左から森田美勇人、カツセマサヒコ、真田佑馬。

7ORDER真田佑馬&森田美勇人が日本に笑顔を届けるための記録 ~PIZZA WAVE'S NOTE~ ステージナタリー編 Vol.4 [バックナンバー]

Webライター&キュレーターと邂逅、アートが持つ可能性を考える

想像力は思いやり

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7ORDER真田佑馬森田美勇人が音楽、アート、映像、ダンスなどエンタテインメントを通して、さまざまな街や人々とつながり、日本に笑顔の輪を広げていく“地域活性化”ドキュメンタリープロジェクト「PIZZA WAVE PROJECT」。このプロジェクトではInterFM897のレギュラー番組「真田・森田のPIZZA WAVE」、映像プラットフォーム・シアターコンプレックスでの映像コンテンツ「PIZZA WAVE'S VIDEO」、そしてステージナタリーおよび音楽ナタリーでのテキストコンテンツ「PIZZA WAVE'S NOTE」という3つのメディアを介して、2人が町おこしのためにエンタテインメントに関する事柄を学び、さらなる知識と経験を得て、新たな活気を生み出すために尽力する様子を届ける。

今回の「PIZZA WAVE'S NOTE」では、indigo la Endとのコラボ小説「夜行秘密」が話題のWebライター・カツセマサヒコを招いた7月29日放送回、宮城県石巻市を舞台にした総合芸術祭「Reborn-Art Festival 2021-22」のキュレーター・窪田研二を迎えた8月12日放送回を振り返る。

構成 / ステージナタリー編集部

「真田・森田のPIZZA WAVE」#18(7月29日放送)を終えて
真田佑馬の手記

左からカツセマサヒコ、森田美勇人、真田佑馬。

左からカツセマサヒコ、森田美勇人、真田佑馬。

物語の共感性、情景の具現化、あり得なくはない状況の妄想。
何気なく手に取った「明け方の若者たち」(幻冬舎)は、僕の心を揺さぶった。

Twitterのフォロワー数が14万を超える人気Webライターのカツセマサヒコが書く小説は、現実離れしすぎていない、妄想と現実の狭間の気持ち良さすら、楽しませてくれる。

そして、2作品目となる「夜行秘密」(双葉社)は、indigo la Endのアルバム「夜行秘密」の小説化に挑戦。歌詞に書かれていたひと言から物語が織りなされていく世界は、儚く幻想的に仕上がっている。

カツセマサヒコの小説に出てくる登場人物には、感情移入してしまうし、共感してしまう。
それは、カツセマサヒコの描く世界からは情景が思い浮かべやすく、かつ、作者自身の優しさを感じられるからなのではないかと筆者は考える。

人間が抱くさまざまな悩み、もしもの可能性がある“妄想”をぜひ楽しんでいただきたい。

「真田・森田のPIZZA WAVE」#20(8月12日放送)を終えて
森田美勇人の手記

左から真田佑馬、森田美勇人。

左から真田佑馬、森田美勇人。

「Reborn-Art Festival 2021-22」の夏会期でキュレーターを務める窪田研二さんに、アートの持つ可能性についてお話を伺いました。

アートフェスティバルとは、アーティストから鑑賞者までそれぞれが想像力を膨らませ共有する場。

さまざまなジャンルの作品に思いを馳せる時間──その時を過ごすことによって、平和的で多様性のある想像力が生まれる。そして、そのエネルギーを共有することが平等社会へとつながると窪田さんは言います。

自己を保つことを考えるのではなく、相手を思いやることで新しく生まれる豊かな社会へ。

思いやりは想像力。
アートが持つ力は壮大で、宇宙的で、こんなにもピースフルなんだと改めて感じました。

最近のMVS(モースト・バリアブル・ステージ)by 森田美勇人

7ORDERのメンバーである萩谷慧悟が出演した舞台「ID」を観劇させていただきました。
デジタルIDの爆発的普及によって、顔や指紋など、自分たちの個人情報がデータとして管理されている世界。今の社会をもとに、行き過ぎた科学の進化による危険な未来を描いたストーリー。

私たちは本当に自分の意志で生きているのだろうか?
誰かによる支配の中で生きているのではないか?
「ID」という作品は、観客にそう問いかけてきます。

この舞台の見どころは、アバターと人間が繰り返す科学実験の絶望的なルーティンを、キャストが1人2役で演じること。しかしそれだけではなく、アップデートする人工知能の特性を演出に取り入れて、実験の結果を毎公演少しずつ変えていたのです。

キャストがセリフや芝居を公演ごとに変えていたと知ったとき、ゾッとしました。
それはもはや、観客への実験なのではないかと。

高橋悠也さんの多角的でユニークな脚本と演出に心を鷲掴みにされると同時に、こんな素晴らしい作品のキャストに、自分のグループのメンバーがいることが誇らしくなりました。
高橋さんの次回作が上演される暁には、また隠れた大仕掛けに翻弄されたいです。

番組情報

InterFM897「真田・森田のPIZZA WAVE」

放送日時 : 毎週木曜23:00~24:00
メールアドレス:pizza@interfm.jp

プロフィール

7ORDER(セブンオーダー)

安井謙太郎、真田佑馬、諸星翔希、森田美勇人、萩谷慧悟、阿部顕嵐、長妻怜央の7人が2019年5月に始動させたプロジェクト。「Happyをみんなで作りあげていく」をモットーに、音楽、演劇、アート、ファッションなど、さまざまなジャンルの活動を通して、ファンとかけがえのない瞬間を共有していく。2019年8・9月にプロジェクトの第1弾となる舞台「7ORDER」を上演。その後スピンオフ作品として、12月から2020年1月にかけて森田主演の舞台「RADICAL PARTY -7ORDER-」、2・3月に真田主演の舞台「27 -7ORDER-」を上演した。3月に1stシングル「Sabaoflower」、5月に2ndシングル「GIRL」を主宰レーベル7ORDER RECORDSより発表。2021年1月に1stアルバム「ONE」を日本コロムビアからリリースし、東京・日本武道館と大阪・オリックス劇場で全8公演の1stツアー
「7ORDER LIVE TOUR 2021 “WE ARE ONE”」を行った。7月にシングル「雨が始まりの合図 / SUMMER様様」をリリース。現在、ライブツアー「7ORDER 武者修行TOUR ~NICE “TWO” MEET YOU~」を開催中。

※Sabaoflowerの2つ目のaはティルデ付きが正式表記。

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【連載】7ORDER真田佑馬&森田美勇人が日本に笑顔を届けるための記録 ~PIZZA WAVE'S NOTE~ ステージナタリー編 Vol.4
思いやりは想像力!Webライター&キュレーターと邂逅、アートが持つ可能性を考える
#SevenOrder #7ORDER #真田佑馬 #森田美勇人 #ピザ波
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