時世と戦い駆け抜ける、松下洸平主演の音楽劇「夜来香ラプソディ」開幕

42

1777

この記事に関するナタリー公式アカウントの投稿が、SNS上でシェア / いいねされた数の合計です。

  • 327 1423
  • 27 シェア

cube 25th presents 音楽劇「夜来香ラプソディ」が、本日3月12日に東京・Bunkamura シアターコクーンで開幕した。

cube 25th presents 音楽劇「夜来香ラプソディ」より。(撮影:桜井隆幸)

cube 25th presents 音楽劇「夜来香ラプソディ」より。(撮影:桜井隆幸)

大きなサイズで見る(全22件)

cube 25th presents 音楽劇「夜来香ラプソディ」より。(撮影:桜井隆幸)

cube 25th presents 音楽劇「夜来香ラプソディ」より。(撮影:桜井隆幸)[拡大]

演出を河原雅彦、音楽を本間昭光が手がける「夜来香ラプソディ」は、芸能事務所・キューブの創立25周年を記念した作品。同社の20周年を記念して2017年に上演された音楽劇「魔都夜曲」と同じく、“魔都”上海を舞台にした“上海歴史劇”となり、人種やイデオロギーの壁を超えてコンサートを開催しようとした人々の姿が描かれる。

cube 25th presents 音楽劇「夜来香ラプソディ」より。(撮影:桜井隆幸)

cube 25th presents 音楽劇「夜来香ラプソディ」より。(撮影:桜井隆幸)[拡大]

指揮者の服部良一役で主演を務める松下洸平は本作について「1945年6月の物語ですが、輝かしい経歴をお持ちの音楽家で指揮者の服部良一さんが、上海で音楽の可能性を求めて、黎錦光や李香蘭など支えてくれる人々と共に、時世と戦い駆け抜けていく物語です」と語り、「我々自身も色々なものと戦いながら演劇を続けている最中、今のご時世と非常にリンクする部分も多いので、初日を迎えた時に、お客様そして我々がどう感じるのか非常に楽しみです」と期待を述べた。

左から木下晴香、松下洸平、白洲迅。(撮影:桜井隆幸)

左から木下晴香、松下洸平、白洲迅。(撮影:桜井隆幸)[拡大]

黎錦光役の白洲迅は「僕自身は作品のタイトルにもある黎さんが作曲した『夜来香』を頼りに、稽古場でも黎錦光という人物像を創っていきました。『夜来香』はとても繊細で儚くて懐かしさがあって、あの繊細さはやはり黎さんの人となりが創ったのかなと思います」とコメント。木下晴香は自身の演じる李香蘭について「台本を読み進めていくうちに、彼女の核になっているものは本当に『歌』なんだと強く感じ、彼女にとって歌うこととはどんなことなのか、それを大切に演じていきたいと思っています」と意気込んだ。

公演は東京公演は3月27日まで。本作はその後4月3日に愛知・日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール、7日から10日まで大阪・サンケイホールブリーゼ、16日に新潟・長岡市立劇場で上演される。

松下洸平コメント

まずは、こうして無事に初日を迎えられることが、今のこの時世にありがたいことです。我々はしっかり感染予防対策をして、お客様に楽しんでご来場頂けるよう、最善を尽くしていきたいと思います。

1945年6月の物語ですが、輝かしい経歴をお持ちの音楽家で指揮者の服部良一さんが、上海で音楽の可能性を求めて、黎錦光や李香蘭など支えてくれる人々と共に、時世と戦い駆け抜けていく物語です。我々自身も色々なものと戦いながら演劇を続けている最中、今のご時世と非常にリンクする部分も多いので、初日を迎えた時に、お客様そして我々がどう感じるのか非常に楽しみです。沢山の登場人物の中に、それぞれにすごく濃い物語が詰まっています。そして生バンドで素晴らしい演奏が聴けます。ジャズや皆さんも良くご存知の歌謡曲も沢山出てきますので、笑って泣いて、芝居と音楽を楽しんで頂けたら嬉しいです。

白洲迅コメント

舞台の中のセリフにもあるのですが「いよいよ始まるな」という気持ちです。この“有事”に行われる舞台ということで、どうしても今と重ねてしまう部分もあるのですが、そこはしっかりプラスに捉えて作品にも良い作用をもたらせるように、そういう気持ちで臨んで、お客様にも楽しんで頂けたらと思います。僕自身は作品のタイトルにもある黎さんが作曲した「夜来香」を頼りに、稽古場でも黎錦光という人物像を創っていきました。「夜来香」はとても繊細で儚くて懐かしさがあって、あの繊細さはやはり黎さんの人となりが創ったのかなと思います。

稽古場で、服部、黎、李香蘭3人が、屋台で飲むシーンの稽古の時に、休憩に入ってもそのままそこで話し続けていたあの瞬間が、すごく心地よくて楽しくて、僕らと役が一気にリンクした瞬間だったなと思い出します。

ものすごく大変な時代に生きていたことを、いかに僕らが熱量高く演じられるか、それを大事思って演じていきたいと思います。

木下晴香コメント

李香蘭さんは映像や音源が多く残っている方ですが、今回の舞台では表に立っていないオフの彼女の姿を描く部分も多いので、あまりイメージにとらわれすぎず、この舞台ならではの李香蘭を創っていけたらと思っています。台本を読み進めていくうちに、彼女の核になっているものは本当に「歌」なんだと強く感じ、彼女にとって歌うこととはどんなことなのか、それを大切に演じていきたいと思っています。

お稽古はマスクをしている状況でしたが、劇場稽古に入って初めてキャスト皆さんのお顔を全部見ることができましたので、本番に向けて更にに深めて行けたら良いなと思います。千穐楽までより良い舞台を日々お届けできるように精一杯頑張ろうと気合を入れ直しているところです。

それぞれの登場人物の生き様が濃く深く描かれ、それが融合して今の時代の皆さんにも響く作品となっています。是非ご期待ください。

この記事の画像(全22件)

cube 25th presents 音楽劇「夜来香ラプソディ」

2022年3月12日(土)~27日(日)
東京都 Bunkamura シアターコクーン

2022年4月3日(日)
愛知県 日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール

2022年4月7日(木)~10日(日)
大阪府 サンケイホールブリーゼ

2022年4月16日(土)
新潟県 長岡市立劇場 大ホール

作:入江おろぱ
演出:河原雅彦
音楽:本間昭光
出演:松下洸平白洲迅木下晴香壮一帆上山竜治夢咲ねね仙名彩世 / 前田悟森下じんせい川原田樹、神谷直樹、吉岡麻由子、遠藤令、松崎莉沙 / 岩橋大、長南洸生、村上貴亮、木村風太、川崎愛香里、川原琴響 / 山内圭哉山西惇

全文を表示

読者の反応

🧡💙まりん🧡💙 @kaimanamarin

幕が開いた👏👏👏

#松下洸平
#木下晴香
#白州迅

#夜来香ラプソディ https://t.co/YOpBsD7Beb

コメントを読む(42件)

関連記事

松下洸平のほかの記事

リンク

あなたにおすすめの記事

このページは株式会社ナターシャのステージナタリー編集部が作成・配信しています。 松下洸平 / 河原雅彦 / 白洲迅 / 木下晴香 / 壮一帆 / 上山竜治 / 夢咲ねね / 仙名彩世 / 山内圭哉 / 山西惇 の最新情報はリンク先をご覧ください。

ステージナタリーでは演劇・ダンス・ミュージカルなどの舞台芸術のニュースを毎日配信!上演情報や公演レポート、記者会見など舞台に関する幅広い情報をお届けします