大人計画「30祭」スタート、阿部サダヲ「ファン感謝デー的なイベントにできたら」

本日12月18日に松尾スズキ＋大人計画30周年記念イベント「30祭（SANJUSSAI）」が東京・スパイラルでスタート。それに先駆けて、本日同会場にてオープニングセレモニーが行われた。

セレモニーには松尾スズキをはじめ、宮藤官九郎、顔田顔彦、阿部サダヲ、宮崎吐夢、皆川猿時、村杉蝉之介、荒川良々、近藤公園、池津祥子、伊勢志摩、宍戸美和公、猫背椿、田村たがめ、平岩紙と大人計画の劇団員15名が登場。名前を呼ばれると1人ずつ、来年の抱負を述べる。松尾の「故郷に年老いた母がいますので、母に恥じない1年に」という発言に始まり、池津は「来年は頭をシャッキリさせて」、伊勢は「何事も本腰」、顔田は「来年娘が20歳になりますので親の自覚を持ちたいと思います（笑）」と続く。次の宮藤は「えー、い、えー、い……何も考えてませんでした！」と苦笑いしたあと「健康に気を付けてがんばりたいです」と述べると、松尾から「え？ “い”はなんだったの？」とツッコミが入り、会場は笑いで包まれた。

さらに「宍戸美和公10パーセント増量！」（宍戸）、「来年はNHK大河ドラマで主演させていただきます！」（阿部）、「断酒会に参加したいと思います」（宮崎）、「今回、100食以上の手作り弁当を販売しますが、来年は料理以上に夢中になれるものを探したいです」（猫背）、「阿部さんのバーターでCMに出たい、モテたい、痩せたい！」（皆川）、「来年勉強したいのはフリートーク」（村杉）、「来年は身も心も引き締めたい」（田村）、「実は来年『パシフィック・リム』に出ます！……嘘です（笑）」（荒川）、「今年40歳になりました。今風邪気味なので来年は風邪を引かないように」（近藤）、「30代最後の年になりますので、変わらず穏やかに過ごせれば」（平岩）と続いた。

また劇団を代表して松尾、宮藤、阿部が挨拶。松尾は「このように30周年のイベントができてうれしいです。見ての通り（大人計画は）おっさん、おばさんばかりですが、この展示を見て『この人たちにも若い頃があったんだ』と感じてもらえたら。またうちのメンバーと所属タレントの似顔絵を僕が描き、グッズをいろいろ作りましたので、それがたくさん売れれば（笑）」と述べ、会場の笑いを誘った。

宮藤は「改めて展示を見て、一生懸命やっていたからか当時の記憶がなくて。松尾さんとずっと一緒にやってきて、今こうしておそろいのTシャツを着て並んで立っているのがうれしいような恥ずかしいような気分です」、阿部は「劇団で30年というのはすごいことだそうです。ファン感謝デー的な、気軽に触れ合えるようなイベントにできたら」と語った。続いてテープカットが行われ、近藤と平岩がテープの端を持ち、松尾と宮藤、阿部が「大人計画」と書かれた赤のテープをカットすると、会場からは大きな拍手が起こった。

オープニングセレモニーのあとは、大人計画大博覧会の展示エリアが一部公開された。会場であるスパイラルホールまでの階段スペースには「わたしたち、大人計画と申します。」の文字と共にメンバー全員の写真がずらりと紹介され、反対の壁には過去のチラシが所狭しと掲出。会場入り口には、大人計画の代表取締役社長・長坂まき子氏の挨拶と大人計画の足跡を記した年表、また大人計画メンバーの等身大パネルが並べられた。

博覧会エリアでは、時系列で上演作品のチラシと舞台写真を紹介。作品ごとに、メンバーのコメントが添えられたほか、作品によっては小道具や手書き原稿などが併せて展示されている。また、映画監督や演出、主演舞台など松尾の劇団外での活動や、著書、原画イラストの紹介、劇団員や所属メンバーの子供時代から現在までを写真で披露するコーナー、グループ魂のライブ写真やグッズ展示など、大人計画ファンにはたまらない内容となっている。

「30祭」は、今年2018年（平成30年）に、松尾と大人計画の活動が30周年を迎えたことを記念して実施されるイベント。期間中は、劇団メンバーが自身で考えた企画を行う「神出鬼没！小ステージ」や、「松尾スズキ30周年記念ファミリーコンサート“なんとかここまで起訴されず”」、「名作上映会と愉快なトーク」、「宮藤官九郎と伊勢志摩の感動ドキュメント “伝説の先輩を訪ねて”」、「エンディングセレモニー“また逢う日まで、生きてたら”」といったイベントも実施される。「30祭」は12月30日まで、東京・スパイラルにて。