例年通り2月22日に“猫の日のパーティ”として行われ、過去最大キャパシティでの実施となった今年の「Cats&Mellow」。2月2日にリリースされた2ndアルバム「ジンジャー・キャット・アプリシエーション」の楽曲を中心に、公演タイトル通りメロウなステージが繰り広げられた。
開演時刻を迎えると、澤井悠人(B)とバンドメンバーの今村晃大(G)、粕谷哲司(Dr / brkfstblend)、堀智史(Key / 阿佐ヶ谷ロマンティクス)、いしし(Cho / 幽体コミュニケーションズ)、松下ぱなお(Perc)、石田玄紀(Sax, Flu)が登場。七色に照らされたスモークのもと音を合わせ、ホールの広い空間をさっそくロマンチックに染め上げる。すると原田美桜(Vo)が客席横の扉から現れステージへ。「もちもち」のパフォーマンスへとシームレスに入り、時にビブラスラップを打ち鳴らし、時にチェアへ腰かけ、自由気ままに歌声を紡いだ。原田がステージ上の真っ赤な電話で飼い猫と通話したのち、猫戦は「キューティー・ハニー・メロマンティック」の演奏へ。「ジンジャー・キャット・アプリシエーション」のムードを象徴する柔らかなボサノバ調のサウンドで、会場の空気を優しく揺らしていった。
その後猫戦は「ざくろ」を披露し、しっとりした空気はそのままにラテンのフレーバー香る演奏で陽気なムードを醸し出す。その後も「言い過ぎ」「双子座(gemini)」「3月号」と2ndアルバム収録曲が続け様に演奏され、香り高く芳醇なサウンドと原田の私性に満ちた詩情が織りなす猫戦の世界を、観客は心ゆくまで堪能した。MCでは猫戦の2人がアルバムが完成した心境を語り、原田が「皆さんの人生をかいくぐって、おじさんおばさんになってもありますように、と思っています。末長くよろしくお願いします」とその思いを言葉にした。
早くも迎えたライブ終盤、演奏されたのは「物語」。太くうねるベースラインや、細かく刻まれるハイハットの音色、柔らかなシンセの音が絡み合い、そこにツリーチャイムのきらびやかな音が流星のようにふっと横切る。原田の凜とした歌声も含め鮮やかなクライマックスが形作られた。そしてラストはボーカル、キーボード、コントラバス、コーラスの4人編成で「ハート」を演奏。穏やかに跳ねる音色と繊細な歌声を届け、猫戦はステージを去って行った。
アンコールを求める拍手に応えて再登場した8人は、「ヴァーチャル・ヴァカンス」でライブを再開。たゆたうような音の世界に再びオーディエンスを浸らせていく。原田の「お気に入りなんで最後に取っといちゃいました」という言葉に続けて、猫戦は「CAT IS LOVE」をパフォーマンス。「そう今こそ」「我々は『猫の手が借りたい』」というフレーズでオーディエンスの合唱を作り出す。原田曰く“精神的にラウドネス”なウィスパーボイスで会場がひとつになると、カーテンがオープン。大手町の夜の街並みが窓一面に広がる。そんな壮観を背に猫戦は「キャビア~Black Pearl~」を奏で、猫の日のお祝いを締めくくった。
セットリスト
「Cats&Mellow #4 - 2nd Album "Ginger Cat Appreciation" Release Party」2026年2月22日 大手町三井ホール
01. もちもち
02. Intro
03. キューティー・ハニー・メロマンティック
04. ざくろ
05. 言い過ぎ
06. 双子座(gemini)
07. 3月号
08. nightmare**
09. 物語
10. ハート
<アンコール>
11. ヴァーチャル・ヴァカンス
12. CAT IS LOVE
13. キャビア~Black Pearl~
猫戦 @OdoroyoCAT
** 𝙻𝚒𝚟𝚎 𝚛𝚎𝚙𝚘𝚛𝚝
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大手町三井ホールで開催された"Cats & Mellow # 4"のライブレポートが音楽ナタリーさんより公開されました
https://t.co/9OIDa5l5kN
(写真: Yuto Odagiri) https://t.co/K39gwgvfGy