今回のツアーをもってライブ活動を無期限で休止し、「よりもっと“濃い”モーモールルギャバンを見せる」という目標を実現すべく制作活動を中心に行っていくモーモー。ツアー終盤を飾ったZepp Tokyo公演には、フロアを埋め尽くすほどのファンが詰めかけ、異様な熱気が漂っていた。
ライブの幕が上がり、黄色のドレッシーなワンピース姿のユコ(Key, Vo, 銅鑼)を筆頭に、ド派手な衣装と帽子に身を包んだマルガリータ(B)、いつものようにパンツ1枚のゲイリー・ビッチェ(Dr, Vo)がステージに勢ぞろいすると、怒号のような歓声が場内に響く。ゲイリーは「はりきっていくぜ! セックス! パンティ!」と叫んで観客の興奮を煽り、ユコとマルガリータとともに序盤からハイボルテージなナンバーを投下。セクシーなダンサーたちとの共演で魅了する「ATTENTION!」、ユコが轟音の中でオペラ歌手のように歌い上げる「BeVeci Calopueno」を続けざまに披露していく。曲の合間にゲイリーはドラム脇に設置されたお立ち台で「ありがとう」を繰り返し、熱烈に盛り上がる観客に感謝の思いを伝えていた。
「パンティー泥棒の唄」では、コミカルかつ変態的な歌詞を観客が大合唱したり、ゲイリーが好きなパンティの色を切々の挙げたりとモーモーのライブではおなじみの光景が繰り広げられる。もちろんこの日もかつて脱退したメンバーをネタにした「野口、久津川で爆死」もパフォーマンス。ユコはキーボードを担いで走り回り、マルガリータもシールドの長さをもろともせずに暴れまくり、普段以上に気合いのこもったプレイを披露した。
「悲しみは地下鉄で」などのミディアムチューンでひと息入れるブロックもあったが、ほぼ全編を占めたのはライブでおなじみのアッパーチューンの数々。ゲイリーが「来月ミニアルバム出すぞー! 1人10枚買えー!」と販売促進に務めたあとには、6月リリースのミニアルバム「モーモールル・℃・ギャバーノ」から新曲「最後の青春パンク」が披露された。また「サイケな恋人」ではゲイリーがパンツを脱ぎ、「これがJ-POPの限界だ!」と叫びその下に着用していた赤ベコ柄のボクサーショーツを見せつける。すると盛大な「パンティコール」が巻き起こり、ライブはクライマックスへと突き進んでいった。
この日は、約2時間半にわたる全身全霊のステージで観客を熱狂させ、「また会いましょう! モーモールルギャバンでした」という挨拶とともに去っていったメンバー3人。彼らは5月10日の大阪・なんばHatch、17日の宮城・石巻 BLUE RESISTANCEをもってライブ活動を一旦“打ち止め”。6月にリリースされる新作以外、今後については未定だが、彼らにとって3度目のZepp Tokyo公演はバンドの“新章”を期待させる一夜となった。
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寿毬(じゅまり)🐰🐇 @jumary_jp
もうライブで「ユキちゃんの遺伝子」聴けなくなるのねー → ナタリー - モーモー、“打ち止め”東京公演で盛大パンティコール http://t.co/QAFzbkPCQT