2010年3月のライブを最後に活動休止をしていた彼ら。この日は約4年9カ月ぶりのワンマンライブとなった。大歓声に迎えられ、ふらりとステージに登場した西村晋弥(Vo, G)、香葉村多望(B)、山田雅人(Dr)の3人は「レコード」から静かにライブをスタートさせる。西村と香葉村はフロアを後方まで観渡しうれしそうに笑顔を見せた。
3曲を終え、西村が「どうもこんばんは、シュノーケルです」と挨拶すると、観客は「お帰り!」と声をかける。そして西村はひさしぶりのシュノーケルのライブであることを改めて説明しつつ、「ブランクあるんでいろいろ起こるかもしれませんけど許してくださいね……みたいな気持ちは1ミリもありません! 今までのシュノーケルで一番いいライブをしに来ました」と力強く宣言した。
3人はその後も、西村が目をつぶって熱唱した「雪の罠」、サビでの早口な歌詞が印象的な「空穴」、観客からハンドクラップが巻き起こった「奇跡」など矢継ぎ早に楽曲を披露していく。3人は何度も互いに顔を観合わせ、楽しそうにプレイした。
MCでは西村が、活動休止について「(休止の理由として)『それぞれの未来のために』みたいなことを言ったと思うんですけど、もちろんそれは嘘じゃないんだけど、正直僕の調子がよくなくて……歌うこととかギター弾くこととか。このまま続けても……と思って」と正直に語る。さらに「休止してる期間、意味あるのかなって思ったりもしたんですが、こないだひさびさに3人でスタジオ入って1曲合わせたらすげー楽しかったんですよ。それだけでも、ただ活動休止してただけじゃなかったかなって思った」と思いを吐露した。また初めて「レコ発ライブ」を行ったのが2004年12月18日で、ちょうどこの日が10年目に当たることを明かし、さらに会場のCHELSEA HOTELは、シュノーケルが東京に出てきて初めてライブをし、さらに活動休止を発表した思い入れのある会場であることも述べた。
西村が「渋谷ー!」と煽り、ライブはラストスパートへ。バンドが「Another World」「エスパー」と疾走感のあるナンバーを畳み掛け、ファンは手を挙げ体を揺らし熱演に応える。最後「波風サテライト」では西村が「もっともっと!」とさらにファンを焚きつけ、大盛り上がりの中本編を締めくくった。
アンコールで再びステージに姿を現した西村は「本当に本当に今日やってよかったです」と感慨深く口にする。そして2月からツアーを行うことを発表すると、会場からは大きな歓声が上がった。軽快な「小規模夢想」では西村が歌詞を「来年もよろしくね!」と替えて歌唱し、「ボクラとキミラ」では会場に大きな合唱が響き渡り、多幸感が広がる。そして「solar wind」でライブを終えると、最後に西村が「これからもよろしくお願いします!」とファンへメッセージを送り、3人はステージをあとにした。
シュノーケル「I'm OK!」
2014年12月18日 CHELSEA HOTEL セットリスト
01. レコード
02. アマヤドカリとキリギリス
03. パントマイム
04. 大きな水たまり
05. 100,000hp
06. 雪の罠
07. アイラブユー
08. Bye-Bye × Hello
09. 空穴
10. ラプソディ
11. 無能の人
12. 旅人ビギナー
13. 62
14. 天気予報
15. 奇跡
16. Another World
17. エスパー
18. 波風サテライト
<アンコール>
19. 小規模夢想
20. ボクラとキミラ
21. solar wind
シュノーケル×フジタユウスケ SPLIT TOUR2015 3on3
東京編
2015年2月15日(日)東京都 Planet K
名古屋編
2015年3月1日(日)愛知県 池下CLUB UPSET
京都編
2015年3月14日(土)京都府 磔磔
<出演者>
シュノーケルのリリース情報
リンク
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月の人 @ShapeMoon
セトリ観てるだけで鳥肌。名曲ばっかじゃん。ようやく止まっていた時間が動き出したなぁ。これからマイペースでやっていってくれれば嬉しい。あと、若若男女の復活も是非。
シュノーケル「これからもよろしく!」万感の復活ライブ - 音楽ナタリー http://t.co/aa6ATHGNcw