氣志團ツアー千秋楽「これからも愛し合っていこうぜ」

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昨日8月9日、氣志團の全国ツアー「氣志團現象2009 MIDSUMMER CARAVAN TOUR『ON THE STREET』」のファイナル公演がZepp Tokyoにて行われた。

MCで綾小路は「これからやっていくこと」の案を列挙。「ステージに60人ぐらい出したり、アコースティックライブにしたり、カラオケをバックに踊るだけだったり、リーゼントじゃなくアフロにしたり……」と、どうかと思うプランばかりを並べてKISSESを笑わせた。

MCで綾小路は「これからやっていくこと」の案を列挙。「ステージに60人ぐらい出したり、アコースティックライブにしたり、カラオケをバックに踊るだけだったり、リーゼントじゃなくアフロにしたり……」と、どうかと思うプランばかりを並べてKISSESを笑わせた。

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ステージ上は武道館GIGよりも硬さが取れたように見受けられ、KISSESとのコミュニケーションもより密になった様子。

ステージ上は武道館GIGよりも硬さが取れたように見受けられ、KISSESとのコミュニケーションもより密になった様子。

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今年4月の日本武道館GIGで完全復活を宣言し、その場で発表された今回のZeppツアー。全国各会場とも即日ソールドアウトが続出する過熱ぶりで、追加されたこの9日の公演も即完売。氣志團の変わらぬ人気を見せつける形となった。

開演時刻の17時を少し過ぎ、場内の照明が徐々に暗くなると早くも大歓声が響きわたる。ステージに下りた幕にメンバーの名前、そして「行こうぜ、ピリオドの向こうへ。」の文字が映し出され、COMPLEXの「BE MY BABY」が鳴り始めると、その歓声はますます大きなものに。そして1曲目「房総スカイライン・ファントム」のイントロが始まり、半透明のスクリーンの向こうに6人の姿が現れた。

フロアはオールスタンディングとは思えないほど整然と、ほぼ全員が振り付けどおりに踊っている状態。ステージ上とフロアの一体感が高まる中、バンドは「湾岸夜想曲~ルシファーズ・ハンマー'94」「勇気」と立て続けに曲を披露していく。

4曲目「黒い太陽」が終わったところで、ようやく綾小路翔(Vo,G)が挨拶。会場とのコール&レスポンスに続き、「今日ここにいる間はオレたちのこと以外考えるなよ! 悩みとか苦しみとか全部置いていけ、オレたちが全部持って帰ってやる!」と叫び、ツアーファイナルへの気合を新たにした。

そのまま「ゴッド・スピード・ユー!」「キラ キラ!」「朝がくる度」と、アッパーなチューンを連発。「キラキラ」では早乙女光(Dance,Scream)がドラを叩き、「朝がくる度」では星グランマニエ(G)のメロウなギターソロに続いて西園寺瞳(G)、白鳥松竹梅(B)、白鳥雪之丞(Dr)がセンチメンタルなイントロ部を奏で、楽曲に新たな味わいを加えていた。

また、「朝焼けBANZAI」では光のタクトに合わせての息の合った演奏を披露。それぞれのテクニックやバンドとしてのスキルを見せつけた後、綾小路と光がステージから退場し、ランマがステージ中央に立った。ここで彼のボーカルで「330」「メイド・イン・ザ・ワールド」が披露された。驚くKISSESの大歓声の中、ピュアで伸びやかな声をZepp中に響かせるランマ。ところが「メイド・イン・ザ・ワールド」のイントロで歌詞を間違え、そのうえ小声で「あっ、間違っちった」と言ってしまい、会場中の大爆笑を浴びる一幕もあった。

さまざまな演出で楽しませた後、綾小路が赤、光が青の学ランにお色直しをして再登場。「俺たちには土曜日しかない」「恋人」「スウィンギン・ニッポン」と、GIGに欠かせないナンバーをどんどん連発してフロアを沸かせる。

曲が終わると、場内が一旦暗転。武道館GIGで上映されたショートムービーの続編とも言える映像が流れ始めた。今一番カッコいいロックをやっていこうという、6人の決意が感じられる映像に場内が見入っているうちに、6人は白い上着に黒いパンツの学ランスタイルにチェンジして再び現れた。

