バンド史上最長ツアーであることに加え、セットリストを毎回変えるという自由な内容でも注目を集めている「TOUR 2012 "ALGORHYTMIQUE"」。昨日はツアー中初のホール公演ということで、LEDパネルや多彩な照明など、ライブハウスとは異なる演出が用意され、オーディエンスを視覚的にも楽しませた。
3500人の熱烈な歓迎を受けた4人は、十分に温まったバンドサウンドで前半から飛ばしていく。「3階の皆さんも、2階の皆さんも、そして1階の皆さんも一緒に素敵な夜を作りましょう!」と光村龍哉(Vo, G)が叫ぶと大きな歓声と拍手が沸き起こり、観客の期待に応えるようにメンバーのプレイにもますます熱がこもっていく。長いツアーを経て4人も次第に余裕が出てきたようで、光村がときにメロディを変え、アドリブを入れながら歌ったり、坂倉心悟(B)が積極的に観客を煽ったりとパフォーマンス面での変化が随所で見られた。
またライブの自由な雰囲気は楽曲のアレンジにも反映され、この日はインディーズ時代の「行方」が“大人”なサウンドに生まれ変わった形で披露された。古村大介(G)のフュージョン的なギターと、対馬祥太郎(Dr)のボサノバ調のリズム、そして光村のファルセットを使ったボーカルが懐かしい1曲の新たな一面を引き出す。そしてこの日は、リリースを目前に控えた新曲「夢1号」も披露。11月の東京・Zepp Tokyo公演ではコーラスの声が震えていたという4人だが、昨日はハーモニーも安定し、光村のたゆたうような歌声と古村の奏でる豊かなギター、坂倉と対馬の重厚なリズムが独創的なサウンドを構築していた。
アンコール中のMCで光村は「今度はどうしようかね。でもいくつか考えていることがあるんで。来年もNICO Touches the Wallsをごひいきに!」と年末らしい挨拶を観客と交わす。そして2時間半にわたったバンド初のNHKホール公演は、ツアーの成果をしっかり証明する形でメンバーの笑顔とともに幕を閉じた。
なおNICO Touches the Wallsは「TOUR 2012 "ALGORHYTMIQUE"」の最終公演を12月20日に大阪・オリックス劇場にて実施。さらに年末フェス「COUNTDOWN JAPAN 12/13」を経て、大晦日に兵庫・神戸ワールド記念ホールで開催される「『Ready Set Go!!』Count Down Live2012→2013」への出演をもって怒濤の2012年を締めくくる。
またツアーファイナルを前に彼らは、本日12月18日(火)20:30よりWEB動画チャンネル「JAMBORiii STATION」のレギュラー番組「ニコじゃん!~NICO Touches the Walls meets JAMBORiii~」を配信。「ひと足早いクリスマスパーティ」をテーマにした今回の番組では視聴者参加型の特別企画も実施されるとのこと。
ニコじゃん!~NICO Touches the Walls meets JAMBORiii~
配信日時:2012年12月18日(火)20:30~22:00(予定)
※番組スタートは21:00予定
配信URL:http://www.jamboriii.com/
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音楽ナタリー @natalie_mu
NICO史上最長ツアー佳境へ、満員NHKホールで熱演2時間半 http://t.co/JgZM39su