King Gnuの
本作は、イギリスの劇作家マイケル・クーニーによるコメディを、小貫流星の演出で立ち上げるもの。劇中では、2年前に電力公社を解雇されて以来、架空の間借り人を何人もでっちあげ、社会保障手当を不正受給して生計を立てていたエリック・スワンが、間借り人のノーマン・バセットを巻き込んで、うそにうそを重ねていく様子が描かれる。会見には小貫と出演者が登壇。欠席となった高木渉、入野自由からはビデオメッセージが届いた。
本作が演出家デビューとなる小貫と、エリック役を演じる井口は、共に芸術系の別大学に通っていたが、ミュージカルサークルで出会い、約10年前に「キャッシュ・オン・デリバリー」を上演。そこで井口は、今回
そんな井口と“バディ”を組む矢本は、井口との共演について「役者をしている人同士だと、感覚的に似ている部分がありますが、井口さんはアーティストなので、自分では気づけない視点を持っていたり、(それによって自分も)新しいものの見方ができたりするはず。また、新しいことに挑戦するのは半端な気持ちではできない。“外せない緊張感”がある中で、自分も一生懸命やらなきゃいけない場所なんだと思うと楽しみです」とコメントした。
演じる役について問われると、井口は「とにかく場を回し、常に誰かと話して、うそをついている役。うそをつき続けてわけがわからなくなったあとに、どう物語が回収されるのかというところに魅力が詰まっている」と話した。矢本は「エリックがつくうそに巻き込まれ、自分もうそを重ねていく役なのですが、コメディでは自分のリアクションがあざとすぎてもダメだし、うそっぽくてもスベっちゃう。お客さんを飽きさせないような展開の連続が魅力なので、お客さんのストレスにならないようにつくりたい」と述べた。
そのほかの登壇者は、作品や自身の役について「笑いのツボが海外のものなので、海外の方がくすっと笑うようなところをいかに日本のお客さんに伝えられるか。自分なりにかみ砕いて、必死にくらいついていきたい」(
会見では、井口が矢本に「モス派かマック派か」と尋ねたり、矢本が井口に街の中華屋に行ったときのセットメニューの有無を確認したりして交流を深め、さらには最近ついたうその話題で盛り上がるなど、和やかに進行した。
公演は12月5日から21日まで東京・THEATER MILANO-Za、来年1月8日から12日まで大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA WWホールで行われる。チケットの一般販売は、東京公演分が10月4日、大阪公演分は11月30日にスタートする。
キャッシュ・オン・デリバリー
開催日程・会場
2025年12月5日(金)〜21日(日)
東京都 THEATER MILANO-Za
2026年1月8日(木)〜12日(月・祝)
大阪府 COOL JAPAN PARK OSAKA WWホール
スタッフ
作:マイケル・クーニー
翻訳:小田島恒志
演出:小貫流星
ステージナタリー @stage_natalie
【会見レポート】King Gnu井口理、約10年ぶり舞台出演は“恩返し”「キャッシュ・オン・デリバリー」始動
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