本作は、小野寺修二が構成・演出を手がけるカンパニーデラシネラの作品。2017年に初演され、2020年に上演予定だったが新型コロナウイルスの影響で延期となっていた。開幕に際し小野寺は「今回、再演というアドバンテージもあり、デラシネラの髄を凝縮したような、これぞデラシネラというような、これまでデラシネラを観たことのない人にも是非一度、観て頂きたい作品になりました。このような時期ではありますが、お時間ございましたら、是非ご来場頂けますと幸いです」とコメントした。
出演者には
小野寺修二コメント
「ふしぎの国のアリス」初演から5年が経ち、この間にコロナ禍に突入しました。今回の再演では、初演でテキストを用いていたところから改訂し、言葉を最小限に削ってみました。
この5年間のデラシネラは、「言葉のない世界」に今一度立ち戻った時間でした。約30年前にマイムを始め、“言葉のない”に足を踏み入れて以来、言葉に近づいたり遠ざかったりを繰り返していますが、無言だからこそたくさんの言葉が隠されているのだと、改めて思うに至りました。こちらの頭がクリアーになってきて改めて、勝手知ったるメンバーが集結した時の百人力。それこそ、言葉で説明しきれないことを具現化してくれる、感覚を共有出来ている人たちで、心底頼もしいばかりです。
コロナ禍で、人と距離を取ることが推奨される社会ですが、5年前の濃密な積み重ねを経て、今こうやって倍に返ってくるご褒美は、人というご縁が何よりの財産だと思うところです。
今回、再演というアドバンテージもあり、デラシネラの髄を凝縮したような、これぞデラシネラというような、これまでデラシネラを観たことのない人にも是非一度、観て頂きたい作品になりました。
このような時期ではありますが、お時間ございましたら、是非ご来場頂けますと幸いです。
岡ともみ @tomomioka_znk
デラシネラの「ふしぎの国のアリス」めちゃくちゃよかった…。「アリス」の断片断片のイメージが膨張して頭の中で紐づいたりまた離れたり。映像でいうズームやカット割のような表現を舞台美術を使って前景後景で立体的に作る手法も快感。 https://t.co/WaTt0fb8tP