トップを飾ったシャムキャッツは「なんだかやれそう」からライブをスタートさせる。彼らは「こんなに大きい会場でやるのは初めて」と言いつつも、緊張を感じさせないパワフルなステージを展開。「ラジオで後藤さんがかけてくれた」という「渚」などを披露した。またラストの「不安でも移動」では夏目知幸(Vo, G)が客席に降りてオーディエンスを煽り、フロアを盛り上げた。
続いてthe chef cooks meが登場。この日は村田シゲ(B)、福重まり(Key)、永田こーせー(Sax)、小池隼人(Tr)、丸野康信(Tp, Flute)、桑原由里子(Cho)、星野菜名子(Cho)がサポートメンバーとして参加し、総勢10名でライブを行った。彼らは9月にリリースするニューアルバムから「まちに」「四季に歌えば」「ケセラセラ」などを陽気に演奏。最後はステージ中央のイイジマタクヤ(Dr)のもとに全員集まり、ドラムを素手で叩くパフォーマンスを見せて笑顔でステージを後にした。
3番手として登場したのは元CLAP YOUR HANDS SAY YEAHのロビー・ガーティンが率いるRADICAL DADS。ロビーの力強いドラムにノイズ混じりのギターサウンドが響くと、オーディエンスは拳を突き上げて反応する。彼らはキャッチーな「RECKLESSNESS」や「Rapid Reality」など、全12曲を惜しみなくプレイした。
そしてトリを飾るのは、イベントの主催者であるASIAN KUNG-FU GENERATION。メンバーが現れ「新世紀のラブソング」が始まると、大きな歓声が沸き上がる。彼らは続いて「マジックディスク」をプレイして一気にフロアを熱狂させ、「サイレン」「1980」「ナイトダイビング」といったナンバーを次々に投下していった。また「月光」では荘厳な音色をしっとりと聴かせ、緩急をつけたステージを見せつけた。
MCで後藤正文(Vo, G)が「僕らは今結成して18年目なので2年後には20年のイベントがきっとあります。その3年後にはメジャーデビュー15周年イベントがあると思います。2年と3年に1度、アニバーサリーイヤーがきますので、アニバーサリー貯金よろしくお願いします」とコメント。客席からは歓声と笑い声が起こった。その後、彼らは「ループ&ループ」「リライト」「君という花」と初期のナンバーを立て続けに披露して本編を締めくくった。
アンコールでは後藤が「最初の頃はお客がいなくて何度もやめようと思ってたけど、いつか誰か見つけてくれるんじゃないかと思ってて。みんな見つけてくれてありがとう。これからもたくさん曲作っていくので楽しみにしていてください」と語り、「今を生きて」を演奏し始める。しかし曲の途中で演奏がストップするハプニングが発生。後藤はこのライブの電力を太陽光発電で賄っていることを明かし、蓄電池の充電が切れてしまったことを説明する。「さっきのMC、俺も自分で感動してたんだけどな。カッコつかないのがASIAN KUNG-FU GENERATIONです」と苦笑いすると、オーディエンスからは温かい拍手が。メンバーは曲の頭から演奏を再開し、最後は「アネモネの咲く春に」を披露。こうして「NANO-MUGEN CIRCUIT」は大盛況のうちに幕を下ろした。
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