デビュー30周年およびソロデビュー20周年を記念して、昨年に続きロングツアーを開催しているフミヤ。8月16日から始まった今回のツアーは、1993年に発表された「TRUE LOVE」以降の楽曲を中心としたセットリストで展開されている。なお昨日の公演はハロウィンということもあり、客席には仮装したファンの姿も。普段とは異なる高揚感が漂う中でライブは進行した。
ツアーも後半戦に差し掛かり、歌やダンスもすっかり体になじんでいる様子のフミヤ。マイクスタンドを華麗に回したり、パントマイムを交えたパフォーマンスで観客の視線を釘付けにし、ときに艶かしく、ときに穏やかな歌声を響かせる。またギターを弾きながら歌う曲も多く組み込まれ、ソロとしての軌跡が随所で垣間見ることができた。MCでは「30年分の藤井フミヤのボーカルのキャリアを感じつつ、適当なダンスパフォーマンスとすごくいけてるしゃべりを楽しんで(笑)」と冗談を交えつつ、「最後まで藤井フミヤを満喫してください」とコメント。その言葉通り、弾けるようなポップチューンや情感豊かなバラード、アグレッシブなロックチューンなど、自身のキャリアを彩ってきた数々のナンバーを惜しみなく披露していった。
またフミヤはアンコールで、ハロウィンならではのサプライズをファンのために用意。まずはステージの両脇にコウモリと魔女のシルエットが浮かび、オーディエンスの期待を煽る。続けて包帯で顔を多いサングラスをかけたメンバーが現れ客席をざわつかせた。フミヤとバンドメンバーが扮する“ミイラ男”たちが披露したのは「TRUE LOVE」ならぬ「HORROR LOVE」。マイナー調のメロディに不協和音ギリギリのアンサンブルに乗せてフミヤは「振り返ると……」と歌い出し、振り向き様に「ワオっ!」と驚いてみせる。曲を途中で打ち切ったところで「あれ? もう1人いたはずだが?」と言い出すと、サックスを手にしたもう1人の“ミイラ男”こと藤井尚之がおぼつかない足取りで登場。まさかの展開に観客が悲鳴のような歓声をあげる中、尚之のダイナミックなサックスからチェッカーズの名曲「NANA」が始まった。本編はフミヤのソロ曲が軸だったが、アンコールはチェッカーズ時代のナンバーのみで構成された。ミイラ男たちはMCを一切挟まず、「REVOLUTION 2007」「HEART IS GUN~ピストルを手に入れた夜~」「おまえが嫌いだ」を矢継ぎ早に投下すると、最後は客席をバックに写真撮影をするサービスも敢行。会場の熱狂がピークに達したところで、フミヤはマイケル・ジャクソンのモノマネをしながら「じゃあなー」と軽やかに去っていった。
「藤井フミヤ 30th Anniversary Tour vol.2 TRUE LOVE」も、大晦日の大阪・日本武道館公演を含め残すところ数公演。フミヤはツアーファイナルとしてカウントダウンライブを行い、アニバーサリーイヤーに区切りをつける。
またフミヤはソロデビュー20周年を記念して12月24日に、PV集をBlu-rayおよびDVDでリリースすることが決定。こちらには「TRUE LOVE」から最新シングル「青春」まで、多数のPVが収められる。
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ニュース “ミイラ男”藤井フミヤ&尚之がハロウィン競演 (ナタリー) 藤井フミヤが昨日10月31日に全国ツアー「藤井フミヤ 30th Anniversary Tour v http://t.co/8JwVnRohUV