TIFで後藤まりこ熱狂&「nerve」でアイドル総エビ反り
2013年8月2日 15:15
2 音楽ナタリー編集部
7月27、28日に東京・お台場で国内最大級のアイドルフェス「TOKYO IDOL FESTIVAL 2013」(以下TIF)が開催された。
今年で4回目となるTIFには初出演43組を含む計111組616名ものアイドルが参加。Zepp Tokyoをメインステージにお台場エリアで10カ所の会場を設け、2日間で約300ステージもの熱いライブが繰り広げられた。また両日で延べ33000人以上のアイドルファンが集まり、過去最高の動員数を記録した。
初日はSMILE GARDENのバンドじゃないもん!のライブからスタート。新メンバーの恋汐りんご、水玉らむね、七星ぐみのパフォーマンスと鈴姫みさこ、金子沙織のツインドラムによって早朝から集まったファンをトップギアで盛り上げた。HOT STAGEのトップバッターには、東京初進出のリンダIII世が登場。サンバ隊を従えて元気にステージに現れると「オイーッス!」とフロアに挨拶し、新曲「愛犬アンソニー」などを披露しキュートな笑顔を振りまいた。
昼過ぎになるとお台場エリアの気温が一気に上昇。その暑さに負けじと各ステージで熱いパフォーマンスが繰り広げられた。ENJOY STUDIUMでは、テレパシーが全力のエアギターパフォーマンスで10月9日にリリースされるデビュー曲「テレパシーミライ」を披露しフロアを盛り上げた。そしてSMILE GARDENにはTIF初出演の後藤まりこが登場。曲の途中でステージから飛び出した後藤は、観客スペースやステージ外の小道で歌い出すなど自由奔放なパフォーマンスを展開する。さらにヒートアップした後藤は観客の頭上を歩き出しファンに支えられてステージに帰還。そしてステージ横の鉄塔に上って歌唱すると、最後は「ありがとう、後藤まりこでした」と感謝の気持ちを伝えてステージをあとにした。同時刻、HOT STAGEではPASSPO☆が全開ロックステージでフロアを盛り上げた。「WANTED!!」や「マテリアルGirl」といったアガる楽曲で多くのアイドルファンのテンションを一気に上昇させ、その後のSMILE GARDENでも勢いのあるパフォーマンスを見せつけた。
さくら学院帰宅部Sleepieceは新衣装でSMILE GARDENに登場。「めだかの兄妹」「走れ正直者」「スイミン不足」を元気に披露したかと思うと、突然11月2日に開催される「さくら学院祭☆2013」をもって部活動を引退すると発表し会場に集まったファンを驚かせた。iDOL StreetのSUPER☆GiRLSはHOT STAGEに登場。「女子力←パラダイス」からライブをスタートさせると「プリプリ▼SUMMER キッス」(※▼はハートマーク)や「常夏ハイタッチ」「MAX!乙女心」といった夏曲を連発し会場をヒートアップさせる。最後は「Be with you」で会場と一体になって、TIF4回連続出場の貫録を見せつけた。LinQはDOLL FACTORYのステージで新曲「HANABI!!」を披露。さらにQtyとLadyそれぞれのチームの楽曲で、グループの幅の広さをアピールした。
この日の夜は突然の雷雨のため屋外のステージが安全を考慮し中止に。ちょうどSMILE GARDENでライブを繰り広げていた小桃音まいはライブの途中で中断を余儀なくされ、ファンの声援に応えながらもステージを降りた。雨脚が強まり会場に集まったファンも一時建物内に避難。ちょうどその時間帯に「スナックうめ子」を開店したアイドリング!!!12号の河村唯は、ドレスアップした酒井瞳らとともに雨に濡れたファンをねぎらう一幕も見られた。
2日目は前日夜の悪天候がウソのような快晴に。午前中には合衆国Open Summerスタジアムにて「夏☆1浴衣選手権」の最終エントリーグループのライブが開催。Negiccoやバニラビーンズ、リンダIII世などが浴衣姿で登場しライブでアピールをしたが、初日に登場したアップアップガールズ(仮)が見事優勝となった。アップアップガールズ(仮)は8月29日に同ステージにて行われる「夏☆1グランプリ THE FINAL」に出演することが決定。そんな彼女たちは2日間の間に全力ステージを多数展開した。新曲「サマービーム!」「アップアップタイフーン」を中心に、「チョッパー☆チョッパー」「Burn the fire!!」などの攻め曲を連続で披露し、どの会場でも大きな歓声に包まれていた。
