シド「大きな自信を得た」42公演ツアーファイナル

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シドの全国ツアー「TOUR 2012『M&W』」のファイナル公演が、10月31日に東京・東京国際フォーラムホールAにて開催された。

10月31日の東京国際フォーラム公演の模様。(撮影:江隈麗志)

10月31日の東京国際フォーラム公演の模様。(撮影:江隈麗志)

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マオ(Vo)(撮影:江隈麗志)

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Shinji(G)(撮影:江隈麗志)

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明希(B)(撮影:江隈麗志)

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ゆうや(Dr)(撮影:江隈麗志)

ゆうや(Dr)(撮影:江隈麗志)

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彼らは6月1日から開催した23公演のツアー「TOUR 2012『M&W』preview」を経て、8月1日にニューアルバム「M&W」をリリース。アルバムを携えての「TOUR 2012『M&W』」では全19公演を行い、合計42公演にわたる全国ツアーを完走する形となった。

ライブのオープニングを飾ったのは、アルバムでも1曲目の「コナゴナ」。「行こうか東京!」とマオ(Vo)が叫び、ゆうや(Dr)の刻む心地良いリズムが熱気を徐々に高めていく。女性のサックスプレーヤーを加え、華やかで妖しい雰囲気を演出した「MOM」、明希(B)のベースラインが華麗に響いた「サーカス」が終わると、マオは「今回のツアーの動員数は約10万人。42公演駆け抜けてきました。今日はその集大成をお見せします。盛り上げていきましょう!」と会場に呼びかけ、大きな歓声を浴びていた。

マオが女言葉の歌詞を艶やかに歌い上げる「ドレスコード」、哀切なボーカルとShinji(G)のギターフレーズが絡み合う「いつか」に続いては、懐かしの名曲を連発。深みのある音像で会場の空気を一変させた「日傘」、さらにShinjiのクラシックギターソロが印象的な「空の便箋、空への手紙」と、美しくも切ない楽曲にオーディエンスはじっくりと聴き入った。その後、水中をイメージした幻想的な映像が流れる中で披露されたのは「M&W」の収録曲「糸」。ここではメンバー4人それぞれが、渾身のプレイで楽曲の世界を盛り上げ客席を圧倒する。さらに続く「御手紙」でも重厚なサウンドを畳み掛け、ポップで華やかな楽曲とは異なるバンドのもうひとつの表情を存分に見せつけた。

インターバルの映像を挟み、涼やかなストリングスの音色から「冬のベンチ」が始まると、マオはオーバーオール姿に衣装を改めて登場。ステージ左右の花道を歩きながら、ファンに語りかけるように歌い続ける。その後のMCではマオとゆうやがこのツアーで着ていた衣装についてのトークを始め、会場は和やかな雰囲気に。緊張が解けたというマオが「やっぱりお前好きだわー」とゆうやに笑顔を見せ、ゆうやが「ありがとう(笑)」と返すと、客席からも笑い声が上がっていた。

そしてライブは終盤へ。直前の和やかな雰囲気から一転し、「S」のスリリングなサウンドが会場を震わせる。アルバム音源よりもさらに華やかでダイナミックなアレンジとなった「ゴーストアパートメント」、テープキャノンの発射でオーディエンスを大いに盛り上げた「gossip!!」と、「M&W」を彩る楽曲を次々と披露する。本編ラストを飾ったのは「夏恋」。メンバー4人は笑顔を交わしつつ、最後まで楽しそうにパフォーマンスを続けた。

アンコールでは4人がツアーグッズのTシャツ姿で登場した。1曲目はこのツアー恒例となった、ゆうやがステージ前方の小さなドラムセットでプレイする「Cafe de Bossa」。マオの柔らかな歌声を、観客の手拍子が温かく支える。そしてそのまま「cosmetic」へ。普段以上に臨場感たっぷりのパフォーマンスで、会場は大いに沸き返った。ここでマオは「今日はいつもよりアンコールが1曲多いんです」と語り、11月21日にリリースするニューシングル「V.I.P」をライブで初披露した。疾走感と壮大さを兼ね備えた新曲で、彼らの作る世界の広さを感じさせるひとときとなった。

ライブでは久々の演奏となった「循環」や「one way」「エール」といった曲の後、42公演を締めくくるラストナンバー「残り香」を披露。全身全霊の4人のパフォーマンスに、観客は息を呑んで見入っていた。しかしその後にはオーディエンスからダブルアンコールを求める声が上がり、マオは「このツアーの最後の曲は『残り香』って決めて42公演回ってきたけど、君たちの声に押されたよ(笑)」と笑い、急遽追加のアンコール曲「Dear Tokyo」を4人で演奏する。メンバーもファンもこの日一番の笑顔を見せ、会場を心地良い一体感が満たした。

すべての曲が終わると、4人は互いに握手してねぎらい合う。ゆうや、Shinji、明希がステージを去った後、最後に残ったマオは「このツアーは楽しいだけじゃなく辛いこともあったけど、得るものも多くて。俺はこのツアーで大きな自信を得ることができました。それはあの3人のおかげです。本当にどうもありがとうと言いたいです」とメンバーへの感謝を述べた。さらに「シドは来年2013年、ついに結成10周年を迎えます。10周年は開花の年にしたい。今まで少しずつ撒いてきた種が10周年で花開けばと思っています。それにはみんなの力が必要だから、2013年は1人ずつの力を思いっきりシドに貸してください!」と、結成10周年に向けた意気込みを力強く語った。そんな彼の姿に、ファンからは力いっぱいの拍手と声援が送られていた。

シド TOUR 2012「M&W」2012年10月31日 東京国際フォーラムホールA セットリスト

01. コナゴナ
02. MOM
03. サーカス
04. ドレスコード
05. いつか
06. 日傘
07. 空の便箋、空への手紙
08. 糸
09. 御手紙
10. 冬のベンチ
11. S
12. ゴーストアパートメント
13. gossip!!
14. 夏恋
<アンコール>
15. Cafe de Bossa
16. cosmetic
17. V.I.P
18. 循環
19. one way
20. エール
21. 残り香
22. Dear Tokyo

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