ハロプロよ永遠なれ!なっち、あややら感涙の卒業ライブ

4

3

この記事に関するナタリー公式アカウントの投稿が、SNS上でシェア / いいねされた数の合計です。

  • 0 0
  • 1 シェア

ハロー!プロジェクト所属アーティストが一堂に会するコンサート「Hello! Project 2009 Winter 決定!ハロ☆プロ アワード'09~エルダークラブ卒業記念スペシャル~」が、2月1日に横浜アリーナで開催された。

最終公演では卒業セレモニー含め、約3時間にわたり全35曲を披露。最後はハロー!プロジェクトを象徴する1曲「ALL FOR ONE & ONE FOR ALL!」で締めくくられた。

最終公演では卒業セレモニー含め、約3時間にわたり全35曲を披露。最後はハロー!プロジェクトを象徴する1曲「ALL FOR ONE & ONE FOR ALL!」で締めくくられた。

大きなサイズで見る(全16件)

送辞/答辞を読み終え、互いに交換し握手する中澤裕子(左)と高橋愛(右)。ふたりの目には涙が浮かんでいた。

送辞/答辞を読み終え、互いに交換し握手する中澤裕子(左)と高橋愛(右)。ふたりの目には涙が浮かんでいた。

大きなサイズで見る(全16件)

辻希美(右から2番目)は横浜アリーナのコンサートから、本格的に芸能活動を再開。コンサート直前にはオフィシャルブログ「のんピース」もスタートした。

辻希美(右から2番目)は横浜アリーナのコンサートから、本格的に芸能活動を再開。コンサート直前にはオフィシャルブログ「のんピース」もスタートした。

大きなサイズで見る(全16件)

中澤裕子安倍なつみをはじめ、松浦亜弥メロン記念日などエルダークラブのメンバー22人が、3月31日をもってハロプロを卒業。同公演は彼女たちにとって、ハロプロの一員として最後のステージとなった。

1月31日と2月1日の2日間で計3公演が行われたこのコンサートには、エルダークラブ最後の勇姿を見届けようと合計3万人ものファンが集結。ステージ後方にまで観客が入り、開演前からいつも以上に熱気に満ちた様子を、客席のいたるところから感じることができた。

定刻になると、会場が暗転。司会を務めるまこと(シャ乱Q)と矢口真里がステージに現れ、コンサートの開会を宣言した。ハロプロエッグのメンバーによる赤や青のスカーフを使ったパフォーマンスに続き、ワンダフルハーツのメンバーがステージに登場。コンサートは「雨の降らない星では愛せないだろう?」で、しっとりとスタートした。2コーラス目からエルダークラブの面々が加わり、総勢70人による豪華なパフォーマンスに客席からは大歓声が上がった。

VTRによる出演者紹介が終わると、3月にメジャーデビューが決定した真野恵里菜が「マノピアノ」を披露。ピアノを弾きながらのパフォーマンスからは、すでに新人とは思えない落ち着いた雰囲気を感じ取ることができた。清楚なイメージと正統派アイドル的な楽曲を武器に、今後彼女が新たなハロー!プロジェクトを牽引していってくれることだろう。続いて、しゅごキャラエッグ!の4人がステージ向かって左側のミニステージから登場。可愛らしい振り付けが印象的なデビュー曲「みんなのたまご」で、客席のハートをガッチリと掴んだ。2組のニューカマーの後は、ハロプロエッグからモーニング娘。OGまでバラエティに富んだ面々による音楽ガッタスが、最新ナンバー「Come Together」で会場を大いに盛り上げた。

歌い終えると、音楽ガッタスから吉澤ひとみ、石川梨華、紺野あさ美、里田まいがMCに参加。里田は矢口から「今年はどんな年にしたいですか?」と問われると、「去年は本当にいい1年で、周りの方に支えられつつ、あとは自分の本能で毎日を過ごしていたので(笑)、今年は本能に頼らずちゃんと考えてから行動するという、基本的なところから始めたいと思ってます」と彼女らしい受け答えで、会場の笑いを誘った。

「まいちゃんはそのままでいいと思いますよ」と矢口がフォローを入れた後、前田有紀がアダルト歌謡「ケンチャナ ~大丈夫~」で会場の空気を一変。続いて里田まいが音楽ガッタスの仲間を引き連れて、アッパーなダンスチューン「浮気なハニーパイ」で客席の温度を一気にヒートアップさせた。また、中澤裕子は懐かしいソロナンバー「悔し涙 ぽろり」を熱唱。歌い終えると自身のイヤーモニターを外し、観客の歓声をダイレクトに受け止めた。

