Nornis、にじさんじ初のオーケストラ公演でファンと“上質で贅沢な時間”過ごす

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3月8日に埼玉・大宮ソニックシティにてNornisのオーケストラライブ「Nornis Orchestra Live『Concerto di luce』」が開催された。

椅子に座って歌う戌亥とこ(左)と町田ちま(右)。

椅子に座って歌う戌亥とこ(左)と町田ちま(右)。

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Nornisは、にじさんじ所属ライバーである戌亥とこと町田ちまによるボーカルユニット。2022年6月の活動開始以来コンスタントに音源リリースとライブを重ね、本公演はにじさんじ初のオーケストラライブとして昼夜2公演が行われた。本稿では夜公演の模様をお届けする。

約50人が演奏する壮大なアレンジで

Nornis「Nornis Orchestra Live『Concerto di luce』」の様子。

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Nornisがこれまで発表してきたさまざまな楽曲をオーケストラアレンジで披露するために、東京フィルハーモニー交響楽団にバンドメンバー、さらにコーラス隊8人を加えた約50人の特別編成のメンバーが集結。演奏者が定位置に着き、指揮者の栗田博文が合図を送るとステージ奥に戌亥と町田が姿を現した。栗田がタクトを振って演奏が始まったのは「salvia」。ピアノの美麗な旋律にエレキギターのサウンドが絡む原曲の魅力はそのままに、ストリングスが紡ぐ情感豊かなサウンドが楽曲のムードを増幅させ、観客を魅了。続く「Transparent Blue」はホーン隊を加えた華やかなアレンジに仕上げられ、楽曲の新たな側面を示すライブが繰り広げられていく。

オーケストラライブらしく、緊張感のあるMCが繰り広げられるかと思いきや、町田が栗田や東京フィルハーモニー交響楽団の名前を噛んでしまうというアクシデントもあり、一気に和やかなムードに。戌亥と町田が「とっても尊敬していて、本当に悪気はないんです」と画面内から謝ると、栗田は笑顔で2名に手を振って応えてみせた。

オーケストラで「満ちてゆく」カバー

Nornis「Nornis Orchestra Live『Concerto di luce』」の様子。

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ハープの音色が柔らかく響く中、星空が広がるような照明で楽曲の世界観を彩った「Circle of stars」、栗田が円を描くように指揮棒を振って演奏を導いた「Lycoris」など、Nornisのオリジナル曲がこの日ならではの特別なアレンジで紡がれていく。町田がMCで発した「上質で贅沢な時間をお過ごしください」という言葉通り、オーディエンスはじっくり座りながら演奏に耳を傾けてNornisのライブを堪能していた。

ライブ中盤には町田がソロで茅原実里「みちしるべ」をカバー。オーケストラを従えつつ町田はこの曲をアカペラで堂々と歌い始め、徐々に奏者が増えていくという贅沢なアレンジでその歌声を響かせた。戌亥のソロ曲は、“歌枠”でもたびたび披露されているスキマスイッチ「ボクノート」。演奏が徐々に盛り上がっていくと指揮者の栗田も小さくジャンプしながら指揮棒を振り、戌亥のパフォーマンスを力強く後押しした。戌亥と町田の2名が最後にカバーしたのは、藤井風「満ちてゆく」。戌亥と町田が声を重ねてこの曲を歌い上げる中、メロディに寄り添うようにトランペットの高らかな音色が響き渡り、ホール内に高揚したムードが広がった。

「ブラボー」の声上がる大団円へ

左から町田ちま、戌亥とこ。

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休憩を挟み、コンサート後半は「Abyssal Zone」のインストバージョンでスタート。Nornis不在で演奏されたこの曲では、ひぐちけい(G)と藤本大貴(G)が立ち上がってギターを鳴らし、休憩明けのホールを再び熱くさせた。続く「innocent flowers」では戌亥と町田が椅子に座って登場。原曲からテンポダウンしたこの日ならではのオーケストラアレンジで、この公演のキャッチコピーである「空気が変わる」を表現する演奏が繰り広げられた。

Nornis「Nornis Orchestra Live『Concerto di luce』」の様子。

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昼公演とは異なる夜公演のみの演目として戌亥が「残光」をソロで歌い上げると、町田は「めちゃくちゃよかった『残光』。泣いちゃった」と感想を伝える。さらに町田は「みんなにとっても思い出に残るような1日であったら」と、初のオーケストラ公演への思いをにじませ、それに対して戌亥は「みんなと出会えて本当によかったです。最後までいい日にしましょう」と口にし、ラストナンバー「優しい君へ」の演奏につなげた。

「優しい君へ」のイントロで戌亥は「どんな選択も、どんな道も間違いではないと思います」とオーディエンスに語りかけ、町田は「ありったけの声を聞かせてください」と呼びかける。町田の呼びかけに応えるように客席からはオーディエンスの歌声が上がり、オーケストラ公演としては珍しいシンガロングが会場内に響き渡った。全14曲を披露し終えてNornisの2名が姿を消すと、栗田はオーディエンスに向けて「ブラボー!」の声を要求し、コンサートは大団円を迎えた。

なお本公演の模様はニコニコ生放送にて生配信されており、配信視聴チケットを購入すると3月23日までタイムシフト視聴をすることができる。

セットリスト

Nornis「Nornis Orchestra Live『Concerto di luce』」3月8日 大宮ソニックシティ

01. salvia
02. Transparent Blue
03. Circle of stars
04. Lycoris
05. Wishing you
06. みちしるべ
07. ボクノート
08. 満ちてゆく
09. Abyssal Zone(Instrumental)
10. innocent flowers
11. Goodbye Myself
12. Fragment
13. 残光
14. 優しい君へ

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しゅ〜いち🍹🌤 @masgata_cheer

斜め横からみた会場の景色、絶景すぎないか?
【ライブレポート】Nornis、にじさんじ初のオーケストラ公演でファンと“上質で贅沢な時間”過ごす(写真5枚) https://t.co/lUqW0C91iB

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