「BOLERO」は、楽曲「ボレロ」の世界観を追求するダンスパフォーマンスショー。第3弾にして最終章となる今作では、麗しき青年と少年の出会いと哀切なる別れ、そして2人の再会が描かれる。キャストには、東山と三浦のほか、
ステージ中央に赤い階段、ステージ下手にはバンドブースが設置され、ステージ上手上方と下手上方からは大きな赤い布が垂れ下がっている。オープニングでは、青年役の東山、少年役の三浦、少年の姉役の蘭乃が青い衣裳をひらりとはためかせながら、アンサンブルキャストと共に群舞を披露した。
続くシーンでは、少年と少年の姉、それぞれの魅力に惹かれ、2人の間で揺れ動く青年の姿が描かれる。青年と少年が心を通わせる場面では、東山と三浦が互いの身体にそっと触れつつ、微笑みを交わし合う。一方、青年と少年の姉が惹かれ合う場面では、東山と蘭乃が髪を振り乱しながら、青年と少年の姉が激しく肉体を求め合うさまを表現した。
初めは青い衣裳を身につけていた東山、三浦、蘭乃だったが、青年、少年、少年の姉、それぞれの心の中で欲望や嫉妬が育っていくことを象徴するかのように、衣裳のテーマカラーが青から黒へ、黒から赤へと変化していく。青年、少年、少年の姉、3人の愛憎劇に終止符が打たれたあとのフィナーレでは、真っ白な衣裳を身にまとった東山、三浦、蘭乃とアンサンブルキャストが「ボレロ」に乗せて力強いダンスを披露した。
取材会には東山、三浦、蘭乃が出席。東山は「BOLERO」シリーズを立ち上げた経緯について、「ダンサーを主体とした舞台作品が少ないと感じていて、それならば僕が作るしかない、と思って始めた公演が『BOLERO』でした。その時々に出会った素晴らしい才能を持つ人たちと一緒に作ってきた『BOLERO』ですが、最終章は最高傑作になったと確信しています」と語る。
蘭乃は「男性キャスト14人に対して女性キャストは私1人ですが、負けないぞ!という気持ちで踊っています。まず私が“踊り死に”、その次に三浦くんが“踊り死に”、最後に東山さんが“踊り死ぬ”、そんな作品になっているので、ぜひご期待ください!」とアピール。三浦は「今回よしさん(東山)の隣で踊らせていただいて、よしさんは唯一無二の存在、スターだと改めて感じました。そんなよしさんから、『お前が俺の後を継いでくれ』と言っていただいてすごくうれしかったです」と瞳を輝かせた。
上演時間は約1時間30分。東京公演は7月25日まで行われ、その後、30・31日に大阪・SkyシアターMBSで上演される。
BOLERO-最終章-
2024年7月18日(木)〜25日(木) ※公演終了
東京都 よみうりホール
2024年7月30日(火)・31日(水) ※公演終了
大阪府 SkyシアターMBS
スタッフ
総合演出:
共同演出:
企画・構成:栫ヒロ
音楽:la malinconica
総合振付:
振付:
出演
※高橋慈生の「高」ははしご高、山崎感音の「崎」は立つ崎(たつさき)が正式表記。
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東山義久・三浦宏規・蘭乃はなが織りなす愛憎劇…“シリーズ最高傑作”の「BOLERO-最終章-」開幕 https://t.co/YOKKOYTwB4