「Hello to Nostalgia」は彼らが活動休止を決断した後に制作された音源。バンドのオフィシャルサイト内の特設ページでは、活動休止の理由などをつづった各メンバーからのメッセージや、アルバムの全曲ダイジェスト試聴、ラストツアーの先行予約詳細などが掲載されている。
KEIT(G、Vo)コメント
大切なみんなへ
今回こんな決断で、大切なみんなとそれを共有しなければならなくなってしまった事、本当に申し訳無い気持ちと悔しい気持ちでいっぱいです。正直、コメントをと言われても本当にどう伝えて良いかも未だに分からないし、ごめんと言い切ってしまうのもなんかちょっと違う部分があるし、この決断をした2月から今でも変わらず心は揺れ続けてるのが本音です。
でも、振り返ればこの13年間、身近に居た人間同士で集まって、夢を見てここまで走ってきた中で、みんな変わったと思う。それは良くも悪くも。自分自身も本当に変わったと思います。それが成長と言えば成長なのかも知れませんが。とにかく日々みんなで作ってきたレールを切らさないように必死でもがく中で、気付いたらバンドの中で鬼のような存在になってしまったかも知れないなとは思う。ただただ笑い合えるような単純な時間は消え、2010年にメンバー脱退で背負ったツケを抱えるだけで精一杯になっていったようにも思えます。
そして、自分個人もクリエイターとして上を目指す中で、やはり自分の描くものを自分が作ったもの以上にし合えるのがバンドというグループの強み、言わば基本と思える中で、それを納得出来る場所では無くなってしまった感覚が近年ずっと拭えなかった。昔はそれで良かった事がそうじゃなくなってしまった。必要な成長を求め過ぎたのかなとも思うけど。決して一人一人がスター同士みたいにやれるようなバンドでは無いし、生まれ持ったものや環境や心境、色々全部密接に関わる。足りない所を補うように進むのがグループである意義やし。
長い間、人生をこのバンドで許される限り進んでいこうという気持ちと、今しか出来ない事、クリエイターとしての今の自分が求める事、やりたい形を選ぶ、という狭間でずっと悩み苦しんで来ました。この決断しか全てを埋めれなくなった今とファンのみんなの気持ちを考えると今でも冒頭にも書いた通り悔しくてとても悲しいです。
こうしてお互いの考えや意識も一つになれない中で、今はこのバンドが存在出来る理由が見つからない、そんな今に生きてる気がしない日もあります。それでももっとやれると信じたかった期待を決断から半年以上経っても諦める事が出来ずどこかで苦しい自分が居ます。それでも人生は待ってはくれないから、今はこれがファンのみんなやスタッフに対しての最良の善意と思って前を向くしかないなと思ってます。
knotlampを知ってくれて、愛してくれた全ての人に感謝し、メンバーとして届けた歌、書いた歌詞がいつまでもみんなの思い出で、人生の大切な一場面であり続けてくれる事を心から願います。許されるなら思い出をずっと忘れないで下さい。俺はこれからもいつまでもそんな自分の歌に出てくる歌詞みたいな男であり続けるから。バンドは止まっても夢と希望を忘れないで欲しいです。いつもいつも自分勝手で本当にごめんなさい。
僕個人は来年から音楽での新しい取り組みを始めるので、この13年の続きを人生をかけてやっていこうと思うので、待っていて下さい。13年間も一緒に夢を育ててくれたみんな、本当にどうもありがとう。なんて言葉言ったら終わりっぽいから違和感あるけど。また改めてBlogで心境は書くつもりです。
ずっとずっと大切なみなさんへ。
knotlamp「Hello to Nostalgia」収録曲
01. Mr. Bro.
02. Ashe’s Children
03. 天涯の明星
04. 壊れた翼
05. Emblem
06. Pop of the Minority
07. Wreckage
08. Across the sea II
09. Stiff
10. July 21
Hello to Nostalgia TOUR 2013
2013年11月29日(金)福岡県 福岡DRUM SON
2013年12月5日(木)大阪府 梅田Shangri-La
2013年12月6日(金)愛知県 名古屋CLUB UPSET
2013年12月8日(日)東京都 代官山UNIT
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音楽ナタリー @natalie_mu
knotlampが年内で活動休止、ニューアルバム9月発売 http://t.co/fIxBoxxWOW