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生身で繰り広げるAIの世界、大駱駝艦45周年記念公演の“前半”「擬人」が開幕

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大駱駝艦・天賦典式 創立45周年公演「擬人」より。(撮影:川島浩之)

大駱駝艦・天賦典式 創立45周年公演「擬人」より。(撮影:川島浩之)

大駱駝艦「擬人」が昨日9月28日に開幕した。

今年創立45周年を迎えた大駱駝艦が、AIをテーマにした連作「擬人」と「超人」を上演。その“前半”にあたる「擬人」では、人と身体を巡ってさまざまなアプローチが繰り広げられる。

舞台の中央には、1本の柱が立てられ、その上方には細い枝が広がる。柱は、1本の樹木にも、またニューロンを模しているようにも見える。開演とともに舞台に照明が当たると、舞台の前面にはおかっぱ頭で同じ黒の衣装を身に付けたダンサー14名が、脚を抱えてずらっと蹲っていた。やがて首を上げ、首を回し、手を広げ、脚を上げ、少しずつ可動域を広げていくダンサーたち。動きの角度や速度は細かく刻まれ、それが14人、ぴたりとそろっている。土井啓輔とジェフ・ミルズが手がける音楽の中、生身の人間が繰り広げるロボットの動きは、それが精緻であればあるほど異様な空気を醸し出した。

続けて、棺桶運びの男たちや長い銀色の腕を操るプログラマー、フランケンシュタインと思しき四肢を鎖でつながれた巨人など、さまざまなキャラクターが舞台に現れ、静寂と硬質に満ちた空間は、次第に狂騒的なムードに包まれていく。あるときはグロテスクに、またあるときはコミカルにシーンが展開する中、大きな棺桶に身を潜めた麿が姿を現し……。

上演前、本作について「人間はアホなことを考えて、自分のことを苦しめて楽しんでる。その滑稽さをいじくってみようと思ってます。わけわかんなくて、面白いですよ。うちの場合、どうしてもアナログでやるAI世界だからさ」と語っていた麿。「擬人」で描かれた、人類と身体の問題は、10月5日から8日まで同劇場にて上演される「超人」へと引き継がれる。「擬人」は10月1日まで。なお、「擬人」開幕に際し麿がステージナタリーに寄せたコメントは以下の通り。

麿赤兒コメント

「擬人」離陸成功!
さて来週の「超人」は一体どこへ着陸するのだろう。乞うご期待!!

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麿赤兒が語る「アウトレイジ 最終章」PR

大駱駝艦・天賦典式 創立45周年公演「超人」「擬人」

東京都 世田谷パブリックシアター

「擬人」

2017年9月28日(木)~10月1日(日)

「超人」

10月5日(木)~8日(日)

振鋳・演出・美術・鋳態:麿赤兒
鋳態:麿赤兒 / 村松卓矢田村一行松田篤史、塩谷智司、湯山大一郎、若羽幸平、小田直哉、阿目虎南、金能弘、坂詰健太、荒井啓汰、我妻恵美子高桑晶子鉾久奈緒美藤本梓、梁鐘譽、伊藤おらん、齋門由奈、谷口舞

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