野宮真貴、音楽の歴史つなぐ“渋谷系”スタンダード化計画

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11月3日に東京・Billboard Live TOKYOにて、野宮真貴のワンマンライブ「Miss Maki Nomiya sings "Shibuya-kei Standards" ~野宮真貴、渋谷系を歌う。」が開催された。

「Miss Maki Nomiya sings "Shibuya-kei Standards" ~野宮真貴、渋谷系を歌う。」Billboard Live TOKYO公演より(Photographer:上山陽介)

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「Miss Maki Nomiya sings "Shibuya-kei Standards" ~野宮真貴、渋谷系を歌う。」Billboard Live TOKYO公演より(Photographer:上山陽介)

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「Miss Maki Nomiya sings "Shibuya-kei Standards" ~野宮真貴、渋谷系を歌う。」Billboard Live TOKYO公演より(Photographer:上山陽介)

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大阪と東京のBillboard Liveで開催された今回のライブは、1990年代に日本の音楽シーンを席巻した“渋谷系”の音楽およびそのルーツとなった楽曲を、ピチカート・ファイヴのメンバーとして“渋谷系”を世界に広めた野宮が歌うというもの。来場時に配布された小冊子「野宮真貴《渋谷系》スタンダート化計画書」には、このライブのプロデュースを手がけた音楽家・坂口修(O.S.T. INC.)によるカバー楽曲の解説と「《渋谷系》スタンダート化計画」の主旨が記載されていた。

開演時間になると、まずはこのライブが開催されるきっかけとなった「Keita Maruyama 2013 A/Wコレクション」の映像作品が上映される。これは野宮が小沢健二の人気曲「ぼくらが旅に出る理由」を歌ったもので、今回のステージ衣装もKeita Maruyamaによるものだ。映像が終わるとバンドメンバーがステージに上がり、ベース、ドラム、ピアノ、ビブラフォンと1つずつ音を重ねていく。そこに鮮やかな赤と黒のドレスをまとった野宮が登場し、まずはピチカート・ファイヴの代表曲「東京は夜の七時」が歌われた。

続いて野宮は「渋谷系と言えば、この人を忘れてはいけません」と、Cornelius・小山田圭吾の名前を紹介。選ばれたカバー曲は、1993年発売の1stアルバム「THE FIRST QUESTION AWARD」からのナンバー「THE LOVE PARADE」だ。そしてここからは“渋谷系”のルーツを巡る楽曲へ。“渋谷系”の音楽に大きな影響を与えたバート・バカラックの作曲で、越路吹雪が岩谷時子の訳詞で歌った「チャンスが欲しいの」や、Roger Nichols & the Small Circle of Friendsのカバーでも知られるRuby & The Romantics「Our Day Will Come」といった洋楽曲も紹介される。

野宮プロデュースの限定オリジナルカクテル「東京は夜の七時」で乾杯したあとは、邦楽の“渋谷系”ルーツとして、ティン・パン・アレーが大きく関わった尾崎亜美「マイ・ピュア・レディ」が披露された。ここで野宮は一旦衣装替え。彼女がステージを去ると、バンドメンバーがプロデューサー坂口修の楽曲をジャズタッチで演奏する。題して「監督・三木聡メドレー」。再びステージに登場した野宮は白いドレス姿で、松任谷由実「Hong Kong Night Sight」、由紀さおり「生きがい」を歌い上げた。続くトワ・エ・モアの「或る日突然」は、野宮いわく「バート・バカラックと並ぶ、世界に誇る作曲家」村井邦彦のペンによるもの。バカラックの名曲「(They Long to Be) Close to You」のフレーズを取り入れた小粋なアレンジで“渋谷系”の歴史を繋いだ。

そして最後はORIGINAL LOVE「月の裏で会いましょう」、小沢健二「ぼくらが旅に出る理由」と、渋谷系世代ド真ん中の人気ナンバー2曲でフィニッシュ。場内は大きな歓声が巻き起こり、野宮とバンドメンバーが去ったあともアンコールを求める拍手は鳴り止まない。バンドメンバーがステージに戻り、ドラムとベースがピチカート・ファイヴ「トゥイギー・トゥイギー」のリズムを奏でると、歓声は一斉に立ち上がって踊り出す。大歓声の中始まったアンコール「ピチカート・ファイヴ メドレー」では「ハッピー・サッド」「万事快調」といったピチカート・ファイヴの代表曲が連発され、約1時間半におよんだステージは大盛り上がりで幕を下ろした。

Miss Maki Nomiya sings "Shibuya-kei Standards" ~野宮真貴、渋谷系を歌う。
2013年11月3日(日)Billboard Live TOKYO 第2部 セットリスト

※カッコ内はオリジナルアーティスト
01. 東京は夜の七時(ピチカート・ファイヴ)
02. THE LOVE PARADE(Cornelius)
03. チャンスが欲しいの(バート・バカラック / 越路吹雪)
04. Our Day Will Come(モート・ガーソン / Ruby & The Romantics)
05. マイ・ピュア・レディ(尾崎亜美)
06. Hong Kong Night Sight(松任谷由実)
07. 生きがい(由紀さおり)
08. 或る日突然(トワ・エ・モア)
09. 月の裏で会いましょう(ORIGINAL LOVE)
10. ぼくらが旅に出る理由(小沢健二)
<アンコール>
11. ピチカート・ファイヴ メドレー
トゥイギー・トゥイギー / ハッピー・サッド / 万事快調 / ベイビィ・ポータブル・ロック / 恋のルール・新しいルール / プレイボーイ・プレイガール / トゥイギー・トゥイギー

■KEITA MARUYAMA 2013-2014 AW COLLECTION

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読者の反応

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方便 @ryohoben

去年、こういう企画をやっていたのかー。これらの曲をどういうアレンジで演奏したんだろう。 野宮真貴、音楽の歴史つなぐ“渋谷系”スタンダード化計画 - 音楽ナタリー http://t.co/wQyQ44mSs7

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