熱意マックスの加藤憲史郎らが描く烏野と音駒の“出逢い”、劇団「ハイキュー!!」新作が開幕

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劇団『ハイキュー!!』“出逢い”」が、本日5月17日に東京・品川プリンスホテル ステラボールで開幕。これに先駆け昨日16日に、ゲネプロと囲み取材が行われた。

「劇団『ハイキュー!!』“出逢い”」囲み取材の様子。左から、黒尾鉄朗役の大村征弥、孤爪研磨役の湊丈瑠、日向翔陽役の加藤憲史郎、影山飛雄役の若林星弥、演出の須賀健太。

「劇団『ハイキュー!!』“出逢い”」囲み取材の様子。左から、黒尾鉄朗役の大村征弥、孤爪研磨役の湊丈瑠、日向翔陽役の加藤憲史郎、影山飛雄役の若林星弥、演出の須賀健太。

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劇団「ハイキュー!!」は、古舘春一のマンガ「ハイキュー!!」(集英社)を原作とした舞台シリーズ「ハイパープロジェクション演劇『ハイキュー!!』」を継承する形で、新たに発足したプロジェクト。第2弾公演「劇団『ハイキュー!!』“出逢い”」では、脚本を伊藤マサミ、演出を須賀健太が手がけ、主人公・日向翔陽が所属する烏野高校バレー部と、同校と深い因縁を持つ東京の古豪・音駒高校の出会いが描かれる。

「劇団『ハイキュー!!』“出逢い”」ゲネプロより。

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舞台の背面には、体育館のシルエットを模した2段組みの装置が組まれ、ステージの床は板張りで、舞台の端は階段となって客席側に続いている。キャストは階段を使って客席通路に降り、劇場全体を街に見立ててロードワークのシーンを表現。また試合のシーンでは、次々とアクロバットの大技を披露したり、高所から飛び降りながらスパイクを打ったりと、キャストは舞台を縦横無尽に駆け回りながら熱量の高いパフォーマンスを繰り広げた。

「劇団『ハイキュー!!』“出逢い”」ゲネプロより。

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試合以外のパートでは、キャストたちがコミカルな掛け合いを披露。セリフを発していないキャラクターたちもふざけ合ったり小突き合ったりして、仲の良い高校生たちの空気感を色濃く描き出した。

「劇団『ハイキュー!!』“出逢い”」ゲネプロより。

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加藤憲史郎は、天真爛漫な翔陽を弾けるような笑顔で演じる。翔陽が決して諦めず「だからもう一回、俺にトス上げてくれ!」と影山飛雄に頼む場面では、真っすぐなまなざしで観客を惹き付けた。若林星弥は、相棒として的確に翔陽をサポートする影山を、熱い闘志を秘めた人物として立ち上げる。影山と翔陽が速攻を試みるシーンでは、加藤と共にペアダンスを披露し、2人の息の合ったコンビネーションを表現した。

「劇団『ハイキュー!!』“出逢い”」ゲネプロより。

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「劇団『ハイキュー!!』“出逢い”」ゲネプロより。

「劇団『ハイキュー!!』“出逢い”」ゲネプロより。[拡大]

音駒の中心選手・孤爪研磨役の湊丈瑠は、背中を丸めた立ち姿で得体の知れない雰囲気を醸し出す一方、研磨が翔陽と接するシーンでは力の抜けた表情を見せる。さらに音駒の黒尾鉄朗役の大村征弥は、力強いセリフ回しで黒尾を頼もしい主将として描き出した。

