King Gnu井口理、約10年ぶり舞台出演は“恩返し”「キャッシュ・オン・デリバリー」始動

1

18

この記事に関するナタリー公式アカウントの投稿が、SNS上でシェア / いいねされた数の合計です。

  • 5 7
  • 6 シェア

King Gnuの井口理が主演を務める「キャッシュ・オン・デリバリー」の製作発表記者会見が、昨日9月16日に行われた。

「キャッシュ・オン・デリバリー」製作発表記者会見より。左から小貫流星、脇知弘、妃海風、山崎紘菜、井口理、矢本悠馬、小松和重、まりあ、明星真由美。

「キャッシュ・オン・デリバリー」製作発表記者会見より。左から小貫流星、脇知弘、妃海風、山崎紘菜、井口理、矢本悠馬、小松和重、まりあ、明星真由美。

大きなサイズで見る(全18件)

井口理

井口理[拡大]

本作は、イギリスの劇作家マイケル・クーニーによるコメディを、小貫流星の演出で立ち上げるもの。劇中では、2年前に電力公社を解雇されて以来、架空の間借り人を何人もでっちあげ、社会保障手当を不正受給して生計を立てていたエリック・スワンが、間借り人のノーマン・バセットを巻き込んで、うそにうそを重ねていく様子が描かれる。会見には小貫と出演者が登壇。欠席となった高木渉、入野自由からはビデオメッセージが届いた。

小貫流星

小貫流星[拡大]

本作が演出家デビューとなる小貫と、エリック役を演じる井口は、共に芸術系の別大学に通っていたが、ミュージカルサークルで出会い、約10年前に「キャッシュ・オン・デリバリー」を上演。そこで井口は、今回矢本悠馬が演じるノーマン役を担当した。井口は2023年に映画「ひとりぼっちじゃない」で主演を務めているが、舞台に関しては本作がメジャーデビュー後初めての出演、主演となる。小貫が当時の井口の様子を「スター性を感じ、一緒にやってみたいと思って声をかけました。けれど、のっけのセリフからかんでいたり、台本のページを丸々繰り返していたりしていた」と振り返ると、井口は小貫を「演劇に踏み込むきっかけとなった人。教わったこともたくさんあった」と言い、今回の出演を決めた理由を「自分の中では“恩返し”の部分が大きい。もちろん、また一緒にられたら面白いだろうなという気持ちもありました」と語った。さらに井口は「同じ演目を10年経ってまたやるときに、同じことをやってはいけないのは当たり前。空白の時間にお互いが何を吸収してきたのか、答え合わせをするのも楽しみです」と期待を口にする。

矢本悠馬

矢本悠馬[拡大]

そんな井口と“バディ”を組む矢本は、井口との共演について「役者をしている人同士だと、感覚的に似ている部分がありますが、井口さんはアーティストなので、自分では気づけない視点を持っていたり、(それによって自分も)新しいものの見方ができたりするはず。また、新しいことに挑戦するのは半端な気持ちではできない。“外せない緊張感”がある中で、自分も一生懸命やらなきゃいけない場所なんだと思うと楽しみです」とコメントした。

井口理

井口理[拡大]

演じる役について問われると、井口は「とにかく場を回し、常に誰かと話して、うそをついている役。うそをつき続けてわけがわからなくなったあとに、どう物語が回収されるのかというところに魅力が詰まっている」と話した。矢本は「エリックがつくうそに巻き込まれ、自分もうそを重ねていく役なのですが、コメディでは自分のリアクションがあざとすぎてもダメだし、うそっぽくてもスベっちゃう。お客さんを飽きさせないような展開の連続が魅力なので、お客さんのストレスにならないようにつくりたい」と述べた。

「キャッシュ・オン・デリバリー」製作発表記者会見より。

「キャッシュ・オン・デリバリー」製作発表記者会見より。[拡大]

そのほかの登壇者は、作品や自身の役について「笑いのツボが海外のものなので、海外の方がくすっと笑うようなところをいかに日本のお客さんに伝えられるか。自分なりにかみ砕いて、必死にくらいついていきたい」(山崎紘菜)、「この作品は会話のテンポ感が面白いのですが、キャストの人となりが影響しそう。仲良くなれそうな皆さんなので、関係を深めてお届けできたら」(妃海風)、「(登場人物は)全員が“全力”で、気怠けな人が1人もいません。そこが愛おしいです」(まりあ)、「葬儀屋さんの役は初めて。お客さんが常にハラハラドキドキしてくれたら“勝ち”だというふうに思っています」(脇知弘)、「私が演じるミズ・クーパーは、確固たる信念を持つ、厳しい女性。私の周りにはそういう仕事熱心で恐ろしい女性がたくさんいるので、しっかりリサーチして役立てたい」(明星真由美)、「社会を保障するために“命をかけて働く男”を演じ切れたら。素晴らしいお話なので、私が説明するまでもなく、皆さん観ればいいのではないかと思います」(小松和重)とそれぞれ語った。

会見では、井口が矢本に「モス派かマック派か」と尋ねたり、矢本が井口に街の中華屋に行ったときのセットメニューの有無を確認したりして交流を深め、さらには最近ついたうその話題で盛り上がるなど、和やかに進行した。

公演は12月5日から21日まで東京・THEATER MILANO-Za、来年1月8日から12日まで大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA WWホールで行われる。チケットの一般販売は、東京公演分が10月4日、大阪公演分は11月30日にスタートする。

この記事の画像(全18件)

キャッシュ・オン・デリバリー

開催日程・会場

2025年12月5日(金)〜21日(日)
東京都 THEATER MILANO-Za

2026年1月8日(木)〜12日(月・祝)
大阪府 COOL JAPAN PARK OSAKA WWホール

スタッフ

作:マイケル・クーニー
翻訳:小田島恒志
演出:小貫流星

出演

井口理 / 矢本悠馬 / 山崎紘菜 / 高木渉 / 入野自由 / 妃海風 / まりあ / 脇知弘 / 明星真由美 / 小松和重

公演・舞台情報

読者の反応

  • 1

ステージナタリー @stage_natalie

【会見レポート】King Gnu井口理、約10年ぶり舞台出演は“恩返し”「キャッシュ・オン・デリバリー」始動
https://t.co/wiMoY3ST0t https://t.co/oLbtUYauhX

コメントを読む(1件)

関連記事

井口理のほかの記事

リンク

あなたにおすすめの記事

このページは株式会社ナターシャのステージナタリー編集部が作成・配信しています。 キャッシュ・オン・デリバリー / 井口理 / 矢本悠馬 / 山崎紘菜 / 妃海風 / 脇知弘 / 明星真由美 / 小松和重 の最新情報はリンク先をご覧ください。

ステージナタリーでは演劇・ダンス・ミュージカルなどの舞台芸術のニュースを毎日配信!上演情報や公演レポート、記者会見など舞台に関する幅広い情報をお届けします