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日本語ラップ最前線レポート (2026年3月号) [バックナンバー]

セルフプロデュースアーティストksr:3 / 人間味あふれるkillwiz / 予想外の動きで魅せたlymph / 謎の才能octopus nakamura / スキルフルな新世代younyamahashi

EBISU BATICAスタッフが語る今月のラッパーの“カマし”

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今、最もホットなラッパーが集まる東京の現場と言えば、東京・恵比寿に2011年にオープンし、今年15周年を迎えるEBISU BATICA。ヒップホップフェス「POP YOURS 2026」でニューカマーとして登場したAOTO、Siero、Sad Kid Yaz、Kiannaらも出演してきた日本語ラップの最前線であり、毎月さまざまなパーティが開催されています。この連載では、そんなBATICAのブッキングを担当している店長の一瀬公佑さんに特に印象に残ったパーティやラッパーを毎月紹介していただきます。

取材・/ 三浦良純

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セルフプロデュースアーティストksr:3

「ECHO_vol.1」フライヤー

「ECHO_vol.1」フライヤー [高画質で見る]

3月22日にKoGlow(コジロウ)くんの企画「ECHO_vol.1」があって、この日はすごく楽しかったですね。KoGlowくん自身も器用にいろいろできて、ライブがうまいラッパーだし、ブッキングの幅の持たせ方が面白いイベントだったんですけど、その中で僕が一番食らっちゃったのがksr:3(キサリ)さん。昔からビートメイカー / ラッパーとして活動しているセルフプロデュースのアーティストで、EASTBRO STUDIOというスタジオでマイクパフォーマンス企画・Wednesday Serviceの主催もしている方です。

ksr:3|Wednesday Service

僕がksr:3さんを知ったのは最近リリースされたラッパーのLeloleloとの共作EP「so」で、ライブを観たのはこの日が初めてだったんですけど、めちゃめちゃカッコよかったですね。いろいろなジャンルを経ているタイプの方で、エレクトロミュージックのニュアンスがありつつ、ちゃんと押さえるところを押さえたラップをしている。メロディがすごく不思議な感じなんですけど、ポップに仕上げていて、バランス感覚がある人なんだと感じました。

予想外の動きで魅せたlymph

lymph、safmusic。

lymph、safmusic。 [高画質で見る]

ksr:3さんのライブにはフィーチャリングゲストでlymph(リンパ)くんとsafmusicくんも遊びに来ていましたね。lymphくんは最近リリースした自分のアルバム「Yes no Yes」の曲も披露していて、これもめっちゃカッコよかった。

Maybe Not

BATICAには2階後方にバースペースがあって。そこはだいたいのパーティでは使ってない場所なんですけど、lymphくんはマイクを持って、後ろに来たと思ったら、そのバーの机の上に乗って歌ってました。僕は立場的にダメだよって怒らなきゃいけないんですけど、すごくいい演出だったから言えなくて……っていう。そのくらいカッコよかったですね。

lymph

lymph [高画質で見る]

lymphくんはもともと名古屋を拠点に活動してて、おそらくここ1年くらいで上京してきたんですけど、以前から交流があって。けっこう天才肌というか、ヒップホップという枠よりも広い部分で注目されるアーティストだと思います。

ライブでしか味わえないICHIRO、igaのよさ

ICHIRO

ICHIRO [高画質で見る]

ICHIROくん、igaくんのライブも改めてよかったです。ICHIROくんは昔からBATICAでずっとやってて、最近「ラップスタア」もあって大きくなってますけど、ライブで生の声とスピーカーを通したサウンドを聴かないとわからないようなよさがあります。彼のライブはみんなやり切ったあとの朝方だったんですけど、最後の最後にみんなで暴れて終わる感じでした。

ICHIRO - 突き動かした地球 (offial video)

iga

iga [高画質で見る]

igaくんのライブは人間味があるというか、その日のマインドだったり、その日のパーティの内容だったりで全然違う感じがあるんですよね。生感があります。

iga - 東京 (Official Music Video)

igaくんの客演で、みんなが大好きな神戸のPu$h!さんも来ていて。Pu$h!さんは自分でも音楽をやりつつ、神戸で「RINKAITEN」とかいろんな企画を開催して、オルタナティブな音楽シーンを作ってる人です。東京のアーティストでも、BATICAには出たことないけど、神戸でPu$h!さんのイベントには出たことがあるってアーティストもいっぱいいるくらいの有名人ですね。やっぱりブッカー同士で話すと、なんか安心するというか。この日は音が止まったあとも、ずっとみんなで話していて楽しかったです。

killwizは会話に近いライブをしてくれる

「mid pioints」フライヤー

「mid pioints」フライヤー [高画質で見る]

3月21日にkillwiz(キルウィズ)さんのEP「GEN0ME」のリリースライブを軸とした「mid pioints」がありました。個人的にkillwizさんはすごく好きで、e5、嚩ᴴᴬᴷᵁとのユニットDr. Anonでponikaとして活動していた頃から知ってますけど、2年前にkillwizになってからはリリースも増えて、いい調子なんですよ。それで今回の EP「GEN0ME」はエレクトロとかデジコアっぽいニュアンスから少し変わって、jerkっぽいサウンドを取り入れていたり、ラップのアプローチも、より僕の好みに近いものになっていた。このEPは全曲のビートを同じプロデューサーが手がけているから、全部通しで聴けるようにつながっていて、全体のミュージックビデオも出したりしてますね。そういう試みも面白い。

killwiz - GEN0ME EP【Full Music Video】

収録曲の「YMGMFXXK」は実父へのディス曲らしいですね。そんな話題性もありつつ、それも彼女のアーティストとしての軸から外れてない感じで。killwizさんもライブがいいんですよ。ポジティブというのではないんですけど、すごく目の前のお客さんを考えてくれてるというか、会話に近いようなライブをしてくれるんです。MCの内容も共感できる部分があるし、すごく人間味がある人だと思ってますね。音楽がなかったら出会わなそうな人ではあるんですが、そういう壁を感じさせない懐の広さを感じる。単に僕が大ファンなだけかもしれないですけど(笑)、これからもっと大きくなったとき、どういうライブするのかすごく楽しみです。

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謎の才能・octopus nakamura

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音楽ナタリー @natalie_mu

【連載】
#日本語ラップ最前線 レポート
3月にBATICAでカマしたラッパーを紹介

・セルフプロデュースアーティストksr:3
・人間味あふれるkillwiz
・予想外の動きで魅せたlymph
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