「劇団『ハイキュー!!』“出逢い”」ゲネプロより。

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ゲネプロ前に行われた囲み取材には、加藤、若林、湊、大村、演出の須賀が出席した。加藤は「翔陽の好物である卵かけご飯を毎朝食べようと思ったけど、4日目の朝に限界が来た」と裏話を明かして会見場を笑いで包みつつ、「カンパニー一同、熱意がマックスになってきた。僕たちのがんばりをぜひ劇場で感じて」と観客にメッセージを送る。体育の授業でのみバレーボールを経験したという若林は「影山の思考についていくのが最初は難しかったけど、ご指導いただく中で役を深めることができた」とコメントし、「個性が強いメンバーがそろった烏野の、がむしゃら具合をぜひ観て」と語った。

「劇団『ハイキュー!!』“出逢い”」ゲネプロより。

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湊は「猫背にこだわった」「研磨として、さまざまな出会いの中のどこで心が動いたかを大切にしています」と役作りを語り、「僕は『ハイキュー!!』が大好きで、劇団『ハイキュー!!』の前回公演にも感動した。僕も、その感動を少しでもお客様に届けたい」と言葉に力を込める。大村は「(須賀)健太さんと一緒に、すごく細かいところまで丁寧に稽古を積み重ねてきた」と稽古を振り返る。須賀が「口うるさかった?」と尋ねると、大村は「いいえ!!」と声を大にして記者を和ませつつ、「しっかりしたイメージの黒尾ですが、ほかの部員とじゃれる場面もあるので、試合以外の場面も注目して」とアピールした。

「劇団『ハイキュー!!』“出逢い”」ゲネプロより。

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「ハイパープロジェクション演劇『ハイキュー!!』」シリーズに日向翔陽役として出演していた須賀は、劇団「ハイキュー!!」の第2弾公演ができることを「みんなががんばったからつながった」と喜び、サブタイトルの“出逢い”に込めた思いを「『あう』には『親しい人と出会う』『偶然に、思いがけず出会う』という意味がある。烏野と音駒の出会いを描く本作に合う言葉だと感じた」と明かす。

須賀は「今でも烏野のユニフォームを着たくなることがある(笑)。家でこっそり着ています」と打ち明け、「原作を丁寧に立体化できたと思います。僕自身も烏野と音駒の出会いのシーンを舞台で演じましたが、当時は原作がまだ完結していなかった。今回はキャストたちに、完結したからこそ描ける“出逢い”を経験してもらいたい。ぜひ観ていただけたら」と言葉に力を込めた。

東京公演は5月25日まで。本作はその後、30日から6月1日まで大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA WWホールでも上演される。なお公演最終日となる1日には13:00開演回、18:30開演回にてライブ配信を実施。配信はDMM TVにて行われ、視聴料金は税込3800円となる。また本公演のBlu-rayが、11月28日に発売される。

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劇団「ハイキュー!!」“出逢い”

2025年5月17日(土)〜25日(日)
東京都 品川プリンスホテル ステラボール

2025年5月30日(金)〜6月1日(日)
大阪府 COOL JAPAN PARK OSAKA WWホール

スタッフ

原作:古舘春一「ハイキュー!!」(集英社 ジャンプ コミックス)
脚本:伊藤マサミ
演出:須賀健太
音楽:和田俊輔
振付・ステージング:HIDALI

出演

日向翔陽:加藤憲史郎
影山飛雄:若林星弥
月島蛍:灰塚宗史
山口忠:吉野俊矢
田中龍之介:熊沢学
西谷夕:中西智也
縁下力:益川和久
木下久志:木村和磨
成田一仁:柊斗
澤村大地:磯野亨
菅原孝支:野島大貴
東峰旭:河野凌太
孤爪研磨:湊丈瑠
黒尾鉄朗:大村征弥
海信行:奥村等士
夜久衛輔:高橋祐理
山本猛虎:横山統威
福永招平:高岩芯泰
犬岡走:耀
嶋田誠:坂田大夢
滝ノ上祐輔:上山航平
武田一鉄:大野瑞生
烏養繋心:碕理人
烏養一繋:木村靖司
猫又育史:大高洋夫

公演・舞台情報
©古舘春一/集英社・劇団「ハイキュー!!」製作委員会

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