片平里菜、地元福島でアットホームなツアーファイナル実現

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片平里菜が全国弾き語りツアー「片平里菜 飾らない笑顔で 弾き語りツアー2013」のファイナル公演を昨日4月30日、福島・福島Live Space C-moonで行った。

観客を背に記念撮影をする片平里菜(4月30日の福島Live Space C-moon公演より)。

観客を背に記念撮影をする片平里菜(4月30日の福島Live Space C-moon公演より)。

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片平里菜(4月30日の福島Live Space C-moon公演より)

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片平里菜(4月30日の福島Live Space C-moon公演より)

片平里菜(4月30日の福島Live Space C-moon公演より)

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このツアーは会場のブッキングをすべて片平自身が行ったもので、4月1日の宮城・石巻BLUE RESISTANCEを皮切りに全国20会場で実施。そのツアーファイナルを彼女の地元・福島で迎えた。会場には彼女の歌を間近で感じようと、大勢のファンが駆けつけた。

地元バンド2組のライブが終わり、アコースティックギターを抱えてステージに登場した片平は、照明の消えたステージ上でまずひと呼吸置いて1曲目「澄んだ瞳の先は」をギターをつま弾きながら歌い始めた。感情を抑え気味に歌うこの曲で観客を惹き付けると、続く「夏の夜」ではエモーショナルなボーカルを聴かせる。冒頭2曲だけで会場に集まった人たちの心をわしづかみにした片平は、「ツアーというものが本当に人生初で、しかも1人だったので心細かったんですけど、今日はこんなに集まってくれてすごくうれしいです」と挨拶。そしてツアータイトルにも用いられた「飾らない笑顔で」というフレーズを含む「始まりに」を、客席に笑顔を振りまきながら披露した。

この日のライブ会場となった福島Live Space C-moonは片平にとって、初めて弾き語りライブを行った思い出の場所。彼女は「次はC-moonで歌い始めた頃から歌ってる曲」と前置きしてから「WORLD」を軽快に歌い始めると、観客は曲にあわせて手拍子を始める。曲の合間に「あの、サビがとても簡単なので、よかったら一緒に歌ってください」と呼びかけると、徐々に客席からの歌声が大きくなっていった。そのまま「女の子は泣かない」になだれ込むと、盛り上がりは一気に加速。曲のエンディングでは拍手だけではなく歓声も上がり、会場の一体感が一気に増していった。

「楽しいですか? 今日は皆さんの顔、全員見えますからね(笑)」と茶目っ気たっぷりに話す片平は、「大好きな福島の皆さんに」と言ってキャロル・キング「You've Got A Friend」のカバーを披露。ギター1本と片平の透明感の強い歌声で表現されたこの曲に、観客は惜しみない拍手を送った。その後のMCでは「地元の人? (福島)県外の人?」と観客に問いかけ、「今日はファイナルってことで、地元の人も県外の人もみんなひと括りで『福島』ってことにしておきますね(笑)」と言って観客の笑いを誘う一幕も。そのまま「福島の皆さんの声をたくさん聴きたいと思います」と続け、「Hey boy!」を歌い始める。この曲の中盤では観客とのコール&レスポンスを繰り返したほか、サビを観客が歌うなどしてステージと客席の距離感が一気に縮まった。あまりの盛り上がりに、片平はうれしさのあまり曲のエンディングで両手を上げてみせた。その盛り上がりは続く「小石は蹴飛ばして」でも体感することができ、会場の熱気に片平が思わず「あっつい!」と叫ぶ場面もあった。

そして「Come Back Home」では再び観客の合唱をフィーチャー。曲の冒頭、間奏、エンディングと回を重ねるごとに観客の歌声は大きくなっていくと、片平もステージ上を動き回って「もっと! もっと!」「フクシマーッ!」とマイクなしの肉声で客席を煽っていく。この日一番の盛り上がりを迎えたところで曲が終了すると「Come Back Home」がFTV福島テレビの開局50周年のイメージソングに採用されたことに触れ、「実は新しいテレビCMを作ることになったんですが、ちょっといい案があって……皆さん、一緒にCMに出ませんか?(笑)」と観客に提案。するとFTVスタッフがカメラを持ってステージ上に現れ、急遽この場でCM撮影を行うことになった。このCM撮影が功を奏し、会場はさらにアットホームな感覚に包まれた。

CM撮影を終えると、片平は「今日はすごく楽しかったです。今年はメジャーデビューを控えているのですが、メジャーが決まってただデビューをじっと待つことができずに、まだ行ったことのない場所を1人で回ってみたいと思ってこのツアーを決めて。今日(ここ福島に)帰ってこれて本当によかったです」と改めて観客に挨拶。そして「すごく過酷なスケジュールで、いろんな人と出会っては別れてを繰り返したんですけど、ときどき福島や東北のことを思い浮かべてました」「友達みたいな感覚で、また皆さんと会えたらうれしいな。今日は来てくださって本当に感謝してます。言葉で伝えるのが下手なので、最後は歌で締めたいと思います」と言って、ラストナンバー「amazing sky」を会場を見渡しながら感情をたっぷり込めて歌い上げた。

全10曲を歌い終えた片平は客席に向けて何度も感謝の言葉を述べながら、ステージを降りた。しかしフロアからはアンコールを求める手拍子が強く鳴り響く。これに応えるようにステージに再登場した彼女は、「アンコールありがとうございます。何をやろうか考えたんですけど、また皆さんの声を聞かせてもらってもいいですか?」と言って「Come Back Home」を再び歌い始めた。観客の歌声はライブ本編のときよりもさらに大きくなり、この歌声を聴いて片平はうれしそうな表情を見せる。曲の終盤ではギターのコードを間違えて演奏が止まってしまうハプニングもあったが、観客は合唱でこれをカバー。ステージ上、そして客席が最高の笑顔で満ちたところで「片平里菜 飾らない笑顔で 弾き語りツアー2013」のファイナル公演は大成功のうちに幕を閉じた。盛大な拍手が鳴り響く中、片平は何度も感謝の言葉を伝え、最後に「また絶対に会いましょう!」と言ってステージをあとにした。

「片平里菜 飾らない笑顔で 弾き語りツアー2013」
2013年4月30日(火) 福島Live Space C-moon セットリスト

01. 澄んだ瞳の先は
02. 夏の夜
03. 始まりに
04. WORLD
05. 女の子は泣かない
06. You've Got A Friend
07. Hey boy!
08. 小石は蹴飛ばして
09. Come Back Home
10. amazing sky
<アンコール>
11. Come Back Home

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