来年5月に東京・新国立劇場 小劇場で上演される「
「Ruined 奪われて」はアメリカの劇作家リン・ノッテージにより、コンゴ内戦下で性暴力を受けた女性たちを描いた作品。五戸は上演に向けて「私は、演劇は人を幸せにするためにあるものだと信じています。目を背けたくなるような現実を見つめ、そこに生きる人の尊厳を、観客と共に探すことができるのも演劇の一つの力。『Ruined 奪われて』は、そのような演劇です。コンゴ民主共和国は、アフリカ中央部に広がる熱帯雨林の国です。この地の人々の暮らしが『奪われ』はじめたのは、1885年のベルギーによる植民地支配に遡ります。土地に密着した生活は引き裂かれ、1998年に勃発した紛争は、2026年現在も収束していません。地下に眠る豊かな鉱物資源が争いに火を注いでいるのです。ここで採掘された鉱物は世界中に流通し、私の手の中にあるスマートフォンにも使われています。にもかかわらず、大規模な紛争のことは、世界のメディアで大きく取り上げられることは多くありません。リン・ノッテージさんの戯曲『Ruined』は、このような紛争地に生きる人々の現実を、決して目を逸らさず描いた作品です。大多数の人間が経済活動を最優先に進む世界の中で、こぼれ落ちていく物語を舞台にかけ、見つめ直すこと。これは、劇場や演劇が担うべき大切な役割の一つでもあると、私は考えています。この作品を日本で上演するにあたり、私は、戯曲に封じ込められた現実を、日本に生きる演劇人としてどう受け止め、どのように観客の皆さんと分かち合うのか、自分自身の生き方をかけて真剣に向き合いたいと思っています」とコメント。
また本作には11名の出演者が登場し、一部出演者をオーディションで決定することが明かされている。五戸は「本作は、戦争、差別、女性蔑視、暴力、性的暴行など、人間の恐ろしい側面を真正面から見つめなければ立ち上げられない物語です。俳優自身の、想像力と感受性、そして何より精神的な体力が求められます。それでもなお、この作品に取り組みたいと思える俳優の皆さまと、対話を重ねながら、共に舞台を立ち上げたいと考えています。見つめなくてはならない現実が厳しいからこそ、より安全で誠実な創作の場を築き、一人ひとりがこの物語の中にどう立ち、存在するのかを探っていきたいと思っています。『Ruined 奪われて』は、絶望を描くための演劇ではありません。現在、あるいは遠い未来に、観客の皆様に何らかの希望を手渡すための作品です。戦争と紛争の止まない世界の中で、私たちがそれでも握りしめることのできる希望の姿を、ぜひ一緒に探してください」とメッセージを送った。オーディションの詳細は公式サイトで確認を。
Ruined 奪われて
開催日程・会場
2027年5月
東京都 新国立劇場 小劇場
スタッフ
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Sub-Saharan Mining @sndwky
コンゴ内戦下の女性描く「Ruined 奪われて」に五戸真理枝が覚悟語る、一部出演者募集も(コメントあり) https://t.co/3rmYlfvajM