Dragon Ash、IKUZONEが遺した音とともに全国ツアーへ

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今年4月21日に急逝したIKUZONEこと馬場育三(B)の追悼ライブツアー「Dragon Ash Live ~REST IN PEACE IKUZONE~」が、昨日7月4日のSHIBUYA-AX公演よりスタートした。

「Dragon Ash Live ~REST IN PEACE IKUZONE~」SHIBUYA-AX公演の様子。(撮影:橋本塁[SOUND SHOOTER])

「Dragon Ash Live ~REST IN PEACE IKUZONE~」SHIBUYA-AX公演の様子。(撮影:橋本塁[SOUND SHOOTER])

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ステージにはIKUZONEの愛用のベースと、ライブで使用していた機材がセッティングされた。(撮影:橋本塁[SOUND SHOOTER])

ステージにはIKUZONEの愛用のベースと、ライブで使用していた機材がセッティングされた。(撮影:橋本塁[SOUND SHOOTER])

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フロアにマイクを向け、オーディエンスとともに熱唱するKj。(撮影:橋本塁[SOUND SHOOTER])

フロアにマイクを向け、オーディエンスとともに熱唱するKj。(撮影:橋本塁[SOUND SHOOTER])

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IKUZONEの追悼献花式も行われたSHIBUYA-AXは、Dragon Ashが何度もライブをしている思い入れの深い会場。ロビーには数多くの花や、IKUZONEの写真と愛機のベースが飾られ、今は亡き彼の存在を思い起こさせた。

今回のツアーは「バンドの絆」を表現するために、IKUZONEが残した音源にあわせて、メンバー6人が演奏やダンスを行うスタイルで展開。ライブパフォーマンスの前には、IKUZONEを軸にDragon Ashの軌跡をたどる特別映像がスクリーンで上映された。映像の中には、結成直後のレコーディングの様子や初ライブ、レコーディングのオフショットなど貴重なものも含まれ、満員のオーディエンスはIKUZONEの思い出と重ね合わせるように映像に見入っていた。

そしていつものように、馬場が愛用していたアンプやモニター、hideのぬいぐるみなどが定位置でスタンバイする中でライブが開幕。順番に現れるメンバーを大歓声が迎え、一瞬でフロアは熱狂的な空気に包まれる。観客1人ひとりに語りかけるように声を響かせるKj(Vo)を筆頭に、ステージを見渡し柔らかな表情を浮かべる桜井誠(Dr)、ターンテーブルに真剣に向かうBOTS(DJ)、丁寧にギターを鳴らすHIROKI(G)、躍動的なダンスで曲を彩るDRI-V(Dancer)とATSUSHI(Dancer)と、IKUZONEの遺したベースに乗せて6人は熱演。真剣にライブを進めながらも、それぞれの顔には笑顔が浮かび、IKUZONEの音とともにライブができる喜びと、ファンとライブを作る楽しさを噛み締めているようだった。

映像と同様に、バンドの歩みを総括するようなステージが展開されたこの日。1曲目からラストナンバーまで、Dragon AshおよびIKUZONEの軌跡を凝縮した、圧巻のセットリストが組まれた。例えば、3人時代に作られた「The day dragged on」や、バンドを一躍スターダムに押し上げた名曲「Let yourself go, Let myself go」など、近年はあまり演奏されていない懐かしいナンバーが観客を驚かせる場面も。また、ライブアンセムとして愛され続けている「Fantasista」でKjの歌にあわせて大合唱が巻き起こり、ステージとフロアの垣根が消える瞬間があった。

しかし、懐古的な雰囲気にはとどまらず、IKUZONEも参加した新曲「Walk with Dreams」が初披露されると、フロアに新鮮な風が吹き込まれる。優しいメロディと歌声に寄り添うようなベースが印象的なナンバーに、オーディエンスはじっくりと耳を傾けた。また曲間でKjは「悲しむために来たわけじゃないでしょ?」「誰かさんに届くように飛び跳ねろ!」と自らを発奮させるように叫び、桜井はMCで「俺らも活動していなきゃってなったのは、みんなのおかげで……。馬場さんとの歩みを噛み締めたい」とライブにかける思いを語った。

2時間半におよんだステージを終えるとKjは「ありがとう、Dragon Ashでした」と力強く挨拶し、桜井はIKUZONEのベースを掲げる。ほかのメンバーも笑顔を浮かべステージを去っていく中、IKUZONEの定位置にはスポットライトが当たり続け、ファンとの別れをいつまでも惜しんでいるようだった。

「Dragon Ash Live ~REST IN PEACE IKUZONE~」はこのあと、名古屋、大阪、仙台、福岡にて実施。さらにDragon Ashは今週末7月8日に京都で行われる「京都大作戦2012~短冊に こめた願いよ 叶いな祭~」を皮切りに、数多くの夏フェスに出演する。

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