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竹中直人×生瀬勝久「火星の二人」、地元・鹿児島凱旋に上白石萌音「わっぜうれしい」

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Toho & cube present「火星の二人」囲み取材より。左から生瀬勝久、上白石萌音、竹中直人。

Toho & cube present「火星の二人」囲み取材より。左から生瀬勝久、上白石萌音、竹中直人。

竹中直人生瀬勝久による演劇ユニット・竹生企画「火星の二人」が、本日4月10日に東京・シアタークリエで開幕。これに先駆けて同所で囲み取材が行われた。

作・演出に倉持裕を迎え、2011年に「ヴィラ・グランデ青山~返り討ちの日曜日~」、15年に「ブロッケンの妖怪」を上演した竹生企画。第3弾公演となる今作には、遊園地で起きたジェットコースターの落下事故から奇跡的に生き延びるも、廃人のようになってしまった大学教授・朝尾(竹中)と、その妻・素美(高橋ひとみ)、大学生の息子・正哉(池岡亮介)、正哉の恋人・さやか(上白石萌音)が登場する。朝尾の前に同じ事故から生還した志波(生瀬)や、事故で命を落とした教え子の親戚を名乗る男・楠見(前野朋哉)が現れたことで、事態は思わぬ局面を迎え……。

囲み取材にはキャストの竹中、生瀬、上白石が登壇。開幕を前にした竹中は「初日は相変わらず緊張しちゃって、胃が痛いです……あー苦しい」と笑顔で挨拶し、会場を温める。続けて生瀬は「初日は緊張しますね。今日を乗り切れば、そのままの勢いでできると思うので、とにかく集中してやるつもりです」と真摯に答える。そんな2人のコメントを聞いた上白石は「朝からずっとドキドキしていますが、お二人も緊張されているというのを聞いて少しホッとしました」と肩をなで下ろした。

今回で3回目となる竹生企画について竹中は「続けてこられたことがすごいなという思いが強いですが、この作品が終わってしまったあとのことも考えていて、3回で終わらせたくないなと思っています」と感慨深げな様子。

生瀬は竹中について「僕は竹中さんに憧れてこの世界に入ったんです。2011年に竹生企画が実現できたのですが、今でもまだ照れ臭いと言いますか……(竹中と)LINEを交換してるんですけど、ほとんど連絡は取りません。でも同じ板の上で楽しく過ごせる時間は至福の時間です」と語った。

対する竹中は生瀬の印象について「(生瀬は)エネルギーの塊のような方。僕とは全然違うタイプの圧のあるカッコいい俳優さんだと思います。今回はシリアスな作品なので、笑っちゃうから(生瀬の)近くに行くのが嫌になっちゃう」と笑いを交えて明かした。

本作のオファーを受けたときの心境を聞かれた上白石は「舞い上がるような気持ちでした。竹生企画の『ブロッケンの妖怪』を劇場に観に行って、倉持さんの舞台も大好きで何作品も拝見していたので、まさかお声がけいただけるとは。竹中さんとは、初めて主演した映画(『舞妓はレディ』)でご一緒して、いつか舞台を一緒にやろうねって言っていただいていたので、ものすごくうれしかったです」と興奮気味に述べる。そんな上白石について竹中は「上白石さんの風情とか声の音色が素敵で、倉持さんの世界に上白石さんが出たらどんな感じになるんだろうという思いがありました」と述べた。

稽古後、毎日落ち込みながら帰宅していたという上白石は「共演者の方々のお芝居やエネルギーを目の当たりにして、お芝居ってこんなに深いんだと改めて感じて。皆さんがすごく自然に演じられるので、私もできるかと思ったら全然できなくて……でも楽しくて、学ぶことがたくさんある稽古場でした。それは公演中もずっと続いていくものなんだろうなと思っています」と語った。

竹中は稽古について「とても充実した稽古場でした。みんな集中して無駄口が一切なく、静かに淡々と進んでましたね」と振り返り、生瀬は「最後にみんなでお鍋を食べに行ったんですが、僕と萌音ちゃんで6人前食べました」と面白エピソードを明かす。また竹中は本作の内容について、「倉持裕の新たな世界を感じました。生瀬くんと俺が絡んでるだけで、もうそれが見どころというか(笑)。さらに上白石さんや、前野朋哉っていういい意味でふざけた俳優がいて……」と笑いを誘った。

今回の16会場での公演のうち鹿児島公演について、鹿児島出身の上白石は「会場の鹿児島市民文化ホールは、私がまだお仕事を始める前に習い事の発表会で立ったことがある場所。そこにお仕事を始めてから初めて帰れるということで、わっぜ(すごく)うれしいです!」と鹿児島弁を交えて喜びをあらわにした。

最後に竹中は「ものすごーく面白い舞台になっております」とアピールし、生瀬は「楽しくてちょっと不思議な雰囲気もある作品です、ぜひ劇場にいらしてください」と観客に呼びかける。上白石は「私も客席から観たいと思うほど、目が離せなくて時間が経つのを忘れてしまう作品ですので、全国の皆さんよろしくお願いします」とコメントし、会見を締めくくった。東京公演は4月25日まで。その後、大阪、愛知、富山、石川、長野などを巡演する。

Toho & cube present「火星の二人」

2018年4月10日(火)~25日(水)
東京都 シアタークリエ

2018年4月28日(土)~30日(月・振休)
大阪府 サンケイホールブリーゼ

2018年5月2日(水)・3日(木・祝)
愛知県 刈谷市総合文化センター アイリス

2018年5月5日(土・祝)・6日(日)
富山県 富山県民会館

2018年5月7日(月)
富山県 クロスランドおやべ

2018年5月10日(木)
石川県 本多の森ホール

2018年5月12日(土)
長野県 サントミューゼ 上田市交流文化芸術センター

2018年5月15日(火)
宮城県 東京エレクトロンホール宮城

2018年5月17日(木)
岩手県 北上市文化交流センター さくらホール

2018年5月19日(土)
栃木県 小山市立文化センター 大ホール

2018年5月21日(月)
新潟県 りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館 劇場

2018年5月24日(木)
香川県 レグザムホール(香川県民ホール)大ホール

2018年5月26日(土)
広島県 JMSアステールプラザ 大ホール

2018年5月29日(火)
鹿児島県 鹿児島市民文化ホール 第1ホール

2018年5月31日(木)
長崎県 長崎ブリックホール 大ホール

2018年6月2日(土)・3日(日)
福岡県 久留米シティプラザ ザ・グランドホール

作・演出:倉持裕
出演:竹中直人生瀬勝久上白石萌音池岡亮介前野朋哉高橋ひとみ

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