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中村梅雀&大和悠河が紡ぐ“究極の恋”「二月喜劇名作公演」本日開幕

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「二月喜劇名作公演」ゲネプロより、「恋の免許皆伝 一堺漁人作『寿祝う 四海波』より」の様子。

「二月喜劇名作公演」ゲネプロより、「恋の免許皆伝 一堺漁人作『寿祝う 四海波』より」の様子。

「二月喜劇名作公演」が、本日2月1日に東京・新橋演舞場にて開幕。これに先がけ、昨日1月31日にゲネプロと囲み取材が行われた。

2013年にスタートした「二月喜劇名作公演」。シリーズ第3弾となる今回は、「恋の免許皆伝 一堺漁人作『寿祝う 四海波』より」「江戸みやげ『狐狸狐狸ばなし』」の2本を上演する。本日行われた囲み取材には、新派の波乃久里子喜多村緑郎、市川春猿改め河合雪之丞、松竹新喜劇の渋谷天外藤山扇治郎、曽我廼家寛太郎、曽我廼家八十吉、そしてゲストの中村梅雀大和悠河山村紅葉が登壇した。

波乃は「新派にいい座員が入ってくれてうれしゅうございます」と雪之丞、緑郎の入団に触れ、「2月というのは大変難しい月だと聞いておりますが、みんなのパワーで乗り切っていきますので、どうぞよろしくお願いいたしします」と挨拶。「狐狸狐狸ばなし」には3度目の出演となる緑郎は「1度目は歌舞伎で(中村)勘三郎さん演じる伊之助とやらせていただき、2度目は新派で伊之助を演じました」と述懐。また「今回、プライベートで長く懇意にしていただいている山村紅葉さんと初めてご一緒させていただきます」と喜びを語る。

雪之丞は「狐狸狐狸ばなし」で相手役を演じる天外の印象について「とても優しくて素敵な方なので舞台上で嫌いなふりをしなければならないのが辛いですが、一生懸命『嫌い』『嫌い』と思ってやっていきたいなと思います」と冗談めかして答え、一方の天外は「どれだけ色気を出せるかが心配でございます」と胸中を明かした。

また寛太郎は「『恋の免許皆伝』は、曽我廼家の作品でございまして、この東京でやれるということを光栄に思っております」とコメント。続く扇治郎は「今日の舞台稽古ではこけてしまいましたが(笑)、しっかりと演じてお客さまに喜んでいただけるようがんばらせていただきます」とはにかみ、「恋の免許皆伝」で浪路の父親役を演じる八十吉は「父親の愛情をどれだけ出せるか」が腕の見せどころであると語った。

同作で高砂頼母役を務める梅雀は「このような美しい方(大和)と究極の恋を演じさせていただきます。観ている皆さんに幸せになっていただければ」と観客に呼びかけ、相手役の大和は「年老いていく頼母様の姿を見るとどんどん愛おしくなっています」と回答。「狐狸狐狸ばなし」に出演する山村は「上方の大金持ちの娘の役で、こんないい条件の私をどうしてくれるの?と緑郎さん演じる重善という役に迫りまくります。昨年に引き続きですが、楽しませていただきます。よろしくお願いいたします」と意気込みを語った。

門前光三が脚色・演出を手がける「恋の免許皆伝」は、武芸指南役の娘・浪路(大和)と卜伝流の使い手・高砂頼母(中村)の恋模様を描いた物語。婿入りの許しを得るために、木太刀での一騎打ちを行うこととなった頼母と浪路の勝負の行方は……。また、原作を北條秀司が手がけ、補綴・演出を成瀬芳一が担当する「狐狸狐狸ばなし」では、手ぬぐい屋を営む伊之助(天外)、おきわ(雪之丞)、閻魔堂の住職・重善(緑郎)、金持ちの娘・おそめ(山村)による、色と欲にまみれた女と男の化かし合いが展開する。公演は2月12日まで。

「二月喜劇名作公演」

2017年2月1日(水)~12日(日)
東京都 新橋演舞場

出演:波乃久里子、市川春猿改め河合雪之丞喜多村緑郎 / 渋谷天外藤山扇治郎、曽我廼家八十吉、曽我廼家寛太郎 / 中村梅雀大和悠河山村紅葉 ほか

一、「恋の免許皆伝 一堺漁人作『寿祝う 四海波』より」

脚色・演出:門前光三
演出補:成瀬芳一

二、「江戸みやげ『狐狸狐狸ばなし』」

作:北條秀司
補綴・演出:成瀬芳一

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