昼のDOLL FACTORYのステージには9nineが夏仕様の新衣装で登場。息のあったオープニングダンスからステージは展開し、新曲「Evolution No.9」や「少女トラベラー」でフロアを熱狂させた。また9nineは東京女子流との限定ユニット「東京9nine流」を復活。「東京9nine流」は今年3月に行われた「アイドル乱舞」のステージで結成された夢のコラボユニットで、ひさしぶりに集まった10名はそれぞれのグループの楽曲を披露する。東京女子流の代表曲「おんなじ気持ち」では会場全体でほのぼのとした振りを踊り、9nineの「困惑コンフューズ」ではタオルを振り回して暑さに負けない元気さをアピールした。
そして昨年のSKE48に続き、AKB48グループからHKT48がTIF初出演。会場にOvertureが鳴り響くとアイドルファンで埋め尽くされたZepp Tokyoは建物が震えるほどの大きな歓声に包まれた。そしてステージにHKT48のメンバーが現れると「HKT48行くぞー!」という掛け声とともに「HKT48」からライブはスタート。続いて「会いたかった」「君のことが好きやけん」と披露し会場のファンの心をガッチリと掴む。さらに中盤では「言い訳Maybe」「大声ダイヤモンド」「ポニーテールとシュシュ」といったAKB48のヒットソングを織り交ぜ、最後は9月4日にリリースする「メロンジュース」をキュートに披露し圧倒的なアイドル性の高さとパフォーマンス力を見せつけた。
BiSはHOT STAGEで熱狂的なステージを展開。「Give me your love 全部」「nerve」「PPCC」と全開パフォーマンスでフロアのテンションを最高潮にし、「primal.」では研究員と背中を向け合うおなじみの振りで絆の深さを確認しあった。日の落ちたSMILE GARDENにはRYUTistが登場。1人ずつメンバーがステージに現れると「夏の魔法」からライブをスタートさせる。そしてフジファブリックの「若者のすべて」のカバーを久しぶりにステージで披露すると、会場に集まったファンは静かにその歌声に耳を傾けていた。
アイドリング!!!は番組収録で6期生をお披露目。31号 古橋舞悠(ふるはしまゆ)、32号 関谷真由(せきやまゆ)、33号 橋本瑠果(はしもとるか)、34号 佐藤麗奈(さとうれな)、35号 佐藤ミケーラ倭子(さとうみけーらわこ)の5名が新たなメンバーとして活動していく。また33号 橋本瑠果は21号 橋本楓の実の妹であることが明かされた。妹について橋本楓は「私より勉強が苦手」と発言し周囲を驚かせた。
HOT STAGEの最後は「Special Encore LIVE」が行われ、アイドリング!!!、AeLL.、BiS、アップアップガールズ(仮)、アフィリア・サーガがそれぞれの楽曲を1曲ずつ披露。最後に登場したBiSが「nerve」を熱唱すると、ほかのグループもステージ上に登場し一緒に「nerve」の“エビ反り”パフォーマンスを繰り広げて会場を大いに盛り上げた。またSMILE GARDENでは昨日の雷雨で中止になったライブが振替えとして行われた。グループとして今年のTIFラストステージを務め上げたのはDorothy Little Happy。最後はブレイクのきっかけにもなった代表曲「デモサヨナラ」を披露し、ステージ周辺に詰めかけたすべてのアイドルファンから“オレモー!”コールを受けて大役を見事に務めきった。そしてラストプログラムの「IDOL Summer Jamboree Encore」を大団円で終えると、2日間にわたって行われたアイドルの祭典は幕を閉じた。
※記事初出時、写真のキャプションに誤りがありました。訂正してお詫びいたします。
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