Ki/oon Musicのレーベル設立20周年を記念し、東京・LIQUIDROOM ebisuにて20日間にわたって開催されるライブイベント「キューン20 イヤーズ&デイズ」の5日目公演が4月11日に実施された。
この日のサブタイトル「NEXT 20 ~2032年もよろしく~」のとおり、次の20年間にKi/oon Musicを支えることが期待される若手アーティスト4組が登場。初々しくも熱いパフォーマンスで、次世代を担う気合をアピールした。
トップバッターとして登場したのは
熱を帯びて演奏するうちに、Charm(G)のギターの弦が切れてしまうハプニングもあったが、バンドはハードなサウンドと切ないメロディから成る楽曲の世界観をしっかりと提示。最後にデビュー曲「Listen」を勢いよくパフォーマンスし、喝采の中ステージを下りた。
2番手は
MCでは鈴木が、デビュー前からキューンが大好きだったというエピソードを明かし、「デビューするんだったらキューンがいいってずっと思ってたんです。だからKi/oon Musicの一員としてこのステージに立てることがすごくうれしい」と語る。その愛情をぶつけるかのように、「五線譜の脈動」では熱いプレイを披露。ラストナンバーの「Distort」では、跳ねるリズムに乗って楽しそうに演奏するメンバーの姿に、観客は歓声で応えていた。
転換後に登場した
またMCでは、デビューシングル「feel you」の発売日が6月20日に決定したことをうれしそうに発表。シングルタイトル曲が劇場版アニメ「『るろうに剣心』新京都編 後編」のエンディングテーマに起用されたことで、大きな注目を集めることになりそうだ。そして住岡のライブは、切ない恋心を歌ったバラード「ナガレボシ」で終了。新鋭アーティストの初々しい姿に、誰もがあたたかい拍手を贈った。
イベントの最後を飾ったのは、弱冠16歳のラッパー・
MCでは、この日出演したアーティストの中でも最も若くキャリアも浅いPAGEに対し、興味津々の様子を見せるオーディエンス。しかし彼は緊張したそぶりも見せず軽妙な調子で、昨年の「閃光ライオット2011」でグランプリを獲得したこと、そこで現在のディレクターに出会ったのをきっかけにキューンからデビューが決まったことを話していく。また、この春に決意を込めて高校を退学したと告白。「音楽で何かひとつ、つかめたら、それでいいかなって」と真剣な表情で語り、音楽活動に賭ける意気込みを明かした。
そしてラストパートでは、つらい現状にもがく自分を歌った「You topia」、肉親への感謝と成り上がりたいという貪欲な願いが赤裸々な「MY NAME IS」を披露したPAGE。ナイーブな内面と、ふてぶてしさすら漂う堂々としたステージングは、大きな可能性を感じさせるものとなった。
「キューン20 イヤーズ&デイズ」はこのあと4月30日まで、休演日をはさみながら全20公演を開催。当日券発売情報はイベントオフィシャルサイトや公式Twitterアカウントなどで随時発表されるので、気になる人はチェックをお忘れなく。
リンク
- キューンミュージック20周年記念イベント『キューン20 イヤーズ&デイズ』
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音楽ナタリー @natalie_mu
Hemenway、Prague、住岡梨奈、PAGE「キューン20」席巻 http://t.co/v806MhxN