月島きらり starring 久住小春はまもなくリリースされるニューシングル「はぴ☆はぴサンデー」を、台湾オーディション「早安家族New Star」で特別賞を受賞したフランシス(8歳)、愛子(6歳)と一緒に披露。子供ならではの無邪気さとキレの良いダンスで、会場からの喝采をさらった。さらに、激しいライブパフォーマンスに定評のあるメロン記念日は、彼女たちのライブには欠かせない名曲「This is 運命」でライブハウス並みに観客と密接したステージを見せつけた。

メロン記念日の熱いパフォーマンスに続いては、モーニング娘。の9人がMCに参加。エルダークラブの卒業後ハロプロ最年長となる高橋愛に、今後のハロプロについてマニフェストを求めると「私は3Sを掲げたいと思います。まずは“Sing”のS。私たちの愛する歌を大切にするということ。続いて“Show”のS。私たちはショウをどう見せるか、どう見られているかをつねに意識するということ。そして最後に、“Smile”のS。私たちの武器である笑顔を大切にしていこうということです」と、堂々と答えた。

高橋によるマニフェストを受けて、今後のハロプロを支えていくであろう℃-uteBerryz工房が、それぞれ最新ナンバーを引っさげ登場。Berryz工房は3月にリリースされる新曲「抱きしめて 抱きしめて」を早くも披露し、エキゾチックなダンスチューンで場の空気をあたためた。その後は、飯田圭織や矢口真里ら元タンポポ・メンバーによる「たんぽぽ」、吉澤や保田圭、小川麻琴の元プッチモニ組による「BABY!恋にKNOCK OUT!」で古くからのファンの涙腺を刺激。曲にあわせてひたすら踊りまくる観客の中に、じっくり噛みしめるようにステージを見つめていたファンの姿が目に付いたのが印象的だった。

興奮と感傷的な気持ちが入り乱れた空気を断ち切るように、松浦亜弥がひとりステージに現れ、ニューシングル「チョコレート魂」をバレンタインに先駆けてファンにプレゼントした。ここ数年バラード調のシングルが続いたあややだが、今回の新曲は甘くとろけるようなメロディが印象的なポップチューン。間奏では「真似してねー!」とファンに呼びかけ、一緒に振り付けを踊っていた。ステージ後方のファンやスタンド後方の観客にも気を配りつつ、あややは「ちゃんと皆さんのことを目に焼き付けて、卒業していきたいなと思っております。ハロー!プロジェクトとして最後の“ズバット”やってもいいですかーっ?」と観客に語りかけ、代表曲「Yeah!めっちゃホリディ」を熱唱。左足薬指を骨折し、まだ完治していないにもかかわらず、いつもと変わらぬパワフルなアクションで“ハロプロのあやや”最後のステージを大いに盛り上げた。そして、同じく卒業する稲葉貴子やメロン記念日ら、さらにBerry工房や℃-uteなどワンダフルハーツの面々も加わり、「笑顔に涙~THANK YOU DEAR MY FRIENDS~」を一緒に歌ってステージを降りた。

コンサートは後半戦に突入。新旧モーニング娘。メンバーたちがそれぞれ「モーニング娘。さくら組」「モーニング娘。おとめ組」として、2003年のヒット曲「晴れ 雨 のち スキ♡」「愛の園~Touch My Heart!~」をそれぞれ披露した。続いて現在のハロプロ人気を支えるユニットのひとつ、Buono!が登場。発売されたばかりの新曲「co・no・mi・chi」を歌い、“ロックアイドル”の呼び名にふさわしい熱いソウルを見せつけた。

今回の横浜アリーナ公演には、スペシャルゲストとして台湾から来日したアイスクリー娘。が出演。デビューミニアルバムから「デビュー!~恋する角には福来る~」を元気よく歌い、日本初お披露目となるステージを成功させた。トークコーナーではモーニング娘。のリンリンが通訳として付いたものの、メンバー6人とも日本語によるMCにチャレンジ。かなりたどたどしく話していたが、その姿勢からは彼女たちの日本のファンに対する強い気持ちを感じ取ることができた。

中澤裕子、飯田圭織、保田圭、稲葉貴子による「人知れず 胸を奏でる 夜の秋」(プリプリピンク)、稲葉と前田有紀による「Magic of Love」(太陽とシスコムーン)に続いて、安倍なつみが最新シングル「スクリーン」を熱唱。安倍はその後のMCにも辻希美と一緒に参加し、11年前の自分にアドバイスを送るとしたらどんなことを言うかというまことの問いに、「今あなたが大好きな歌、そして今進んでいる道は間違ってないよ。迷わずに進みなさい。あと、食べ過ぎんじゃないよ」とこれまで歩んできた道を振り返りながら語った。また辻は、「振り付けを頭で覚えることはすごい苦手なので、体で覚えるタイプなんですね。2年間のブランクがあるので心配してたんだけど、いざ曲がかかったらズバッとできたんですよ。自分スゲーみたいな(笑)」と復帰に対しても万全だったことをアピール。さらに「今でも『(ミニモニ。)ジャンケンぴょん!』がかかったら、すぐに踊れますよ」と言って、会場のファンから喝采を浴びた。

