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雪組の新たな「ファントム」に望海風斗「彼の心の中を覗いてみたかった」

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宝塚歌劇雪組「ミュージカル『ファントム』」より、望海風斗演じるファントム。

宝塚歌劇雪組「ミュージカル『ファントム』」より、望海風斗演じるファントム。

11月から上演される宝塚歌劇雪組「ミュージカル『ファントム』」の制作発表会が、本日9月25日に東京・帝国ホテル 東京で行われた。

ガストン・ルルーの小説「オペラ座の怪人」をもとに、アーサー・コピットの脚本、モーリー・イェストンの作詞・作曲によってアメリカで1991年に初演された本作。宝塚歌劇団では宙組が04年に中村一徳の潤色・演出で初めて上演した。約7年ぶり4回目の上演となる今回は潤色・演出を引き続き中村が担当する。本日の会見冒頭では、ファントム役の望海風斗、クリスティーヌ・ダーエ役の真彩希帆、オペラ座の前支配人ジェラルド・キャリエール役の彩風咲奈によるパフォーマンスが披露された。

続いて三井住友カード株式会社の大西幸彦代表取締役社長、宝塚歌劇団の小川友次理事長、演出の中村が登壇。「正直4度目の公演をさせていただけるとは思わなかった。皆様に作品を愛していただいたおかげです」と謝辞を述べる中村は、「とても大きな可能性を持つ雪組生と、この作品が作れることを光栄に思います」と心境を明かす。さらに中村は本作が愛される理由を「ファントムの苦悩への共感」「ファントムが何事も受け入れる大きな心を持っていること」と分析。装置や衣装などの視覚的な演出を変更するという今回の上演版については、「コンセプトはそのままに、登場人物たちの存在を浮き彫りにしながら原点に戻って作り上げていきたい」と構想を語った。

花組に所属していた頃に「ファントム」に2度出演している望海は、「初めて出演したときは鳥の鳴き声を担当しました」と過去の公演を振り返る。望海は「主人公エリック(ファントム)を演じて、彼の心の中を覗いてみたいとずっと思っていました。夢が叶って本当にうれしい」と感慨深げに述べ、「ファントムは仮面で見られたくないものを隠していますが、愛してほしいという気持ちがある。そういう裏腹なところを大切にしていきたい」と役作りを語った。また稽古の様子を「それぞれが複雑な譜面と戦う日々」と話しつつ、歌唱力に定評のある相手役の真彩と、下級生の彩風にそれぞれ視線を送りながら「音楽の先生がいらないかもしれない真彩のクリスティーヌと、とてもしっかりしていていつも支えてくれる彩風のキャリエール。雪組のみんなと『ファントム』を作り上げていきたいと思います」と、共演者に厚い信頼を寄せながら意気込んだ。

「音楽の先生がいらないかもしれない」という望海のコメントを受け、真彩は「音楽の先生は必要です!(笑) “天使の歌声”に恥じない歌声を出せるよう、クリスティーヌとしてしっかりお稽古を重ねていきたいと思います」と決意を述べる。宝塚音楽学校の受験生だった頃から本作のファンだったと言う真彩は、「クリスティーヌ役をやらせていただけると伺ったときは夢のようで……幸せでいっぱいでした。CDやDVDでずっと聞いていた大好きな『ファントム』の楽曲が、雪組の皆さんの声で紡がれるのを肌で感じながら、大変感動しています」と喜びを口にした。

彩風は「『望海さんと真彩が演じるファントムとクリスティーヌを見てみたい』とファンとして考えていましたので(笑)、キャリエール役をいただいて身の引き締まる思いです。まさか望海さんの父親役を演じる日が来るとは……今からどきどきしています」と胸の内を語る。また話題が作中の好きな楽曲に及ぶと、彩風はエリック(ファントム)とキャリエールのデュエット曲を挙げて「観ていて毎回涙してしまう場面でした。心を込めて歌いたい」と抱負を述べた。

宝塚歌劇雪組「ミュージカル『ファントム』」の公演は、11月9日から12月14日まで兵庫・宝塚大劇場で行われたのち、来年2019年1月2日から2月10日まで東京・東京宝塚劇場で上演される。チケットの一般販売は兵庫公演が10月6日、東京公演が11月25日にスタートする。

宝塚歌劇雪組「ミュージカル『ファントム』」

2018年11月9日(金)~12月14日(金)
兵庫県 宝塚大劇場

2019年1月2日(水)~2月10日(日)
東京都 東京宝塚劇場

脚本:アーサー・コピット
作詞・作曲:モーリー・イェストン
翻訳:青鹿宏二
潤色・演出:中村一徳

出演:望海風斗真彩希帆彩風咲奈 ほか

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