トーキョー80'sの象徴「NYLON100%」に迫る単行本

伝説のニューウェイヴ・サロン「ナイロン100%」の魅力に迫る単行本「NYLON100% 80年代渋谷発ポップ・カルチャーの源流」が発売された。

写真は「NYLON100%」表紙。今月7月9日~10日には代官山UNITにて本書の出版を記念したイベント「The 30th Anniversary of NYLON100%」が盛大に行われた。

写真は「NYLON100%」表紙。今月7月9日~10日には代官山UNITにて本書の出版を記念したイベント「The 30th Anniversary of NYLON100%」が盛大に行われた。 [高画質で見る]

本書は1978年にオープンしたロックバー「ナイロン100%」の歴史と、そこに集ったアーティスト、著名人ら東京の80年代文化を支えた重要人物たちの証言をまとめたもの。日本のパンク/ニューウェイヴ・カルチャーを語る上で切っても切りはなせない“ナイロン”の真実に、さまざまな角度から迫る濃密な内容に仕上がっている。

当時ナイロンに足しげく通ったKERAは「あの看板を引き継ぎたいって想いがあったんですよね。誰にもわからないかもしれないけど、個人的に」と自身の主宰する劇団に「nylon100℃」と名付けた理由についてコメント。本書にはそのほか戸川純、平沢進、サエキけんぞう、大槻ケンヂ、加藤賢崇、常盤響といった証言者・関係者が登場し、ナイロンおよび当時のカルチャーにまつわるエピソードを語っている。著者ばるぼらの細かい注釈や当時の写真、イベントフライヤーなど、資料としての価値も高い1冊だ。

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