コンサートもいよいよ佳境。モーニング娘。5期メンバー(高橋愛、新垣里沙、紺野あさ美、小川麻琴)による「好きな先輩」や、ハロプロエッグ選抜メンバーをバックに従えた藤本美貴による「ロマンティック 浮かれモード」、昨年6月に惜しくも解散した美勇伝(石川梨華、三好絵梨香、岡田唯)による「カッチョイイゼ!JAPAN」と懐かしいナンバーが続いた。それと替わるように、モーニング娘。や℃-ute、Berryz工房が近年の代表曲を披露。先輩たちに自分たちの実力を見せつけるかのような堂々としたパフォーマンスで、会場の空気を加熱させていった。

そして、モーニング娘。初期メンバーの中澤、飯田、安倍の3人がステージに登場。「1998年2月1日、私たちはこの横浜アリーナでモーニング娘。のデビューイベントを行いました」(中澤)、「そして2009年2月1日。11年経った今日、私たちはハロー!プロジェクトの一員として最後のコンサートを行うことができました」(飯田)、「この偶然は、この曲から生まれました」(安倍)と語ると、モーニング娘。のデビューシングル「モーニングコーヒー」を3人で歌った。11年間にわたりハロプロの一員として活躍し続けてきた3人の表情は笑顔に満ちており、堂々としたパフォーマンスでファンのハートを掴んだ。続いて矢口、保田、石川、吉澤、辻、紺野、小川、高橋、新垣が加わり、2003年のヒット曲「ここにいるぜぇ!」を熱演。ほぼオリジナルに近いメンバー構成によるこの曲で、観客はさらに大興奮し客席で激しく踊ったりジャンプするなど、それぞれのやり方で彼女たちのパフォーマンスを楽しんだ。さらに藤本や現モーニング娘。の面々も加わり、大ヒット曲「LOVEマシーン」を披露。矢口の“LOVEマシーン”というおなじみの台詞で曲が終わると、全出演者がステージに登場し、アッパーな「未知なる未来へ」を全員で大合唱した。

この後行われた卒業セレモニーでは、ワンダフルハーツとエルダークラブの各代表メンバーが送辞と答辞をそれぞれ読み上げた。矢島舞美(℃-ute)や清水佐紀(Berryz工房)は、テレビで観ていた諸先輩たちと初めて会ったときの感動や喜びを口にし、「これからも先輩たちを目標に、ハロー!プロジェクトの伝統を守り続けていきます」と宣言。高橋愛(モーニング娘。)は「もう恒例のお正月や夏のコンサートができなくなるのはちょっと淋しいけど、つんく♂さんならきっとそのうちに“現役組・卒業組 合同ライブ”とか考えそう」と言って会場の笑いを誘い、最後に「ハロー!プロジェクト、永遠なれ!」と力強い言葉で送辞を締めくくった。

一方の卒業組は、中澤、安倍、斉藤瞳(メロン記念日)、松浦が4人一緒に答辞を読み上げた。会場の観客や来場できなかったファンに向けて感謝の言葉を述べてから、「私たち最大の武器、“笑顔”を絶やすことなく、皆さんと一緒に歩んでいきたいと思います」と言って今後の多方面での活躍をファンに約束。最後に高橋と中澤がステージ中央で送辞と答辞を渡し終えると、感極まった2人は力強く抱き合った。

ついにエルダークラブの面々にとって、最後の時間が訪れた。ハロー!プロジェクトのメインテーマともいえる「ALL FOR ONE & ONE FOR ALL!」を、後輩たちはありったけの笑顔で歌い、そして卒業生たちは最後の力を振り絞り歌い踊った。円形の花道いっぱいに広がったハロプロメンバーたちの顔からは涙が消え、ステージ上や客席が最高の笑顔に包まれて約3時間におよぶ卒業コンサートは終了。出演者がひとり、またひとりとステージを後にし、最後にハロプロ初期メンバーの中澤、飯田、安倍が大きな声で「ありがとーっ!」と言い、横浜アリーナのステージを去った。

