琉球＆タイでのリサーチをもとにした、神里雄大の新作シリーズ「カオカオクラブ」配信

神里雄大の新作シリーズ「カオカオクラブ」の2作品が、「カオカオクラブ・オンライン」の特設サイトにて配信されている。また、併せて7月に発表された音声作品の再配信も決定した。

これは、移動型パフォーミングアーツフェスティバル「Jejak-旅 Tabi Exchange」がオンラインで開催されることを記念して、2018年に同フェスティバルで出会った劇作・演出家の神里雄大とマレーシアの演出家・キュレーター・研究者であるマーク・テのプロジェクトを発端とする作品を、オンラインで公開するもの。

昨年12月から今年2月にかけて2人が行った「南方から『歴史』を読み換えるリサーチコラボレーション」は、“中央と周辺、支配と被支配”をテーマにしたリサーチコラボレーション。神里の新作シリーズ「カオカオクラブ・オンライン」では、琉球諸島やタイ北部でのリサーチに基づく音声・テキスト・映像作品が公開される。

テキスト作品「カオカオクラブ.pdf」は、全46ページのテキスト作品。神里がリサーチ中に各地で出会った人々との対話や体験がつづられる。映像作品「カオカオクラブ.mp4」は、神里の初となる本格的な映像作品で、撮影・編集に映像作家の玄宇民、タイでの撮影にB-Floorのティーラワット・ムンウィライが参加。出演者には鷲尾英彰、劇団不思議少年の森岡光、FAIFAIの藤谷香子、山本舞子が名を連ねた。また、音声作品「カオカオクラブ.mp3」はドイツの国際舞台芸術祭「フェスティバル・テアターフォルメン」オンラインに参加した作品で、浦田すみれが泡盛、麹菌、琉球についてを3部構成で語る。

なお、神里は「Jejak-旅 Tabi Exchange」参加企画として、ドリフターズ・インターナショナルの公式YouTubeチャンネルにて、明日12月2日に「行きつ戻りつ：沖縄からチェンマイ、そのまた帰り道」のプレゼンテーションを行い、7日にZoomを介して双方向Q&Aをライブ配信する。詳細は公式サイトで確認しよう。