椿屋四重奏、乙一の人気作品で初の映画主題歌担当
2008年6月18日 21:47 1
この映画はホラー界の俊英、乙一の小説をもとにしたもの。小学校を舞台に、ちょっとしたきっかけで起きるイジメや、集団心理がエスカレートしていく恐怖、教師でさえ安心できる存在ではないという現実を余すところなく描いている。
椿屋四重奏がこの映画のために書き下ろした主題歌のタイトルは「アンブレラ」。映画で表現されているコミュニケーションに対する怯えをヒントに、激しい雨風から身を守る傘をイメージして制作された。
ボーカルの中田裕二はこの曲について「雨風は繰り返される辛い日々のことです。でもあきらめちゃいけない。嵐はいつか必ず去ります。そして必ず陽は射す。青空が抱きしめてくれる。濡れまいと耐えながらずっと下を向いて歩くうちに、水たまりに太陽が輝いていることに気付く。僕の中でそんな画が浮かびました。歌詞に関してもメロディーに関しても、テーマが普遍的なぶん、できるだけシンプルに心がけました」とコメント。
また、彼らの楽曲を主題歌に起用した西口典子プロデューサーは「今回の作品は、明るくて前向きな太陽みたいな声よりも闇を貫く一閃の光のような声が欲しいと思っていたので、まさにピッタリだと感じました。偽善なし。とことんアンチ社会。親からこんな映画みるんじゃないと言われてもいい。けれど、人間の真実ってそんなところにあるんじゃないか。だから今回は、醜さの中にあっても光を感じさせる歌を歌ってほしい。最初に楽曲を打ち合わせたときに、そんな話をしたのを覚えています」と語っている。
楽曲の配信日時については後日発表。彼らがどのような楽曲を映画に提供したのか、配信を楽しみにしておこう。
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音楽ナタリー @natalie_mu
椿屋四重奏が8月20日より公開される映画「死にぞこないの青」で初めて映画主題歌を担当。この曲を配信限定でリリースすることになった。 http://natalie.mu/news/show/id/7801