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木ノ下歌舞伎「勧進帳」長野で再演、忠義と反忠義の境を行き来する者たち

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2010年に上演された木ノ下歌舞伎「勧進帳」より。(撮影:東直子)

2010年に上演された木ノ下歌舞伎「勧進帳」より。(撮影:東直子)

木ノ下裕一が主宰する木ノ下歌舞伎が、7月14日から16日まで、長野・まつもと市民芸術館 小ホールにて「勧進帳」を上演する。

歴史的な文脈を踏まえつつ、歌舞伎演目の現在性について探究している木ノ下歌舞伎。2006年の旗揚げ以来、さまざまな演出家を招いて作品を発表しているが、今回演出を手がけるのはKUNIOの杉原邦生だ。杉原は2006年上演「yotsuya-kaidan」の演出をきっかけに木ノ下歌舞伎に参加。以降、「三番叟」「義経千本桜」「三人吉三」などを手がける中、2010年初演の「勧進帳」に再び挑む。

「勧進帳」は、兄の頼朝に追われて奥州平泉に向かう源義経が、家臣の武蔵坊弁慶の智勇によって危難を逃れる物語。杉原は、弁慶の義経への“忠義”が描かれたお馴染みの物語が、一方では頼朝への“反忠義”の話であると捉え、この境を行き来するのが木ノ下歌舞伎の「勧進帳」だとした。さらにこの境にこだわって作品を再構築。歌舞伎言葉と口語を交えた台詞に、現代人が着るような洋服を身に着けた演者を登場させるなど、初演は新たな演出をふんだんに盛り込み上演された。

信州・まつもと大歌舞伎 関連事業 木ノ下歌舞伎「勧進帳」

2016年7月14日(木)~16日(土)
長野県 まつもと市民芸術館 小ホール

監修・補綴:木ノ下裕一
演出・美術:杉原邦生
出演:リー5世坂口涼太郎、高山のえみ、岡野康弘亀島一徳重岡漠大柿友哉

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