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amazarashi、感動呼んだ「世界分岐二〇一六」ツアー終幕

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amazarashi「世界分岐二〇一六」中野サンプラザホール公演の様子。(写真提供:ソニー・ミュージックアソシエイテッドレコーズ)

amazarashi「世界分岐二〇一六」中野サンプラザホール公演の様子。(写真提供:ソニー・ミュージックアソシエイテッドレコーズ)

amazarashiが昨日3月6日に東京・中野サンプラザホールにて全国ツアー「amazarashi 5th anniversary Live Tour 2016『世界分岐二〇一六』」の最終公演を開催した。

このツアーは2月発表の3rdアルバム「世界収束二一一六」のリリースを携えて全国6都市で行われたもの。初日公演からセミファイナル公演までライブハウスを回ってきたamazarashiは、自身2度目となる中野サンプラザホールでツアーファイナルを行った。

会場が暗転すると同時にバンドの中心人物である秋田ひろむによる朗読からライブはスタートした。この朗読は最新作の最後のトラックに収録されている「収束」の冒頭部分で、秋田はバンドメンバーによる緩急の効いた演奏をバックに力強い声を観客に届けた。続けて美しいピアノの伴奏から始まる「季節は次々死んでいく」では浮かんでは砕けるタイポグラフィの歌詞がステージと客席の間の紗幕に投影されるなど、映像をふんだんに使った演出で楽曲の世界観が彩られていく。

amazarashiは最新作の収録曲に加え、「雨男」「ラブソング」など過去の楽曲を織り交ぜたセットリストを次々に披露。「スピードと摩擦」ではレーザー光線が場内に飛び交い、紗幕には女子高生がトイレで踊り狂う内容のミュージックビデオが大きく映し出され、スリリングな雰囲気に。また秋田なりの視点で日常生活と命について表現した「花は誰かの死体に咲く」では彼岸花と血を想起させる雫のCG映像とともに、物悲しいメロディが鳴り響いた。

ライブ中盤には人気曲「夏を待っていました」「スターライト」でドラマチックなムードを高めたamazarashi。彼らは「自分以外皆死ね」といった辛辣な言葉が並ぶポエトリーリーディング曲「しらふ」で張り詰めた雰囲気を生み出し、エモーショナルなナンバー「美しき思い出」へとつないだ。そしてこの日最初で最後のMCでは、秋田が「世界収束二一一六」の制作中、「世界が終わってしまえばいい」と思っていたことを吐露。さらにファンやスタッフに感謝を述べ、「ツアーでいい景色を観ることができたので、青森に帰ったらまたいいものを作りたいと思います」と話した。

その後、紗幕越しにアグレッシブなパフォーマンスを見せつつ、迫力あるアンサンブルで「多数決」を届けた彼らは、続けて「エンディングテーマ」を披露。この曲の演奏はフェイスマッピング技術によって表現された“100年後の秋田ひろむ”と、自らの人生の締めくくり方を考える「エンディングノート」が登場するMVと同期しており、死と向き合った歌詞を情感豊かに表現する秋田の歌声と、美しいメロディに客席からは観客のすすり泣く声が漏れた。感動的なムードに包まれる中、本公演のラストを飾ったのは秋田の半生を振り返った楽曲「ライフイズビューティフル」。amazarashiはシアトリカルなライブで深い感動を観客に与え、ツアーを締めくくった。なお彼らは10月15日に千葉・幕張イベントホールにてフロア中央にステージを配し、360°全方位から映像を投影する演出のワンマンライブ「amazarashi LIVE 360°」を開催する。

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amazarashi「世界収束二一一六」特集 | amazarashi 5周年の軌跡と秋田ひろむが見据える未来

amazarashi 5th anniversary Live Tour 2016「世界分岐二〇一六」
2016年3月6日 中野サンプラザホール セットリスト

01. 収束
02. 季節は次々死んでいく
03. タクシードライバー
04. 性善説
05. 雨男
06. ラブソング
07. スピードと摩擦
08. コンビニ傘
09. 百年経ったら
10. 花は誰かの死体に咲く
11. 夏を待っていました
12. スターライト
13. しらふ
14. 美しき思い出
15. 多数決
16. エンディングテーマ
17. ライフイズビューティフル

amazarashi LIVE 360°

2016年10月15日(土)千葉県 幕張イベントホール

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