「レ・ミゼラブル」本公演開幕、森が生田の初役に太鼓判「コゼットだったよね!?」

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ミュージカル「レ・ミゼラブル」本公演が、東京・帝国劇場で昨日5月25日に開幕した。

ミュージカル「レ・ミゼラブル」2021年キャスト

ミュージカル「レ・ミゼラブル」2021年キャスト

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本公演初日を前に昨日劇場で行われた会見には、出演者よりジャン・バルジャン役の福井晶一吉原光夫佐藤隆紀、エポニーヌ役の生田絵梨花、テナルディエ役の六角精児、マダム・テナルディエ役の森公美子が出席した。

福井晶一

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福井は演劇の公演中止が相次いだこの1年を振り返りながら、「お客様を迎えられることは、演劇界にとって明るいニュースだと思う」と話す。5月21日から24日まで行われたプレビュー公演について、「僕らにもいろいろな思いがありますが、なるべく冷静に、作品を忠実に伝えることに集中しました」と述べつつ、「お客様の“圧”を全身で感じました。カーテンコールではありったけの拍手をしてくださり、熱意が伝わってきた」と感慨深げな表情を浮かべた。

吉原光夫

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吉原は福井の言葉に「帰ってきたなという感覚」とうなずき、「いろいろあった去年は、不安が渦巻いていました。でも『レ・ミゼラブル』で帝劇に帰ってきてみたら、『ずっと変わらず守られ、温められながら先に進んでいくものもあるのだ』と安心しました」と胸の内を語る。また連続テレビ小説「エール」に出演したことについて尋ねられると、吉原は「僕はもともと“声かけにくいキャラ”ですし(笑)、日常は変わっていません。母に『誰々さんにサインを頼まれたからお願い』と言われることはありますが……でも(『エール』は)素晴らしい出会いでした」とほほ笑んだ。

佐藤隆紀

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コロナ禍の1年で「自分に向き合ってきた」と言うのは佐藤。佐藤は「昨年仕事がなくなったとき、今こそ自分を見つめ直して研鑽を積み、いつか進化した姿をお客様に届けなくてはと思いました。『レ・ミゼラブル』が開幕して、その思いが実ったような充実感がある」と自信をのぞかせ、「感染対策をしっかりしながら、安心安全に公演をお届けしたい」と意気込んだ。

生田絵梨花

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過去公演でコゼット役を演じた生田は今回、初のエポニーヌ役に挑む。生田は「地を這うようなエポニーヌの音色(おんしょく)を出せるようトレーニングし、発声を変えました」と話し、「これまで『コゼットっぽい』と言っていただくことが多くて。でも今回お稽古で『エポもいいね』と言われて、勇気をもらいました」と晴れやかな笑顔を見せる。エポニーヌの役作りについては、「強い印象がある彼女ですが、生きるために強くならなくてはいけなかったり、傷付かないために弱さを隠そうとしたりする人です。“強さ”の中にも、いろいろなものを混在させられたら」と語った。

六角精児

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58歳で本作に初出演する六角は、出演の経緯を「本格的なミュージカルの舞台に立ったら、自分はどのようにミュージカルを捉えるのか、確かめたかった。それで体に融通が利く五十代のうちにと、オーディションを受けました」と明かす。六角はプレビュー公演の感想を「体でお客様の拍手を受け止め、感動した」と言い、「非日常的な場所を訪ねて気持ちを動かすことは、不要不急などではなく生活の一部だと感じました。誰かの心を動かす役目を持てていることが誇らしい」と言葉に力を込めた。

森公美子

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左から生田絵梨花、森公美子。

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1997年公演から本作に出演している森は、初役・エポニーヌに臨む生田を「前はコゼットだったんだよね!?と驚いてしまうくらい、“すれっからし”なキャラを押し出している」と絶賛。初出演の六角にも「さすが舞台経験のある六角さん。稽古の回数が例年より少ないのに、立ち位置が完璧だった」と称賛を送る。24年目となるマダム・テナルディエ役には「飽きられないように、ただそれだけを祈っています(笑)。マイナーチェンジもありますので、新たなマダム・テナルディエを届けられたら」と気合十分な様子で語った。

ミュージカル「レ・ミゼラブル」2021年キャスト

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最後に出席者を代表し、福井が「今、舞台に立てることをうれしく思います。状況はすぐには良くならないと思いますが、私たちは目の前の舞台に向けて準備をして挑むだけ。長い公演になりますが、最後まで完走できるようにがんばります」とあいさつし、会見は終了した。

上演時間は休憩25分を含む3時間を予定。東京公演は7月26日まで行われ、8月4日から28日まで福岡・博多座、9月6日から16日まで大阪・フェスティバルホール、28日から10月4日まで長野・まつもと市民芸術館でも上演される。

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ミュージカル「レ・ミゼラブル」

2021年5月21日(金)~7月26日(月)※5月21日から24日まではプレビュー公演。
東京都 帝国劇場

2021年8月4日(水)~28日(土)
福岡県 博多座

2021年9月6日(月)~16日(木)
大阪府 フェスティバルホール

2021年9月28日(火)~10月4日(月)
長野県 まつもと市民芸術館

原作:ヴィクトル・ユゴー
作:アラン・ブーブリル、クロード=ミッシェル・シェーンベルク
作詞:ハーバート・クレッツマー
オリジナル・プロダクション製作:キャメロン・マッキントッシュ
演出:ローレンス・コナー、ジェームズ・パウエル
翻訳:酒井洋子
訳詞:岩谷時子

キャスト

ジャン・バルジャン:福井晶一吉原光夫佐藤隆紀
ジャベール:川口竜也、上原理生、伊礼彼方
ファンテーヌ:知念里奈、濱田めぐみ、二宮愛、和音美桜
エポニーヌ:唯月ふうか、屋比久知奈、生田絵梨花
マリウス:内藤大希、三浦宏規、竹内將人
コゼット:熊谷彩春、加藤梨里香、敷村珠夕
アンジョルラス:相葉裕樹、小野田龍之介、木内健人
テナルディエ:駒田一、橋本じゅん、斎藤司、六角精児
マダム・テナルディエ:森公美子、谷口ゆうな、樹里咲穂
ほか

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