都合の良い関係から恋人になった2人は…劇団papercraft「幸不幸」居酒屋で上演

劇団papercraft「幸不幸」が、8月28日から31日まで東京・鶏や せぼんで上演される。

「幸不幸」は、劇団papercraftの第3回公演。実際の居酒屋を舞台に、劇中では男女の二人芝居が展開する。ひょんなことから出会った男女は、都合の良い関係を経て、やがて恋人同士になったが……。キャストには、照井健仁、ブルドッキングヘッドロックの葛堂里奈、有原遣智、中里広海が名を連ね、照井・葛堂ペア、有原・中里ペアが回替わりで登場する。

上演に向け、海路は「男女の話だけど、男女の話ではない。そんな2人の物語です。自分たちの関係性を定義づけしようとする行為って物凄く怖いことな気がしてて、だから人はその過程を飛ばしてみたり、理解してる風を装ってみたりするのかな、とか思いながら作ろうと思ってます。ぜひ」と語る。

また照井は「遅々と進行する隣人の変化には上手に気付けないものだ。細かな点を見逃し続けながら大きな点に向かう。現実でも虚構でも、ふがいない僕が辿り着く先はやはり居酒屋のようです」とコメント。葛堂は「《文学の香りがする俳優》を目指してます。『幸不幸』の宣美。とても文学的だと思いませんか。あえて曖昧な部分を残した脚本も。20歳ちょっとの作演出の海路さんも、昔の文豪みたい。次々と貢を捲りたくなるような作品にしたいな」と思いを述べた。

さらに有原は「運命の人はいつか突然現れて、自然と結ばれるものだと思いがちだが、ただ待つだけではなく『運命の人』にとっての『運命の人』になる努力を忘れてはいけないなと感じた。運命のすれ違いを是非、盗み見しに来てください」、中里は「今これを書いている瞬間はまだ台本だけいただいた状態で顔合わせもしていません。久しぶりの二人芝居、そしてはじめての座組、共演者にとてもワクワクしつつ、緊張しています。大人な男女の会話劇。でも、まだ未熟な2人をどう演じて、創り上げて行けるか。ぜひ観に来て頂きたいです」と、それぞれメッセージを送った。

チケット予約は、8月1日10:00にスタートする予定。