海道・Sound Lab mole公演の様子。(Photo by Kaoru Chiba)[拡大]

アンコール一発目のMCで岩井郁人は「振り返ってみると今日は大事な分岐点というか、通過点とは言いたくないけど、皆さんのおかげでワンマンまでうまくたどり着けたと思ってます。本当にありがとうございます」とメンバーを代表して観客に感謝の思いを伝え、バンドとしてのさらなる飛躍を誓う。跳ねるようなモータウンビートから展開していくラブソング「パラダイス」で明るいムードを作り出したあとは、「ホームから応援しててください。またすぐに会えることを願って再会の歌を」という言葉から「Replica」が始まる。まずは岩井郁人が1番をアコースティックギターの弾き語りで歌い上げ、2番からバンドサウンドが加わりダイナミックで清涼感のある音世界が描き出されていく。5人はぴったりと息を合わせながら最後の1音まで丁寧に奏で、「また会いましょう。FOLKSでした」という言葉をもって初のワンマンライブに幕を下ろした。

なお「SNOWTOWN」のリード曲「冬の向日葵」はiTunes Storeなど各配信サイトにてダウンロード可能。YouTubeでビデオクリップも公開されている。

この記事の画像・動画(全12件)

FOLKS「CAMP FIRE #FOLKS」
2014年12月23日 Sound Lab mole セットリスト

01. Take Off
02. HOMETOWN STORY
03. CARVE OUT
04. River
05. Frenemy
06. 冬の向日葵
07. UNIVAS
08. Forever
09. Two young
10. キャスカ
11. Good-bye, friends
12. Everything is Alone
<アンコール>
13. パラダイス
14. Replica

全文を表示

読者の反応

  • 1

音楽ナタリー @natalie_mu

FOLKS、故郷に捧げたキャリア初ワンマン http://t.co/B0QKkl2uLy http://t.co/WgKSwFXeyB

コメントを読む(1件)

関連商品

リンク

このページは株式会社ナターシャの音楽ナタリー編集部が作成・配信しています。 FOLKS の最新情報はリンク先をご覧ください。

音楽ナタリーでは国内アーティストを中心とした最新音楽ニュースを毎日配信!メジャーからインディーズまでリリース情報、ライブレポート、番組情報、コラムなど幅広い情報をお届けします。