ファンキー加藤、武道館で「解散しません！」

ファンキー加藤が9月19、20日に東京・日本武道館にてソロ初のワンマンライブ「ファンキー加藤『I LIVE YOU 2014』in 日本武道館」を開催。2日間で計2万人を動員した。この記事では20日公演の模様をレポートする。

ファンキー加藤にとってワンマンライブは、2013年6月のFUNKY MONKEY BABYSの解散ライブ「おまえ達との道 FINAL in 東京ドーム」以来およそ1年3カ月ぶり。チケットが両日ともに完売を記録する中、期待感の充満する場内で、開演前はファンモン時代と同じようにスタッフ主導による準備運動が繰り広げられた。

ファンキー加藤は、天に突き刺すかのようにマイクを掲げ、気合いの入った表情でステージに登場する。爆発とともに「いくぞ！ 日本武道館!!」という叫びがこだますると、ライブはアルバム冒頭を飾る「リスタート」からスタートした。彼は「人生で1回きりのソロ初ワンマンライブへようこそ！ 今日は俺、明日オフもらってるかさ、とことんやっちまうから！ ついてこれるか武道館！」と話し、その後は「輝け」「まわせ！」「もっと勉強しておけばよかった」「愛の言葉」「FLY」など、1stアルバム「ONE」の収録曲を立て続けに送る。

また、このライブでは「希望の唄」「あとひとつ」「ちっぽけな勇気」といったファンモンの楽曲も披露。「あとひとつ」の際には「正直に言っちゃえば、一緒にやってたあの2人ってすごかったんだなって思うことがたくさんあってね。俺バカだから、諦めの悪さだけは誰にも負けないと思ってて。たとえ誰かに『それは無理だ』って言われたとしても、マジで1人でも東京ドーム立ってやろうと思ってるんですよ！ あの日の東京ドームは涙に暮れてたでしょ。だから笑顔で塗り替えてやるんだよ！」と、ファンモン解散ライブで涙ながらに届けた同曲を新たな決意のもとに歌い上げた。

熱くまっすぐなパフォーマンスで駆け抜けた本編は、ソロデビュー曲「My VOICE」で締め。アンコールでは、背に「八王子」と書かれた金色のハッピを着てお祭りソング「太陽おどり ～新八王子音頭～」を投下したり、歌謡曲テイストの「紫陽花」を古典的なカラオケVTR風イメージビデオとともに歌唱したりと、コミカルな一面も発揮した。

2日間の武道館ライブも終わりに近付き、加藤は「いろいろ複雑な感情が交差していた2日間だったんだけど、すげえ楽しかったです！ いろんなところでやりましょうよ、この『I LIVE YOU』。これからもたくさん曲作って、みんなが自慢できるようなミュージシャンになりますので、よろしくお願いします！」と語る。フィナーレは観客のみならずスタッフもタオルを回す「悲しみなんて笑い飛ばせ」で熱狂的な盛り上がりに。全身全霊をかけて全20曲をやり切った彼は、「1つだけ約束できることがあります。ファンキー加藤は、解散しません！ もうこれ以上解散できません！」と高らかに宣言した。

なお、この日の公演の模様はBSスカパー！で10月18日（土）21:00から80分にわたりオンエア。MUSIC ON! TVでも11月30日（日）に放送される。ファンキー加藤は2015年1月からホールツアー「ONE FOR HALL TOUR 2015」を開催するので、武道館公演に参加できなかった人は足を運んでみよう。