笹川美和、贅沢トリオ編成クラシックホールで観客魅了

3月15日、笹川美和がツアー「笹川美和 TOUR 2013 都会の灯」の東京公演をヤマハホールにて開催した。

銀座にあるヤマハホールは普段クラシックコンサートが催されることも多く、山本隆二（Piano）、設楽博臣（G）とのトリオ編成というこの日の布陣にもぴったりの会場。笹川は、裸電球が小さく灯された青白いステージに、サテンベージュの花鳥柄ロングドレスと黒いアジサイのドライフラワーがあしらわれたアクセサリーを身にまとって静かに登場した。そしてミニアルバム「都会の灯」の収録曲「午前4時36分」からライブが始まると、3人の彩り豊かなアンサンブルが場内を包み込んだ。

笹川は独特の節回しはもちろん、透き通るような歌声と表現力で観客を魅了。ピアノ弾き語りの「金木犀」やリズミカルな「晴れてくるだろう」など、緩急をつけたセットリストであっという間に終盤へなだれ込む。本編最後の曲は「都会の灯」でもラストを飾っている「今日」。これまでとは一転してステージが光にあふれる中、前向きな歌詞を凛とした佇まいで届けた。

アンコールでは、ひさしぶりに歌うという人気のナンバー「光とは」を披露。さらに「この曲を歌ってみて、人の曲を大切に歌うことでいろいろなことに気付かされました」と前置きして、ハナレグミ「家族の風景」を弾き語りでしっとりと歌った。

なお今回の東京公演はチケット即完売だったため、近日中にアンコール公演の発表も予定されている。今年はデビュー10周年とあってより精力的な活動が期待できそうだ。