ミュージカル「レ・ミゼラブル」の本公演が、本日4月19日に東京・帝国劇場で開幕。これに先駆け同日、劇場で囲み取材が実施された。
会見には出演者より、ジャン・バルジャン役の
吉原は新演出補のクリストファーに「彼はバルジャンなどを演じた経験もあり、俳優目線で取り組んでくれる。僕は旧演出版も新演出版も経験していますが、新旧2つの間にあるシンプルなかたちを提示してもらえた気がします」と信頼を寄せる。前回公演でジャン・バルジャンとジャベールの2役を務めた吉原は「前回は同じ役のメンバーとディスカッションする暇もありませんでしたが、今回はたっぷり1役に浸かった」と言い、「3人で語り合って、チームとしていろいろ試せた」と福井、佐藤に視線を送った。
「プレッシャーに負けず、1公演ずつ大切に演じたい」と胸の内を明かすのは、初参加の佐藤。佐藤は「先輩お二方に学ぶところがたくさんありました」と言い、「この曲は楽に歌えるかなと思っていたナンバーを実際に歌ったらとてもきつかった。先輩からは『演じた人じゃないとわからないんだよ』と言われてその通りだなと(笑)」と苦笑交じりに苦労を語る。本公演初日に向けては「1人の人生を駆け抜けるエネルギーを、しっかりと皆さんにお届けできたら」と抱負を述べた。
佐藤と同じく初参加の濱田は、トリプルキャストでの稽古について「3人でアイディアを出し合ったり、観て勉強したりする時間がたくさんあった」と語る。さらに濱田は「クリストファーが俳優目線で演出してくれる」という吉原の発言を受け、「すごくありがたかった。初参加の『レ・ミゼラブル』でクリスさんの演出を受けられてラッキーです」と笑顔を浮かべつつ「1回1回を大切に演じたい」と意気込んだ。
2度目の出演となる生田は、「新鮮な気持ちでいちから取り組んでいます。新たな長い旅を、皆さんと一緒に1日1日しっかり生きたい」と真剣な表情で語る。また若い新キャストに刺激を受けたと言う生田。生田は「コゼット役の
1997年から本作に携わる森は「強欲なマダム・テナルディエですが、彼女の姿を通して生き抜くことの大切さを伝えられたら」とメッセージを送りつつ、「今回彼女はさらに最悪になって……大きな体の私が小さなコゼットに対してそんなに牙をむくか!?というくらい。やっていてつらいですが、『すごく合っている』と言われました(笑)」とエピソードを紹介。また今回テナルディエ役で初参加の
最後に出席者を代表し、福井が「『レ・ミゼラブル』は決して明るい作品ではありませんが、希望や光、愛が詰まっています。今回は新しい『レミゼ』ができました。9月の千秋楽までけがなく、それぞれ責務を果たしてがんばりたい」と挨拶し、囲み取材は終了した。
本作の出演者には福井らのほか、ジャベール役の
「レ・ミゼラブル」の上演時間は休憩25分を含む約3時間5分。東京公演は5月28日まで帝国劇場で行われ、その後本作は、6月7日から25日まで愛知・御園座、7月3日から20日まで大阪・梅田芸術劇場メインホール、7月29日から8月26日まで福岡・博多座、9月10日から17日まで北海道・札幌文化芸術劇場 hitaruで上演される。
ミュージカル「レ・ミゼラブル」
2019年4月15日(月)~18日(木)※プレビュー公演は終了。
2019年4月19日(金)~5月28日(火)
東京都 帝国劇場
2019年6月7日(金)~25日(火)
愛知県 御園座
2019年7月3日(水)~20日(土)
大阪府 梅田芸術劇場 メインホール
2019年7月29日(月)~8月26日(月)
福岡県 博多座
2019年9月10日(火)~17日(火)
北海道 札幌文化芸術劇場 hitaru
原作:ヴィクトル・ユゴー
作:アラン・ブーブリル、クロード=ミッシェル・シェーンベルク
作詞:ハーバート・クレッツマー
オリジナル・プロダクション製作:キャメロン・マッキントッシュ
演出:
翻訳:
訳詞:岩谷時子
キャスト
ジャン・バルジャン:
ジャベール:
ファンテーヌ:
エポニーヌ:
マリウス:
コゼット:
アンジョルラス:
テナルディエ:
マダム・テナルディエ:
ほか
※朴ろ美の「ろ」は王へんに路が正式表記。
関連記事
福井晶一のほかの記事
タグ
リンク
- 帝国劇場 ミュージカル『レ・ミゼラブル』
- ムラタ オフィシャルブログ「レ・ミゼラブル公式blog」Powered by Ameba
※記事公開から5年以上経過しているため、セキュリティ考慮の上、リンクをオフにしています。
LIM編集部 @lesmisquarti30
【会見レポート】「レ・ミゼラブル」本公演が開幕、初参加の濱田めぐみ「1回1回を大切に」 - ステージナタリー https://t.co/zg9uDclpqO