ステージナタリー - 舞台・演劇の最新ニュースを毎日配信

GRINDER-MAN「SEE SAW」、座談会でダンス・映像・音楽の協同作業を語る

63

「SEE SAW クリエイティブ座談会」より。(撮影:小林昂祐 / indoorbooks)

「SEE SAW クリエイティブ座談会」より。(撮影:小林昂祐 / indoorbooks)

GRINDER-MAN「SEE SAW」の関連トークイベントが、2月1日に東京・TOT STUDIOで開催された。

「SEE SAW」は、2月9日から11日まで東京・シアタートラムで上演されるGRINDER-MANの新作パフォーマンス。2つに仕切られた劇場空間で同時に始まる2つのダンスから観客がいずれかを選択して、鑑賞する実験的な作品だ。3人×2組のコンテンポラリーダンサーが出演し、音楽を畑中正人、映像をWOWが手がける。

「SEE SAW クリエイティブ座談会」と題された今回のイベントには、演出家のタグチヒトシ、振付家の伊豆牧子、出演ダンサーの生島翔と小山柚香、そして畑中と、WOWの真壁成尚が登壇した。タグチは本作について「アイデアを思いついたのは、3年前くらい。僕らの目は2つあるけれど、焦点は1つだけしかない。ただ、焦点を合わせた先のその背後には何かしらがあって、無意識的にその後ろを想像して、僕らは知らず知らずのうちに対象を認識している。この構造を紐解いていくと、じゃあ作品に2つの側面があるのは面白いのではないかと思ったのです」と語る。

出演者の生島は、「タグチさん、伊豆さんの手法は、コンテンポラリーダンスの中でも独特だと思う」と稽古での感想を述べ、「メトロノームのクリック音でリハーサルを2ヶ月くらいやっていたので、それはもう気が狂いそうでした。なんて無機質なリハーサルなんだと(笑)」と創作の裏側について触れた。同じく出演者の小山は、「コンテンポラリーダンスは、リズムにきっちりと合わせるダンスというよりも、型からはみ出てしまう余白を大切にしています。しかしながら今回のプロダクションでは、音楽と映像がある。必然的に、リズムというか動きが固まってくる。だけれども、身体のダイナミクスを落とさないという作業がかなり大変でしたね」とクリエーションを振り返った。

真壁からは「映像のアイデアを考えるうえで、ただスクリーンの上に綺麗なものを投射するのではなく、あっちにも世界があって、片側から見ていた人が向こうを気にならないといけないと思っています」と構想が語られ、畑中からは「本作の空間では、1つの音楽が2つの舞台に対して同時に流れています。ただ自分の中では、男子側と女子側で楽曲のパートをひそかに分けていたりもしています」と鑑賞のヒントが飛び出した。

クリエイターたちによる協同作業の最終形は、劇場で見届けよう。GRINDER-MAN「SEE SAW」は2月9日から11日までシアタートラムにて。

GRINDER-MAN「SEE SAW」

2018年2月9日(金)~11日(日・祝)
東京都 シアタートラム

構成・演出:タグチヒトシ
演出・振付:伊豆牧子
音楽:畑中正人
映像:WOW
出演:生島翔、小山柚香、背戸田勝敏、水村里奈、三橋俊平、横山真依

ステージナタリーをフォロー