「Jの総て」は、「マンガ・エロティクス・エフ」(太田出版)で連載されていたマンガ。舞台版では脚本・演出を
中村の作品が舞台化されるのは今回が初。中村は「紙の上で歌って踊って泣いて笑っていたJが、肉体を持って立ち上がるのですね。演者もスタッフもそしてもちろん観に来てくださった方々もみんなが幸せになれる舞台。そんな予感がしています」と期待を寄せ、ほさかは「どうかご期待ください。作品の名に恥じるものには決していたしませんので」と意気込みを語る。さらにJ役の竹中は「きっと僕が想像する以上にJという人物を演じるのは困難です。それを承知の上で、彼女をラストシーンまで精一杯生き抜きたいと思います」とコメントした。
劇中では「ギムナジウム編」「ニューヨーク編」「完結編」からなる原作を、1つの物語として構成し、“マリリン・モンローになりたかった少年”Jの物語が描かれる。1950年代、アメリカ合衆国に暮らす少年J.M.オースチンは、リストラされてアルコール中毒になった父に体を求められ、応じてしまう。その現場を目の当たりにした母は、父を撃ち殺し……。竹中以外のキャストやチケット情報については続報を待とう。
※初出時、本文に誤りがありました。訂正してお詫びいたします。
中村明日美子コメント
「Jの総て」はいつか舞台になったらいいなあ。
と昔から思っていたところがあって、そんなことを編集さんにぽろりとこぼしたら、
「そういうことはずっと言っていたらいつか叶いますよ」と言われました。
そして本当になりました。
紙の上で歌って踊って泣いて笑っていたJが、肉体を持って立ち上がるのですね。
演者もスタッフもそしてもちろん観に来てくださった方々もみんなが幸せになれる舞台。
そんな予感がしています。
どうぞよろしくお願いいたします。
ほさかようコメント
美しくて、苦しくて、愛おしい。
「Jの総て」は、漫画というものを読む時、自分が求めるものが全て詰まったような作品でした。
舞台化にあたって脚本と演出を担当させていただくことになり、首筋がぞわっとしました。
これはもう、絶対に生半なことは許されないぞ、と。
登場人物達の痺れる格好良さ、彼らに巻き起こる厳しすぎる現実と葛藤、その先にある愛。
この作品に流れる総てのものを舞台にのせるべく、あらゆる手を用いて尽力する所存です。
どうかご期待ください。
作品の名に恥じるものには決していたしませんので。
竹中凌平コメント
今回お話を頂き、初めて「Jの総て」という作品に触れました。LGBTと言うものが世間に少しずつ認められはじめた現代において、この作品を上演する事の大切さと意味を感じています。
とても繊細な作品なだけに言葉を選ぶのに苦労しますが、異性愛者も同性愛者の方も恋愛の形は等しく、ジェンダーやセクシャリティだけで判断出来るものではないと気付きました。人らしく生きる事より自分らしく生きる事の大切さ。複雑で危うさを孕みながらも、美しく儚い、愛が持つ多面性に心を揺り動かされました。
きっと僕が想像する以上にJという人物を演じるのは困難です。それを承知の上で、彼女をラストシーンまで精一杯生き抜きたいと思います。
是非お楽しみに。
舞台「Jの総て」
2020年4月9日(木)~12日(日)
東京都 天王洲 銀河劇場
原作:
脚本・演出:
出演:
※2020年4月1日追記:本公演は新型コロナウィルスの影響で中止となりました。
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中村明日美子「Jの総て」ほさかようの脚本・演出で舞台化、J役は竹中凌平(コメントあり) https://t.co/hPgzBc2iV0