培ってきたことを全部ぶつけて、演劇ユニットせのび「Home,sweet home.」本拠地・盛岡で開幕

演劇ユニットせのびの新作公演「Home,sweet home.」が、昨日8月26日に岩手・盛岡劇場 メインホールで開幕した。

演劇ユニットせのびは、村田青葉を中心に岩手県盛岡市を拠点に活動するユニット。今年、「若手演出家コンクール2022」「かながわ短編演劇アワード2023」「第13回せんがわ劇場演劇コンクール」のそれぞれでファイナリストに選出された。同ユニットは、昨年から「スコープ」シリーズを展開している。このシリーズは、ある限定的な場所で起こる人々の出来事を掘り下げることで広い世界の想像を目指すもの。「Home,sweet home.」はその新作で、愛おしい“家”をテーマにした作品だ。

脚本・演出を手がける村田は、開幕に際し「劇団として、これまで培ってきたことを、文字通り全部ぶつけて挑んだ公演になりました。作品も、コンクールを経て持ち帰ったことを、再び本拠地である『盛岡』で上演するということを据えてアップデートしたようなものになりました。 現時点での、僕たちの、背を伸ばした一番高いところです」と語り、「劇は、丘の上から人々の暮らしを覗き込み、そこから想像力を広げることで始まっていきます。人々の営みを通して、懐かしい日々を思い出したり、今の生活に前向きになっていただけたらと思っています。 配信もありますので、遠方の方もご覧いただけましたら幸いです！」と呼びかけた。

出演者には石橋奈那子、大和田優羽、佐々木玲奈、高橋響子、新沼温斗、原乙葉、村田、及川麻紀、小松斗真、高村明彦が名を連ねた。上演時間は約1時間35分。公演は8月29日まで。オンライン配信は27日15:00開演回を対象に行われる。