「3年待たしたな」という綾小路の言葉に、KISSESは大きな歓声で応える。「でももうどこにも行かないぜ。今日初めましてのやつもいるのか? そうか、お前らの顔ちゃんと覚えたからな。次のGIG来なかったら家まで迎えに行くからな(笑)」と、改めて活動再開の決意をアピールしたあと、その決意を形にしたような新曲「木更津サリー」を披露。疾走感あふれる新曲に続いては、光のフロアタムプレイが印象的な「You & Me Song」。さらに「雷電」では、楽器隊4人の力強い演奏と綾小路のボーカル、様式美とも言える華麗な振り付けが氣志團らしいケミストリーを生み出し、ツアーを経てバンドのグルーヴがますます強固になったことを感じさせた。

いよいよライブ本編も終了に近づく。「One Night Carnival」では「次がどうなるかなんて考えてられないから、毎日最高の『One Night Carnival』にしたいんだよ! 最高の千秋楽に、一生忘れられない『One Night Carnival』にしようぜ!」という綾小路の煽りに応え、Zeppを埋め尽くした全員が大声で大サビを合唱。KISSESの気合いに感極まった綾小路が、思わず2回繰り返して歌わせるほどだった。そしてラストナンバーは「鉄のハート」。氣志團ならではのお祭りナンバーで、本編は華やかに締めくくられた。

アンコールの声に応え、黒の衣装に身を包みステージに戻ってきた6人。綾小路は「アンコールありがとう。やばいぜ、今日でツアー終わっちゃうよ」と、ひさびさのツアーが終わることへの寂しさをにじませながら会場に挨拶する。

「こんなに集まってくれてありがとう、そして待っててくれてありがとう。初めましての奴も、もう一生離さないからな!…今ちょっとだけ照れて噛みそうになりました(笑)。前のツアーは全国を50本以上回るロングツアーだったんだけど、そのときは平均4時間半ぐらいやってて、子どもが途中で泣きだしたり『トイレに行く時間をください』ってアンケートに書かれたりしたんだけど(笑)、今回は6人だけで全国に挨拶に行きたいと思ったんだ。でもこの先ずっと、もっといろんなことをやっていくし、絶対に飽きさせないからな! だからオレたち、これからももっともっと愛し合っていこうぜ!」と、熱く語った綾小路。武道館GIGに続いてシンプルな形式でのステージになった理由と、そこに込めた想いを口にした綾小路に、大きな拍手が贈られた。

アンコールで披露されたのは、綾小路がギター&ボーカルで歌いあげる「友よ」、そして「BOYS BRAVO!」と「愛 羅 武 勇」。挨拶の言葉に呼応するかのようにメッセージ性の高いナンバーばかりを演奏し、「サンキューバイバイ! また会おうぜ!」と叫んで、6人はステージを後にした。

ステージ上のスクリーンには往年の名曲「MY WAY」のカバーをBGMに、エンドクレジットが流れる。最後に「Thank You, All Kind of KISSES!」の文字が表れた直後、ステージ上には再び6人が。ツアー中でファイナル公演のみのサービスとして、「MY WAY」をライブで初披露した。ストレートなロックアレンジに乗せ、信じた道を進むという氣志團にぴったりの歌詞を歌う綾小路。ツアーファイナルにふさわしい熱狂のうちに、お台場GIGの幕が閉じられた。

氣志團現象2009 MIDSUMMER CARAVAN TOUR「ON THE STREET」
2009年8月9日 Zepp Tokyo セットリスト

01.房総スカイライン・ファントム
02.湾岸夜想曲~ルシファーズ・ハンマー'94~
03.勇気
04.黒い太陽
05.ゴッド・スピード・ユー!
06.キラ キラ!
07.朝がくる度
08.朝焼けBANZAI
09.330
10.メイド・イン・ザ・ワールド
11.俺たちには土曜日しかない
12.恋人
13.スウィンギン・ニッポン
14.木更津サリー
15.You & Me Song
16.雷電
17.One Night Carnival
18.鉄のハート

EN-01.友よ
EN-02.BOYS BRAVO!
EN-03.愛 羅 武 勇
EN-04.MY WAY

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音楽ナタリー @natalie_mu

氣志團ツアー千秋楽「これからも愛し合っていこうぜ」 http://natalie.mu/news/show/id/19676

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