福名理穂が岸田戯曲賞受賞後初の長編「どっか行け！クソたいぎい我が人生」

ぱぷりか「どっか行け！クソたいぎい我が人生」が11月24日から12月6日まで、東京・ こまばアゴラ劇場にて上演される。

ぱぷりかは、第66回岸田國士戯曲賞を受賞した広島県出身の福名理穂が、2014年に旗揚げした団体。本作は岸田國士戯曲賞受賞後、初の長編作品となる。

夫に捨てられたトラウマがある母と、そんな母を置いて家を出る決断ができない娘が暮らす広島のある町で、殺人事件のニュースが流れ……。

上演に際し福名は「自分に甘く、共依存で支え合ってきた親子が、クソたいぎい我が人生とどのように付き合っていくのか。主演に占部房子さんを迎え、彼女の葛藤と、それに振り回される人々の不安定な日常を軽快に描いていきます。是非、劇場でお待ちしております」とコメントした。出演者には占部のほか、富川一人、林ちゑ、阿久津京介、岡本唯が名を連ねている。

福名理穂コメント

ある日、知人がニュースに載りました。私にとっては衝撃的な出来事でも、世間では当たり前に溢れているニュースで、一週間も経たないうちに忘れ去られていきました。決して軽くない罪が、勝手に選別され、パターン化した報道で終わっていく様は胸が騒ついて仕方なかったです。その出来事で、さあ私の人生は大きく変わる！なんて訳でもなく、苦笑しました。

その時の経験を元に自分に甘く、共依存で支え合ってきた親子が、クソたいぎい我が人生とどのように付き合っていくのか。主演に占部房子さんを迎え、彼女の葛藤と、それに振り回される人々の不安定な日常を軽快に描いていきます。是非、劇場でお待ちしております。