九代目
来年2018年1月に東京・歌舞伎座で行われる「壽 初春大歌舞伎」、2月の歌舞伎座「二月大歌舞伎」を皮切りに、京都・南座、大阪・大阪松竹座、愛知・御園座、福岡・博多座で襲名披露興行を行う高麗屋の3人。直系の親、子、孫の三代での同時襲名は、1981年10・11月の歌舞伎座公演で、八代目松本幸四郎が初代松本白鸚を、六代目市川染五郎が九代目松本幸四郎を、三代目松本金太郎が七代目市川染五郎を襲名して以来37年ぶりとなる。
約1万5000人の観客が詰めかける中、雷門を出発した一行は、仲見世を通り、本堂までの道のりをゆっくりと進む。本堂前に到着した3人は、集まった観衆に挨拶。十代目松本幸四郎を襲名する染五郎が「37年前の“お練り”の際は雨でございましたが、今日は雲1つない晴天でございます。『高麗屋の芝居、こりゃいいや!』と言っていただけるように精進いたします」と決意を語ると、沿道から「高麗屋!」と声がかかる。
八代目市川染五郎を襲名する金太郎は「本日はお集まりいただきありがとうございます」と深々と頭を下げ、「代々の染五郎がやってきたことを受け継ぎながら、自分なりの染五郎像を作っていきたいと思います」とコメント。続いて、二代目松本白鸚を襲名する幸四郎は「12月にしては暖かい、皆様のお心のような(温かい)日となりました。大勢の方々にお集まりいただき、大変感謝しております」と謝辞を述べた。
その後、本堂で行われた襲名奉告法要を終えた3人は囲み取材に出席。幸四郎は本日の“お練り”を振り返り、「“お練り”の最中、皆様からお声をかけていただいて、『歌舞伎は皆様の中から生まれたんだな』と強く感じました。私にとっても2人にとっても、忘れられない1日になったと思います。本日の日差しのように、暖かく、心のこもった襲名興行にいたしますので、どうぞ歌舞伎座まで足をお運びくださいませ」と微笑んだ。
「壽 初春大歌舞伎」は2018年1月2日から26日まで、「二月大歌舞伎」は2月1日から25日まで歌舞伎座にて上演される。
「壽 初春大歌舞伎」
2018年1月2日(火)~26日(金)
東京都 歌舞伎座
昼の部:「箱根霊験誓仇討 箱根山中施行の場 同白滝の場」「七福神」「菅原伝授手習鑑 車引 寺子屋」
夜の部:「双蝶々曲輪日記 角力場」、二代目松本白鸚 十代目松本幸四郎 八代目市川染五郎 襲名披露 口上、「歌舞伎十八番の内 勧進帳」、「上 相生獅子 下 三人形」
「二月大歌舞伎」
2018年2月1日(木)~25日(日)
東京都 歌舞伎座
昼の部:「春駒祝高麗」「一條大蔵譚 檜垣 奥殿」「歌舞伎十八番の内 暫」「井伊大老」
夜の部:「一谷嫩軍記 熊谷陣屋」「木挽芝居賑」、二代目松本白鸚 十代目松本幸四郎 八代目市川染五郎 襲名披露 口上、「仮名手本忠臣蔵 祇園一力茶屋の場」
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あっしゅ @_ash235_
ナタリーさんちゃんと見たけどピントの合わせ方うまいなぁ
そして絶妙な位置に見切れるくんちゃん
https://t.co/eaKQj6BKPE