コンサートが完全に終了しても、ファンは自分の席を離れようとせず、アンコールを求める拍手と声援をステージに送った。数分後、エルダークラブの22人が再登場するハプニングが。再びファンへ感謝の気持ちを伝え、万歳三唱にあわせステージを去っていった。

ファン歴や好きなメンバーの違いによって感じ方はさまざまかもしれないが、エルダークラブの面々が築き上げてきた歴史を否定するファンはいないはず。ハロー!プロジェクトはワンダフルハーツの面々によって、今後さらなる変化を遂げていくことだろう。エルダークラブ、そしてワンダフルハーツ各メンバーの新たなスタートを、今から楽しみにしておこう。

「Hello! Project 2009 Winter 決定!ハロ☆プロ アワード'09
~エルダークラブ卒業記念スペシャル~」セットリスト

イントロダクション / ハロプロエッグ
01. 雨の降らない星では愛せないだろう? / オールキャスト
--VTR(メンバー紹介映像)--
--MC--
02. マノピアノ / 真野恵里菜
03. みんなのたまご / しゅごキャラエッグ!
04. Come Together / 音楽ガッタス
--MC--
05. ケンチャナ ~大丈夫~ / 前田有紀
06. 浮気なハニーパイ / 里田・能登・仙石・澤田・是永
07. 悔し涙 ぽろり / 中澤裕子
08. はぴ☆はぴサンデー / 月島きらり starring 久住小春・愛子・フランシス
09. This is 運命 / メロン記念日
--MC--
10. FOREVER LOVE / ℃-ute
11. 抱きしめて 抱きしめて / Berryz工房
12. たんぽぽ / 飯田・矢口・石川・紺野・柴田・新垣
13. BABY!恋にKNOCK OUT! / 保田・吉澤・小川
--MC--
14. チョコレート魂 / 松浦亜弥
--MC--
15. Yeah!めっちゃホリディ / 松浦亜弥
16. 笑顔に涙~THANK YOU DEAR MY FRIENDS~ / 松浦・稲葉・前田・メロン記念日・Berryz工房・℃-ute・三好・岡田・光井・ジュンジュン・リンリン・真野・エッグ
--MC--
17. 晴れ 雨 のち スキ♡ / 安倍・矢口・吉澤・紺野・高橋・新垣・亀井
18. 愛の園~Touch My Heart!~ / 飯田・辻・石川・小川・藤本・道重・田中
19. co・no・mi・chi / Buono!
--MC--
20. デビュー!~恋する角には福来る~ / アイスクリー娘。
--MC--
21. 人知れず 胸を奏でる 夜の秋 / 中澤・飯田・保田・稲葉
22. Magic of Love / 稲葉・前田
23. スクリーン / 安倍なつみ
--MC--
24. 好きな先輩 / 高橋・新垣・紺野・小川
25. ロマンティック 浮かれモード / 藤本美貴・ハロプロエッグ選抜
26. カッチョイイゼ!JAPAN / 石川・三好・岡田・Berryz工房・℃-ute・ハロプロエッグ選抜
--MC--
27. 泣いちゃうかも / モーニング娘。
28. リゾナント ブルー / モーニング娘。
29. 涙の色 / ℃-ute
30. MADAYADE / Berryz工房
--MC--
31. モーニングコーヒー / 中澤・飯田・安倍
32. ここにいるぜぇ! / 中澤・飯田・安倍・矢口・保田・石川・吉澤・辻・紺野・小川・高橋・新垣
33. LOVEマシーン / 中澤・飯田・安倍・矢口・保田・石川・吉澤・辻・紺野・小川・藤本・モーニング娘。
34. 未知なる未来へ / オールキャスト
--MC(セレモニー:送辞&答辞)--
35. ALL FOR ONE & ONE FOR ALL! / オールキャスト

この記事の画像(全16件)

読者の反応

  • 4

[ちまこちゅーぶ 検索]は入院しておる @cmk_pzdr

もしかしてこのときの2009年エルダー解散ライブ以来だろうか
ハロプロよ永遠なれ!なっち、あややら感涙の卒業ライブ - 音楽ナタリー http://t.co/c1joiaWzqb

コメントを読む(4件)

リンク

このページは株式会社ナターシャの音楽ナタリー編集部が作成・配信しています。 モーニング娘。'24 / 中澤裕子 / 飯田圭織 / 安倍なつみ / 辻希美 / 藤本美貴 / メロン記念日 / 松浦亜弥 / 美勇伝 / 音楽ガッタス の最新情報はリンク先をご覧ください。

音楽ナタリーでは国内アーティストを中心とした最新音楽ニュースを毎日配信!メジャーからインディーズまでリリース情報、ライブレポート、番組情報、コラムなど幅広い情報をお届けします。